購入価格 ¥7,000くらい
いわゆるジュニアスプロケットです。
アルテグラが10速だった頃は 14-25Tという歯数のスプロケットがあったのですが、
それに28Tがくっついただけの構成で、
14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28T、となります。
CS-6800の14-28Tとは、性能上 何の違いもありません。
見ての通り、14Tから21Tにかけての歯数がキチキチに詰まっており、
ヒルクライムや長距離・長時間の走行にうってつけです。
11-28Tというスプロケットがありますが、
11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28T、という構成で、
15Tより軽いギアは すべて歯数が飛び飛びになってしまいます。
よりにもよって、平地で多用しがちな15~18Tの歯が半分しか存在せず、
15Tか17Tの二択を常に迫られます。中々きついです。
余談ですが、
平地巡行の走行ペースが遅い、なかなか上げられない人は、
リアシフターを触る頻度が極端に少ない場合が多いです。
これは脚力の問題ではないと思っています。
合っていないギア比のままでケイデンスを維持しようとするから、
知らず知らずのうちに消耗してしまうのです。
平地では、少しでも重いと感じたら1段シフトダウン、
少しでも軽いと感じたら1段シフトアップ、を常に心がけた方が良いでしょう。
こうしたシチュエーションでの ギアの選択肢を増やす事こそが、
スプロケットの多段化の意味でもあります。
個人的には12-25Tも好きですが、
登りが多いコースだと ロー25Tでは少々心許なく、
また 12Tギアを使えるシチュエーションも限られるでしょう。
そこで、14-28Tがピッタリ合います。
下り坂ではさすがに脚が回りきってしまう感じがあるものの、
ロードレースでもなければ 不便を覚える事はありません。
また、14Tがトップになるということは、
11-28Tに比べて、15Tや17Tがトップギアに近くなります。
つまり、平地でこれらのギアを使用するときのチェーンラインが真っ直ぐになり、
パワーロスの軽減につながります。
これは、かなり強く体感できるところです。
何なら、ビッグプーリー並に効くのではないでしょうか。
ビッグプーリーと違い、変速性能が全く犠牲にならないのも良いです。
デメリットについて。
トップギアが大きい分、フレームと干渉するリスクが高いです。
10速の頃に比べて、トップギアは外へせり出し気味になっており、
それもあって シマノ以外のメーカーは トップ13T以上の11速スプロケットを作りたがらないのかもしれません。
特にエンドまわりが肉厚なフレームは要注意です。
参考までに。
これくらいのクリアランスがあれば問題ありません。
価格評価→★★★★★(←アルテグラのスプロケットって安くね?)
評 価→★★★☆☆
<オプション>
年 式→2019