購入価格 $89.99
使い始めて半年ほど経ちました。折角なのでレビューすることにします。
・付属品(Spyre / Spyre SLC)
ローター(6穴、140mmと160mmで選択可)とインナー・アウターワイヤー、それにポスト・インターナショナル変換台座が付属します。
・導入したフレームと用途
自分はディスク仕様にシクロクロスにインストールして使っていますが、本来の使い道?の泥んこなどのオフロードでは走っていません。オンロードでのツーリング・通勤などが主な使い道です。
変則的ですが、フロントにSpyre、リアにSpyre SLCを付けています。
ローター径は前後160mmにしました。
(1)購入方法
TRPの本国サイトで入手することが出来ます。決済は、クレジットカードのみ。この辺りは海外通販と一緒です。ちなみに、自分の場合はVISAデビット(拒否するサイトもアリ)でしたが、特に問題はありませんでした。
TRPの本国サイト
http://www.trpbrakes.com/(2)インストール
マニュアル通りすれば、ほぼポン付けです。特に苦労するポイントはないかと思いますが、Spyre / Spyre SLCで、使う工具が若干違うのは注意が必要です。事前にサイトのマニュアルを確認した方がいいでしょう。
(3)晴天時
必要十分。ツーリング時の峠の下りでも特に恐怖を感じることはありませんでした。但し、タイヤをロックさせるほどの制動力はありません。セミ・メタルのパッドの感触も樹脂っぽい感じ?でローターへの攻撃性を感じず、個人的には好みのフィーリングでした。
(4)雨天時
雨天時の制動力を期待してディスクブレーキを導入した方には少々残念ですが、初期のセミメタルパッドは雨天時は制動力が落ちます。走り始めは軽くブレーキを掛けて、水を切っておくことを忘れずに。また、サイトにはパッドが「雨天時は消耗しやすい」旨、明記してあります。
雨天時は制動力が落ちる分、音鳴りは他のメタルパッドのブレーキより少なめです。
通勤時では気になるほどの落ち方ではなかったですが、峠の下りではどんなものか、未検証です。
(5)SpyreとSpyre SLCの違いは?
前後を入れ替えて運用してみましたが、使っている分には感じることはありませんでした。フルブレーキした時、多少SLC(アームがカーボン製)にタワミでも出てくるかと思っていましたが、特になく。違いはちょっとした重量の違いと見た目だけでしょうか?
(6)総評
ディスクロードに導入するのであれば、オススメです。トータルの制動力を考えると、あえてローターを140mmに落とす必要はないと思います。本国サイトでも、フロントは160mmを推奨しています。シクロクロスやヒルクライムで軽量化を狙うなら、140mmもありかも(確か、すでにシクロクロスでやってる人がいたような・・・)。
雨天時の制動力ですが、これに関しては、それほど気にする必要はないかと思います。というのも、そもそもメカディスクに限っては、どれも雨天時は制動力がある程度落ちてしまうからです。メタルのパッドに変えれば、また話は変わるかもしれません。
今後は油圧ディスク製品も増えてくるのでメカディスクは押されがちと思いますが、Spyreは導入の容易さ、価格、重量等を考えると、まだまだ出番はあるかなと思います。さすがに、シマノの油圧STIはまだまだ高いですし。
最後にリコールについて。
初期出荷分ではリコールが発生しましたが、現在販売中のものはすでに解消済みのようです。自分の場合もリプレース後、特に問題は見られません。
価格評価→★★★★☆(付属品がついているのを考えると妥当か)
評 価→★★★★☆(個人的には不満はないが、まだ進化できそう)
カタログ重量→154 g(実測重量 不明)