Kool Stop V-Brake Standard Compound Pair Of Inserts

購入価格 ￡5.86 @wiggle（約800円）

　完成車についていたテクトロのRX-6というミニＶブレーキ。ブレーキそのものはとてもいいんだけど、シューがだめ。ブレーキカスが盛大に飛び散って、フレームを汚すはボトルの飲み口にくっついて気持ち悪いはで、私はただちにブレーキシュー探しの旅に出た。

　まず最初に試したのがShimano XTRのカートリッジシュー。天下のシマノ製だし最高級のXTRなんだから間違いないだろうと、前後2ペアを5600円も出して買った。（あとで知ったことだけど、テクトロのカートリッジにXTRのシューだけ入れることも出来たんですね。まあ無知ってことで）
　XTRブレーキシューの悪評は後から知ることになるのだが、この時身をもって知ることになる…　つまり、すぐに金属片を噛みこんでシャーと音を立て、リムを傷だらけにする。制動力際優先のMTBならともかく、クロスバイクにこのシューはいただけない。また次のシュー探しの旅へ…

　この頃やっと他人のレビューを見るという知恵を身につけた。でも評判のいいSwissstopはなんと1ペアで4000円以上もするじゃまいか。wiggleという海外通販サイトの存在を知り、Swissstopに名前の似たKool Stopというメーカーを見つける。（え、似てない？w）　ユーザーレビューも悪くないし、値段も安いのでこれでいいやとポチ。初wiggleの瞬間であった（勿論送料を無料にするため、他のものも同時に買いましたよ）。

　結果オーライで大当たりでした。リムへの当たりが柔らかくて、微妙なコントロールをしやすい。ぎゅっと握ればしっかりと効く。リムを傷つけない。カスが飛び散らない。しかも減りが遅いたぶんXTRより長寿命。

　Dual compaundタイプもありますが、私は雨の日には乗らないのでStandard compaundで充分でした。カラーも6色から選べるので、コーディネートしやすいのもいいですね。クロスバイクのＶブレーキ用として大変おすすめです。

価格評価→★★★★★
評　　　価→★★★★★
＜オプション＞
年　　　式→
カタログ重量→　10g（1ペア)

購入価格 9ユーロ

今まで使ってきた中で最高のアルミリム用ブレーキパッドと言っても過言ではない。アルミ片の噛み込みは避けられないと思っていたのが、このパッドにより覆されたからだ。

街乗りクロスバイクのVブレーキには初めテクトロの一体型パッドが付いていたが、5秒ほどブレーキをかけるとアルミ片を噛み込んでしまう。使用頻度の高いフロントは特に顕著で、峠を下ろうものなら噛み込んだアルミ片がリムサイドを削った跡が大量に残っていた。なんだかんだでテクトロのパッドを使い切ったのでAshimaのパッドに交換したが、結果は特に変わらず。相変わらず5秒ぐらいで嫌な音が出始める。

そこで、前からここでも良かったKool Stopのパッドに交換してみた。実は、失礼ながらKool Stopの評判は話半分ぐらいにしか信用していなかった。というのも、Swissstopのグリーンをロードで使用した時に思ったよりアルミ片を噛んでしまい、結局使わなくなった事があったからだ。だが、今回は違った。アルミ片をほとんど噛まなくなった。

ブレーキのタッチは少し特殊で、他のパッドに比べてゴムっぽい感触。制動力も一定ではなく、あるラインを超えると急に制動力が増す。また、止まる寸前に「キュッ」と音がするのがこのパッドの特徴であり、ゴムっぽさを表している。

雨の日はあまりお勧めできない。今までのパッド(ロードで使用したもの)を含めても、雨の日の制動力では最下位に近いように感じる。リムの水を飛ばさないとまともに効かないのはどのパッドでも同じだが、これの場合なかなかリムの水が飛ばないような気がする。気のせいかもしれないが、他のパッドより少し効き始めるのに時間がかかる。リムへの攻撃性が圧倒的に低い事の代償なのかもしれないが、ウエット用コンパウンドがあるのはこのせいもあるだろう。

とはいえ、ここまでアルミ片を噛まないパッドがあることに驚いた。あまりに感激して急いでロード用も取り寄せたほどだ。ダウンヒルでリムがボロボロになるのが気になる人は、ぜひこれを使って欲しい。

価格評価→★★★★★(標準より安いのでは）
評　　　価→★★★★★(ウエットでの性能は気になるが、それすらどうでも良くなるほど衝撃を受けた)

購入価格 ￥700

シクロクロスで使用。ブレーキはミニVを使っている。
シマノのロードシューは良いのだが、MTBのはダメな子で、しょっちゅうリムの金属片拾うし、鳴くのでクールストップ。

シューが柔らかく当たりもソフト。きつい下り坂ではフェードするものの使用感は良い。
雨天では効き始めがすこし遅いと思った。同社のロードシューはウエットでも不満がなかったのだが、MTB用はコンパウンドが違うのだろうか。

雪のシクロクロスレースで使用したら、半分は残っていたシューがご覧の有様に。

まぁ、これはリムブレーキの宿命か。

なお、このMTB用シューには左右の区別が無い。写真でわかるように新品はまっすぐ。
だからどうしたという話だが、交換時に気を使わなくていい。

価格評価→★★★★☆
評　　　価→★★★★☆

追加レビューです。

おおよそ5,000kmの走行でも十分に溝が残っています。まだ1,000km以上は持ちそうです。柔らかいブレーキタッチから摩耗するのは早いかなと予想していましたが、良い意味で裏切られました。

このシューはMTBに付けた場合と通勤用クロスバイクに付けた場合ではずいぶんと印象が異なるんだろうと思います。以下はクロスバイクに取り付け、ほぼフラットな道しか走らず、雨が降ったら25km/h以上は出さないという場合の使用感です。

・タッチが柔らかくて微妙なコントロールがしやすい。ぎゅっとにぎれば十分な制動力もある。
・確かに雨の日の制動力は今イチ。でも25km/h以下からのブレーキングなら土砂降りの中でも空走感はほとんどない。無茶に飛ばさない限り問題ない。
・雨の日に使ってもそんなにすり減らないし、リムを真っ黒に汚すこともない。薄墨のような汚れが付くけれど、台所用洗剤でキレイに落ちる。
・安くて長寿命なのでお財布にやさしい。

価格評価→★★★★★
評　　　価→★★★★★(クロスバイク用としての評価）