購入価格 ¥1,080
カンパニョーロのキャリパーブレーキは、全グレードにおいてカートリッジシューを標準採用しています。
うちのシューはアルミリム用の旧モデルで、型番はBR-RE700です。
シマノのアルミリム用シューといえばR55C4です(デュラエースから105まで共用)が、
RE700は R55C4よりも軟らかいゴムを使っています。
カンパニョーロのブレーキキャリパーは シマノのそれに比べて剛性が低いので、
シューの材質を調整する事で 制動力を高めようとしたのかもしれません。
それはいいとして、カンパニョーロの旧型ブレーキシューといえば
フネにカートリッジシューを圧入しただけの構造で、取り外しも再装着も基本的には力技です。
シュー交換の度にキャリパーからフネを外さねばならないアホな仕様なので、
カンパニョーロユーザーにとって シュー交換は常にシュー角度の再調整とセットの作業です。
たいへん鬱陶しいので、シマノと同じ ネジ式のフネに交換する事にしました。
このフネですが、シマノ/カンパニョーロのシューには備わっている、
おわん形ワッシャーによる角度調整機能が存在しません。
ですから、キャリパーのシュー固定ネジを通す長穴の加工精度によっては
逆トーインになってしまう可能性もあります。
その場合、ブレーキシューか 付属しているワッシャーを斜めに削る必要がありますが、
コーラスのキャリパーでは 今のところ 不快な振動や鳴きは無いので大丈夫です。
加えて、カンパニョーロのキャリパーは アーム部分の厚みがシマノよりも薄いので、
1mmくらいのワッシャーを別途追加して、シュー固定ネジのネジ山を使い切らないようにしないといけません。
それよりも 注意すべきはシューの方です。
このシューは 単体でも入手する事が可能で、品番はCP-BS300I3です。
見ての通り 3種類のゴムが配合されていますが、アルミリム用シューで 白いゴムが使われている時点で 嫌な予感しか しないのですが・・・。
肝心の制動力ですが、すこぶる悪いです。
このシューをリヤに取り付けて 120kmは走りましたが、シマノの駄作シュー「R50T2」を思い出すレベルで止まりません。
R50T2よりはマシですが。
自転車のブレーキは きっちり調整されていれば、ブレーキレバーを思いっきり握り締めた状態でペダルを踏んでも 前へは進みません。
経験上、たとえカンチブレーキであっても 制動力がペダリングに負けることはまずないのですが、
このシューだと ズルズルと後輪が転がります。話になりません。
このシューをR55C4に換えただけで カッチリ止まるようになるので、決して調整不足ではありません 念のため。
CP-BS300I3の定価は805円ですが、757円のR55C4から わざわざこっちを選んで
何もメリットがないとすれば、こいつの存在意義はどこへ行ってしまったのでしょうか。
僕の場合、家には既にR55C4のストックがありましたし、
シューではなく 100%フネ目当てで買っているので 別にいいのですが。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★☆☆☆
年 式→不明
カタログ重量→35g