購入価格 ¥1620X2=¥3240,Amazonギフト券利用で¥2740
CBN 2月の月間賞でAmazonギフト券を頂きまして、厚く御礼申し上げます。以前から気になっていたパーツが入荷したので早速使わせて頂きました。
■製品概要
シマノの小径車向けVブレーキであるBR-F700/800用のスモールパーツで、シマノ規格のロード用舟とシューがセットになっています。コンポーネントの区分はCapreo。展開図の表記は「R55Cカートリッジタイプブレーキシュー&固定ネジ(左右ペア) 」でコード番号はY8JF98010。ナットとスペーサー等は付属していません。↓
便宜上、記事タイトルにはShimano Capreoを追加しましたが、パッケージの表記は「BRAKE SHOE SET R55C(BR-F700/800)」です。多分、こっちが正式商品名でしょう。
■きっかけ
雨通勤に投入してるクロスバイクのVブレーキにロード用の舟とシューを装着する為に購入しました。
リムはKinlin XR-240。ブレーキゾーンの、ちょい内側が削れてます。安価で頑丈、精度抜群でホール数が豊富など、手組み派の強い味方ですが、ブレーキゾーンが狭くてシューの上下位置決めが難しいという弱点も抱えています。小径車のリムは構造上ブレーキゾーンが狭く、普通のVブレーキシューだと大きすぎてはみ出すのでこのような製品が存在しているそうです。↓
直近まで使用していたサードパーティのシュー。下がブレーキゾーンからはみ出した部分。シマノ純正のシューは幅が狭いのではみ出しは無いのですが、諸般の事情でこの製品を使っていました。シューの下部だけ、盛り上がっているのが分かるでしょうか。↓
■製品インプレ
事前調査で分かりにくかった点を中心に観察してみました。
手前が本製品で、奥はBR-5800(比較のためボルト類は外してあります)のシューと舟。見た目は似てますが、構造が全く異なります。ロード用の舟はVブレーキに装着出来ません。↓
右は普通のVブレーキ用舟。当たり前ですが、取付用ボルトは同一品です。↓
付属するシュー(写真手前)の品名はR55C。ロード向けアルミリム用の現行品であるR55C4(写真奥)に比べると厚みが若干薄くて、溝がかなり浅いです。小径車に関する知識は皆無ですが、リム幅が極端に広いためでは?と推察します。勝手知ったるR55C4の新品に交換しました。なお、シューと舟の形状は完全互換です。↓
■実走インプレ
Vブレーキのアーム比にロード用シューと舟が耐えられるのか?という不安はあったのですが、普通に使えています。BR-F700及びBR-F800はVブレーキなので問題無いかと。
ウエット時の効き具合は小雨では晴天時と変わりません。R55C4は発売直後からロードで使っていますが、前世代のR55C3に比べて雨天時の制動力が大幅に向上しているのは確認済みです。ブレーキ本体はAceraクラスでトーインも付けてませんが、鳴きは一切発生してません。
■まとめ
換装してから効きの変化量が緩やかになってます。ロードのブレーキに近かと。雨天では20Km/h以上出さないし、晴天でもポタリングか買い物にしか使わないクロスバイクなので自分の用途には充分です。
ただ、ストッピングパワーを重視するならお勧めしません。瞬発的な効きはVブレーキシューの圧勝です。
ロードとブレーキシューが共通なので、消耗品のコスト抑制と在庫管理の簡素化に繋がります。シマノ規格のロードシューは選択肢が多いので大抵のニーズに対応出来るかと。
Before↓
After↓
「まともなシューが市場に存在しない」のがVブレーキの致命的な弱点だと考えています。濡れると砥石に化けるとか、異物を噛み込んで勝手に摩耗インジケーターを作ってくれるとか。一時期はVブレーキを見限ることも考えていたのですが、この製品なら何とかなりそうです。街乗り限定なら充分だと思いました。
価格評価→★★★★★(市場規模を考慮すればこんなもんか)
評 価→★★★★★(まともなVブレシューの開発と安定供給を切に望む)