購入価格 ¥思い出したくもない
シマニョーロをやめて、またダブルタップ使い始めたらいろいろ感じるところがあったので追記。
今回はブラケットの握り心地とブレーキレバーの操作性をメインに比較。
なお、私の手は大きく、というか指が長く、OGKのXLサイズグローブでも使えない。
夏はパールのLサイズでぴったりだが、フルフィンガーグローブは海外製品のXLやXXLを使用している。
また、Wレバーも追加。ば、馬鹿にすんなよ!?結構イイぞコレ。
・シマノ STI (先代78系)
シクロクロスで4500ティアグラを使っている。その昔はロードで6600アルテグラなんてのも。
ブレーキを引くと、シフト巻取りメカも一緒にレバーがグワっと動く(79系では変更)。
ブレーキレバーのデザインは平凡だが、ブラケット上面がカーブを描いて立ち上がる形なので、
ここに親指の水かきを当てて固定してやればブラケットポジションからのハードブレーキングもそれなりにやりやすい。
シマノのみ、シフトレバーとブレーキレバーが同調して動き、スラムやカンパのようにシフトレバーのみ手前に引っ張れない。
それがどうした?という話だが、指の爪が伸びていると隙間に挟まって割れたりする。
メカが入り組んでいる上、メンテナンスを想定していない構造は要改善。
クロスで泥だらけになったSTI、どうすればいいの?
シマノに送ったら掃除してくれるんだろうか。
・カンパニョーロ エルゴパワー (09年以降の新型)
2010年のコーラスを使っていた。
ブラケットが細身なので握りやすい。
また、ブラケット上面がまっ平らで、最近のハンドルならハンドル肩から一直線に繋がる。
ブラケットポジションからハンドルの肩に手を置くポジションまで無段階に移行できる。
ブレーキレバーのデザインも秀逸で、
ブラケットポジションでもあのウネウネした曲線に指がしっかり掛かり、ハードブレーキングできる。
ツノを握ったエアロポジションでも微妙なブレーキが可能。
親指シフトは邪魔だと思ってたが、ブラケットを握り締めてダンシング中でも力の入ってない親指でカチっとシフトアップ可能。
力みすぎて多段シフトアップしちゃうこともあるけど。
シマノやスラムでは握りこんだ人差し指や中指を緩めなければシフトできないので、
ハンドル保持が甘くなるし、思い切り踏めなくてリズムも崩れる。
ブラケットの、中指の掛かる位置にスリットがあり、強く握りこむと指先がラチェットに当たるが、慣れれば気にならない。
ブレーキ側にクイックリリースがついているのは好印象。
ホイールを装着した後、クイックを戻し忘れてもしっかりブレーキがかかるため安全。
カンチブレーキ使用時も、アーチワイヤー開放がしやすくなるメリットもある。
3種使って、シフト操作を除く握り心地はカンパが一番よかった。
シマニョーロの不調さえなければずっと使いたかったし、
予算が潤沢にあればカンパバイクを組んでも良いとさえ思った。
・スラム ダブルタップ
過去にライバル、そして現在メインバイクでフォースを使用。
フォースのほうがクリック感がしっかりしている。
シフト操作の自由度はかなり高い。
指先さえ届けばシフトの上下が自由自在。ショートリーチハンドルならハンドル肩に手を置いたまま変速できる。
デザインは私好み。すらっとまっすぐ伸びたブレーキレバーがかっこいいのだが、
指が引っかかりにくくブラケットポジションではしっかり握りにくい。
また、ブレーキレバーを深く握りこむセッティングをすると、でかいシフトレバーがハンドルを握った指に刺さる。
ブラケットは他2社に比べると若干見劣りする。
上面は付け根のあたりが僅かに膨れていて、巡航時は手のひらがフィットして良いのだが、
ブレーキをかけるときは手の安定が悪くイマイチ。
また、ブラケット内側先端部がごそっと開口しており、ブラケットを握ったときに親指が当たる位置はブラケットカバーのゴムだけ。
最初のうちはけっこう不安。
・ダウンチューブシフター(Wレバー)
街乗りロードでSL-7700を使用。
好きなブレーキレバーを選べること、価格の割にとても軽く仕上がることがメリット。
TEKTRO R200A
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?viewmode=flat&topic_id=5148&forum=19と組み合わせても合計重量はダブルタップ並。
また、ハンドルとフレームをつなぐワイヤーがリヤブレーキ1本になるため、レバー重量の軽減とあいまってステアリングがとても軽くなる。
さらに、チラっと下を見れば、慣れれば手触りでも何速に入ってるかわかるし、一気に多段変速もできる。
構造は単純。ブツけにくい位置にあるため、信頼性もなかなかのもの。
あとMTのクルマと同じで、だらだら走ってても退屈しにくいw
デメリットはひとつだけ。「シフト時は必ずハンドルから片手を離さなければならないこと」
ダンシング中の変速はまず無理だし、ダウンヒル中も危険が伴う。
ハードブレーキングしつつシフトダウンなんてまず無理。
だが、常に片手を離さなければならない=どんなポジションでもシフト操作は同じ。
シフトのしやすさ(しにくさ?)はハンドルのどこを握っていても同じである。
今まで9割以上の時間はブラケットを握っていたが、Wレバー車では上ハンを握る時間が増えたように思う。
個人的な感情だが、自転車に上手く乗れるようになりたいなら、Wレバーの自転車を一度経験しておくべきだと思っている。
安定した片手運転が要求されるため、ハンドルに体重を預けず、体幹で上体を支えるようになるし、
コーナリングやブレーキ操作中にシフトできないため、先の道路や交通状況を予測して先にシフトする習慣がつく。
ハンドルポジションの自由度も含め、スムーズに自転車を操る練習にこれほど適したものはない。
Wレバー台座を備えたフレームが少なくなってきている事が惜しまれる。
魅力たっぷりに語ったけど、レースに出たりオフロードを走るならやめといたほうがいい。
攻めて追い込んで、余裕をもてない状況では使いにくい。
だから私は、主力ロードがダブルタップ、街乗りロードがWレバー。
・SL-A050 パームシフター
勢いで書いたオマケ。我が初バイクに搭載されていたもの。リタノフもコレが標準装備だったっけ。
上ハン中央部に取り付けて使う。コマンドシフターがフラット部についていると思えばよい。
使い勝手は、上ハンで変速しやすいが中途半端。ハンドルがすっきりして、クラシックな雰囲気も味わえるWレバーか、
操作性に優れたデュアコンかどっちかにしろ!と思った。
7sしか無いくせに、オークションで高値で取引されているのが不思議。
価格評価→☆☆☆☆☆ 後はマイクロシフトと、バーコンと、コマンドシフター・・・?
評 価→人それぞれ