購入価格 ¥19000(eBay)
Vブレーキ界隈においては「別格」と云われるMotoliteだが、CNC製造における造形の美しさと、価格の高さがそう云われる要因なのだろうと思ってきた。
ただ、実際使って見るとそれだけではなさそうだ。
まずmotoliteで特徴的なのが本体デザイン。
本体は丸い棒状で、ブレーキパッドを取り付けるホルダーが付いている。
この構造はタイヤをインチアップ(あるいはダウン)した時に無段階にブレーキシューの高さを替えられるようにするための物だ。
実はこれまで使っていたRIDEA CLV2も形状は違うものの同様の機能を持っていた。
ただ、motoliteの場合は本体を棒状にしたことで、パッドの開きも無段階に調整ができるようになっている。
(なんなら逆トーイン風に前を広く後ろを狭く取り付けることも可能)
組み付けてみると、他のメーカーと構造が根本的に異なっている。
下図がポールのVブレーキの組み付け方。
ブレーキ本体にフレーム台座に空いた穴に挿すためのピンが付いてないし、ブレーキ本体とフェイスプレートで挟み込みようにスプリングを取り付ける。
実際に付けてみるとフレームとブレーキの間に隙間が空いてるように見えるが、これでしっかり固定されている。
Vブレーキは左右のスプリングテンションのバランスで位置決めををする構造だが、そもそもブレーキ本体に位置調整用のイモねじがない。
しばらく調整方法を悩んだのが、スプリングを付いてるフェイスプレート(図ではSPRING UNIT)を15mmレンチで、逆ハの字型に開くと、水平に近いほどスプリングテンションが高くなる仕組みだ。
ガイドもなにもないので、フェイスプレートをハの字型にすれば閉じる方向(車輪側)にスプリングテンションを掛けることだってできるので、レンチを持ち歩けば、駐輪時に車輪をロックさせることだってできる(やらないけど)
とにかく調整がしやすいというのがこのブレーキの第一印象。
制動力に関しては、使用するブレーキパッドや調整次第だろうが、これまで使っていたRIDEAと変わらないと思われる。
なお、この構造なので、長年愛用してきたGOLLIRAのVブレーキブースターは使えなくなった。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★★★