購入価格 ¥17500(税別)
【製品説明】
フレームはクロモリ、シート素材は革、のいわゆる革サドルです。
実はSella Italiaとは、selleITALIAの創業当時の社名でありブランド名です。創業120年を前にselleITALIAは原点に戻り、革製のサドル製造を再開しました。
(日直商会HPより一部抜粋)
とのことです。
Sella Italiaネームのサドルは3つ、
MUTICA トレッキング、ロード向け
STORICA ロード向け
EPOCA ツーリング、トレッキング向け
各モデル3,4色の展開がされています。
購入したのはロード向けSTORICAです。色は黒を選びました。
最新のカーボン素材を使われたサドルよりもだんぜん重く(実測500g)、見た目もクラシカルな感じ。
牛革なのでしょうか。サドル単体で見るだけで楽しめます。
サドル後面の横長の穴?にクラシカルなサドルバッグを装着するといい感じに!?
フレームとシートの構造を裏から確認できます。
ちょっとピンぼけが多いですが、お目汚しを。
新品の段階では結構革はしっかり硬めです。
この先端のボルトを回すことで、革がたるんだ場合に調整が可能です。
(引きすぎに注意と思います。革は一度伸びたら戻らないかも?)
メイドインイタリーと書かれています。
ロゴサイドです。
【購入動機】
去年、今年と数回Brevetsへ出たりそれに伴いロング走をする機会が増えていましたが、どうもサドルとおしりの相性がよろしく無いのか、
距離を伸ばしたり、久々のロング走をする際にお尻や会陰部にダメージを感じていました。
普段からお世話になっているショップで、以前より革サドルの有効性は説明を受けていましたが、最もメジャーなBrooksはサドルレールの形状から愛用のオルトリーブサドルバッグが装着できないというところで購入には至らず。
月日が流れ同じショップで、このSella Italiaサドルの現物を確認し、オルトリーブサドルバッグが装着できることを確認し購入となりました。
【調整】
それまでのサドルはPlologoのkappa evo(CAAD10の完成車付属品)でした。
STORICA初回乗車の際から、割と広い面でお尻や会陰部を支えてくれることが分かりました。
ただ、革素材自体は結構固めで、前上がりのセッティングでは身体のダメージが大きくなりそうだったため、前下がりからセッティングスタートとしました。
サドル自体は大きく見えますが、実際に坐骨を置いて快適である面はフレームが無い部分と思われます。サドルの後方はフレームで支えられており、リベットが打っています。その位置に坐骨を置くと固くて痛いです。フレームの無い部分に坐骨を乗せるセッティングをする必要があります。
なので、サドル前後位置は、今までよりも後に下げたセッティングとなりました。
革自体は乗り始めは硬かったですが、乗車を繰り返す内に、少しずつ革が柔らかくなりつつあります。
現在、約3週間、500km程度の走行距離です。
400kmを超えた辺りから革が柔らかくなってくるのがよく分かりました。
そうすると、前下がりから少し前上がりにしたくなり、現在もサドル位置はセッティング調整中です。
【メンテナンス】
付属品のうち
油脂(革シートに塗ります)
工具(革シートが緩んだ際に、テンションを高めるボルトを調整するためのもの)
の2点を用いメンテナンスを行います。
付属品の全てです。
油脂と工具。油脂は固形だけれど、融点低めで体温で十分融けるもの。革シートに塗りやすい。
私は乗り始めの前に、油脂をサドル全体に塗りだいたい1週間ごとに塗っています。
ネット情報では、革サドルの裏側にあまり塗りすぎると革が柔らかくなるなどと書いてありますがどうなのでしょうか。
雪道を走った後、革シートが少し縮んだのか、シワになってしまいました。きっと革シート裏側に水を浴びすぎた為かもしれませんし、表面に溜まった雪水が影響したのかもしれません。
裏側を見ると革が少しカサカサになっていたので、給油しました。
水気には今までよりも敏感にならなければ、シートの寿命を縮めてしまうかもしれませんし、水気の前後には油脂を与えてあげることを意識的にすればダメージは防げるのかもしれません。
革シートのテンションはまだそこまでゆるく無いため、ボルトを締める必要性は今の所有りません。
【乗車の快適性・・など】
今までのサドルよりも、身体のダメージは明らかに減少しました。広い面で支えることから、着座圧の分散が図られているようです。ただ、広い面で支えられているということは、広い範囲の皮膚がサドルとの摩擦を受けるということになります。お尻ニキビが少し増えました。これは痛いです。圧の痛みは減ったけれど、ニキビの痛みは減らない。まだまだ完全に快適とは行きません。
お尻ニキビは皆さんどうされているのでしょうか。アルコール消毒とシャモアクリーム、時々抗菌剤、で対応中。悪化緩解を繰り返していますがw
目指すところは、パッド無しでロング走なのですがその夢は叶うのか。
重量的には500gですから、恐らく一般的なロードサドルの倍の重さがあります。
が、前のサドルからの変化は全く分からないです。普段からサドルに重量物の入ったサドルバッグを載せているから、でしょう。たった250gの差など誤差、ということか。注)サドルバッグ(内容物込で1.2kg以上)を取り外した際の取り回しなどの軽さは顕著に分かる程度の感覚は持っていますw
購入前はBrooksのチタンフレームのものが欲しい、などと思っていましたが、それはどちらでも良かったのかもしれません。
【オルトリーブサドルバッグとの相性】
これも重要な点です。普段使いからオルトリーブにはお世話になっており、今や手放せないバッグの一つとなっていますから。
サドルバッグのアタッチメントの幅と、サドルレールの幅が適合しなければなりません。
この点Brooksは残念ながら合いませんでした。(モデルによって異なる?)
実際にSella Italia のSTORICAにアタッチメントを装着すると、
このような形で、収まります。
サドルバッグの本式装着はかくあるべきと、baru氏が述べられたのは記憶に新しいところ。
ORTLIEB サドルバッグの垂れ下がり防止法
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=16016&forum=106この理想形で行くと
こうなるべきなのですが、残念ながらシートポストとサドルバッグの間に隙間が生じてしまいます。(このセッティングは以前のサドルでは出来ていた。)
自分の結果はこうなりました。ギリギリ許容範囲か。
サドルをもっと前寄せにできる方は、問題が生じないと思います。
【CAAD12との相性】
これは完全100%見た目、だけのもの。
ということは他人の目を気にしなければ、自分さえ良ければ良い世界です。
どうでしょう?
自分的には、別に問題無いように見えます。
写真で、少しシワが入っているのが分かりますでしょうか?雪水の影響なのかな。
【まとめ】
お手入れをする必要性や重量アップ、などのデメリット?を受け入れられるなら、自分のお尻や乗り方に革が馴染んでくれることを期待できるサドルかと思います。
まだまだ使い始めなので、これからの成長が楽しみですねぇ。
またクラシカルな見た目から、このサドルから別のフレームが生えてくるなんて言うことになるかも知れない、魔性を秘めています。
価格評価→★★★☆☆(妥当です。)
評 価→★★★☆☆(今現在は星3としておきます。将来が楽しみです。)
<オプション>
カタログ重量→505g(実測重量500g)
おしゃれな革靴でも買ったの??