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Pioneer ペダリングモニターセンサー SGY-PM910H


 
flare  2014-8-29 23:59
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Pioneer ペダリングモニターセンサー SGY-PM910H

購入価格 ¥129600+税 (+別途クランク)

パイオニアのパワーメーター、第2弾。
初代モデルで不評だった点がひと通り改善され、価格も安くなって手に入りやすくなった。
円安で海外製パワーメーターの価格が値上がりしたこともあり、クランク型のパワーメーターとしては最もコストパフォーマンスが高い。重量が軽いのも魅力のひとつ。



ペダリングモニターの最大の売りは左右独立してペダリングを12分割したベクトル解析ができること。
どの位置で踏み始め、効率的な踏み方ができているかどうかをグラフにして見ることができる。
一昔前はラボで高価な機器を使用しなければできなかったが、普段の練習中でもレース中でも測定し記録することができるようになった。



クランク型のパワーメーターではスパイダーアームにひずみゲージを取り付ける方式が多いが、
この製品はクランクアーム裏面にひずみゲージを貼り付けてクランクに加わる力を測定する。

購入時は、ペダリングモニター取り扱いショップでFC-9000/6800クランクを購入もしくは持ち込んで、オーダーシートにバイクのBB形式やクランクとチェーンステーの干渉チェック、ペダルのQファクターなどを書き込んで送る形になる。
パイオニアでセンサーの取り付け作業と校正が行われ、ショップで受け取り、取り付けられる。



左右チェーンステーにマグネットを貼り付けるが、剥がれ落ちる気配なないもののなんとなくチャチい。
できれは2~3セット付属してほしかったところ。
マグネットパッチを貼り付けできない形状のフレームに対応するため、タイラップで締め付けるマグネットも付属する。

初使用から数10km程度はパワー値が妙に高く出た。
新品のクランクセットに取り付けてもらったので、チェーンリングとスパイダーアームの馴染みが出ていなかったためではないだろうか。
馴染んでからも、Quarq比で少々高めのパワーが表示される傾向がある。

パワーメーターは温度変化によってゼロ点が狂うため、正確な測定のためには使用前にキャリブレーションを行う必要があるが、
PM910Hはキャリブレーション時の温度を記憶し、外気温に合わせて自動的に補正してくれる機能を有している。
大きく気温が変わる時には改めてキャリブレーションしたほうが良いに違いないが、意識せずとも狂いにくい造りになっているところは評価できる。

目玉のペダリング解析機能だが、ペダリング効率が50%とか出て悲しくなる。
もっとも、ペダルに加えた踏力に対する円周方向の成分を示しているだけなので、この数値に囚われて変なペダリングをしても速くなるわけではない。
でも速い人は無駄な…クランクを逆転させる方向や下死点でいつまでも踏み込むようなペダリングはしていない模様。
最初のうちは楽しめるが、パワートレーニング機材として使うならAnt+で運用するほうがいろいろストレスフリーかもしれない。シクロスフィア使いにくいし。

ペダリング解析機能を考慮しないとしても、重量・剛性・変速性能の三拍子そろったシマノのクランクを使いながら、見た目の変化と重量増を抑えつつパワー測定機能を付与できる優れた製品であることは間違いない。

もっとも、パワーメーターは購入したところがスタート地点。
数値は残酷で、今まで頼ってきた感覚がいかにいい加減かを思い知らせてくれる。
まぁ、寝不足だと翌朝の通勤でパワーが出ないとか、数値化されることでいろいろ気づけて楽しくもある。

価格評価→★★★☆☆ 高価ではあるがパワーメーターとしては普通
評   価→★★★★☆ 前作を踏まえて完成度は高いが、マグネットパッチが微妙
年   式→2014
カタログ重量 66g
 
flare  2014-10-15 13:01
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Pioneer ペダリングモニターセンサー SGY-PM910H

パワータップのホイールを借りる機会があったので、Pioneer PM910Hとの比較を行ってみた。
広い河川敷の平坦路で、6分程度だがパワーが上下するような走り方をしてログを比べてみた。

測定機材は
・PM910HとCA500(2014年10月ファームウェア)
・PowerTap SL+とEdge800

測定開始から110秒を抜き出してグラフにしたものが以下。
起動直後にパワーメーターを認識するまでのタイムラグやオートスタートの誤差がありログの時間がズレているが、なんとなく…同じグラフになっている。
ログ測定間隔が1秒毎なので、あまり細かく評価できない。



そこで、GoldenCheetahで出力データを抽出してまとめてみたのが下表。
PTのほうが瞬間的に高い値が出る傾向だが、平均出力は同じ。変動が大きいぶんNPはPTのほうが少し高い。
(NP:Normalized Powerは30秒毎の平均出力を4乗したものの平均の4乗根。仮に一定パワーならNP=平均出力だが、パワーに変動がある場合NP>平均出力となる。)



パワータップは急激な踏み込み時に異常な高出力が測定される場合がある。
15秒、30秒の出力では数W差なので、PM910Hとパワータップではほぼ同じ出力を計測できると言える。

パワータップG3のハブが税込み115000円、PM910Hは税込み14万円。
価格差25000円で好きなホイールが使えて、サイコンのCA500も買えばベクトル解析もできる。
一方パワータップは好きなバイクに使えるメリットと、レースでもトレーニングでも同じ後輪を使わなければならないデメリットがある。
パワーメーターを買うときはこのへんが悩みどころになる。

価格評価→★★★☆☆ 他社製品が高くなってきたので相対的に★4にしても良いかと思ったり…
評   価→★★★★☆

パワータップ持ってる人がパイオニア買い増しするのが一番良いじゃないかな…
僕はPM910HとQuarq2個持ってるのにパワータップ無いんですけどね…
 
momochi_gyugund  2015-9-21 21:46
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Pioneer ペダリングモニターセンサー SGY-PM910HL

購入価格 ¥ちょうど90000円くらい(本製品+6800左クランク+工賃)

馬鹿野郎!
「もう帰りたい」だの「俺、定年退職したらやりたいことやるんだ・・・」だの
どいつもこいつもやりたいことと人生の充実を先送りにしてばかりだ!
お前らはそれでいいのか?
今日という日を充実したものにできない人間に、未来を充実させることなどできるのか?
今日という日は、残された人生の中で、最も若い一日じゃないのか?
その若い体で、やわらかな感性で、お前が今やりたいと思っていることをできるのは今しかないんだぞ!
とはいえ、こんなことを言っても、目には見えないほどにゆっくりと進んでいく老いという形のないものを
リアルに感じ取るのは言葉だけでは難しいだろう。
どうやらここは、俺の体験談を通して、今という一瞬の大切さを感じてもらうしかなさそうだな・・・

それは2013年のある正月のことだ。
俺は行きつけのショップのお年玉セールで、かねてからあこがれだった LOOK 586 UD の前に立って、かれこれ1時間ほど悩んでいた。

俺「あぁ・・・ LOOK 586 UD かっこいいなぁ・・・
  最近の変形チューブが多い中にあってほぼゾンタルだし、色合いも黒白で渋くまとまっているし・・・」

その瞬間であった。同じくお年玉セールにつられてやってきていた謎の父親の連れ子の大腿四頭筋が荒々しく隆起し、
所狭しと並べられた高級車という高級車の間を隅々まで走り回った。

ワァァァァー!!

謎の子どもの気合が店内にこだまする。
そして、子どもが「ピナレロ・ドグマ」が展示されているスタンドの前を通りかかったときのことだ。
横でドグマを物欲しげなまなざしで凝視していた男が、急に貧血でよろけたのである。
よろけたはずみで子どもにぶつかり、ぶつかられた子どもが「ピナレロ・ドグマ」のスタンドにぶつかる。
その先には今まさに「ビアンキ・チェレ」をお買い上げしたばかりの稲森いずみ似の女子大生の姿があった。
俺の野生の反射神経が反応し、目が鋭く光った。

アブナーーーイ!

俺はとっさに、女子大生に覆いかぶさった。
そしてそこにUCI規定ギリギリの6.8kgの「ピナレロ・ドグマ」が直撃する。
誰もがこの惨劇に目をそむけた。
しかし、俺の鍛え抜かれた鋼の広背筋が6.8kgの衝撃を完全に跳ね返したのだ。

女子大生「危ないところをありがとうございます。お名前を教えていただけませんか?ぜひお礼を・・・」

俺「いえ、当然のことをしたまでですから、そのお気持ちだけで充分です
  男の筋肉っていうのは、いざというときにあなたのようなか弱い女性の盾になる、そのためのものなのですから。」

店内に居合わせたあまたの客たちの目に心の汗が浮かび、割れんばかりの拍手が巻き起こるのだった。
その瞬間、そのまま何も言わずに立ち去ろうとした俺を見た稲森いずみ似の女子大生の上腕二頭筋が荒々しく隆起し、
完全に油断していた俺の眉間を剛腕パンチが的確に捉え、俺は店内の宙を舞った。
稲森いずみ似の女子大生はとっさに急所を外したらしく、俺は頭部のダメージ以外は奇跡的に無傷だった。
そう、彼女は看護師志望だから・・・しかし俺がそれを知るのは、まだ先のことである。

ウグゥゥゥ・・・

稲森いずみ似の女子大生「馬鹿野郎!せっかくのお年玉セールだというのに、何も買わずに出ていくとは何事とは何事だ!」

そんな・・・
確かに俺は LOOK 586 UD が欲しくてずっと見ていたが、買うとは言ってない・・・
こんな横暴が許されていいのか・・・

朦朧とする意識の中、俺の脳裏にはおじいちゃんの名言がよぎっていた。

おじいちゃん「つよし、世の中には3種類の人間しかいない。
       カーボンバイクに乗ったことのある人間と、ない人間と、どちらでもない人間じゃよ。」

そうなのだ。
もしかすると今日買わないとしても、いずれ買うのかもしれない。
しかし、今日買わなければ、LOOK 586 UD と走れたはずの今週末は、永久に戻っては来ないのだ。
同時にそれは、今の俺、今の体力、この若さで乗れるのは今しかないことも意味する。
それに595、586のときにそうだったように、欲しい気持ちに手をこまねいているうちに、
メーカーが製造をやめてしまうことだってあるのだ。

欲しい自転車との出会いは一期一会。
稲森いずみ似の女子大生は、そのことを俺に伝えたかったのである。

------------------------------------------【要点をまとめます】------------------------------------------

ついに買ってしまった、初のパワーメーター。

実は2013年1月の LOOK 586 UD 購入時に、パワーメーターの導入は考えていた。
当時の選択肢の最上位にあったのはROTOR POWER(当時のモデルまで覚えてないので、これとは違うかも)

ROTOR POWER
http://www.diatechproducts.com/rotor/power.html

選択肢としては
・ROTOR POWERなどクランク型
・パワータップ
・ペダル型
があったが、パワータップは勝負ホイールが使えないのが最大のネックになり購入に踏み切れなかった。
(一方、複数の自転車で使いまわししやすいのは魅力ではあったが・・・)
ペダル型はLOOKペダルに限定される(当時)のと、出たばかりでちょっと不安があった気がする。

で、ROTOR POWERを LOOK 586 UD と一緒に注文しようとしたのだが、
当時品薄状態であり、納期未定、おそらく半年くらいかかる・・・という状況で購入を見送った経緯がある。

それから幾星霜。

当時30万近くしたクランク型パワーメーターも、stagesやSGY-PM910HLの登場により10万円を切った。
stagesとSGY-PM910HLは左クランクにパワーメーターを取り付ける。
で、それを2倍して表示する。
そんな仕組みだから片側で成立するし、値段を抑えられているのだ。

【片側計測のメリット】
○値段が安い。
○左クランクのみなので、複数バイクでの使いまわしも容易。

【片側計測のデメリット】
▲当然、両側クランクで計測するモデルに比べると信頼性は劣る。
▲赤いおにぎりを見せびらかすことができない。

【その他】
両側計測モデルSGY-PM910H2(129,600円)
左側計測モデルSGY-PM910HL(74,800円)
右側計測モデルSGY-PM910HR(74,800円)
いずれもクランク付属せず。
クランクはFC-9000(デュラ)、FC-6800(アルテ)に対応。
今使っている左クランクを取り外して送ることはできず、新品を購入しての取り付けとなった。
とりあえず片側だけ購入、あとで右側も追加、もできる。
当然だが、最初から両側そろえたほうが安い。

購入時にメールアドレスを登録。
詳しい話は忘れたが、パイオニアのサイコン(ペダリングモニター)を使う場合、専用ソフトにログインするのに使うようだ。

注文は約2週間前、納品は2日前。まだ1回しか使っていない。
あるていど使い込んでからレビューするのが私のスタンスだが、
初乗りで新車のとき並みに、いやそれ以上に色々なことを考え、感じたので、ファーストインプレッションを上げる。

【平坦】
・とくに頑張らない、普通にペダリングに集中して走ってる常用速度域では、100W前後で27km/h程度。
・信号明けのダンシングで巡航速度に乗せるときは200Wくらい。
 ダンシングは数値的には簡単に上がるが、あまり速度には結びつかない。たわむなどしてロスが大きいのか。
・カッと踏む、アンクリングする、などにもすぐに反応。タイムラグは1秒もない感じ。

【ヒルクライム】
・25分弱のヒルクライム。
 やはりというべきか、今までいつもは序盤上げ過ぎていたことがわかった。いつもの感覚で踏むと300W超える。
 往路の実験で、300Wまで上げるとその後タレ、そのタイムロスを後から取り戻すのは困難なことがわかっている。
 25分弱のヒルクライムを均等なペースで走りたいのなら、心拍的には少し抑えめに入るのが吉。
 徐々に、250Wくらいの踏み心地というか、勘どころがわかってくる。
 ラクではないが、無駄なペースの上げ下げがないせいか維持するキツさがいつもより少ない。
 途中、しばしば280Wくらいまで上がる。どうやら斜度がキツいほうがパワーが出やすいようだ。
 自然とパワーが「出ている」ときは「無理して下げない。許容。」ということにする。
 それ以上上げなくていい、と自分を安心させながら回す。そんな感じが安定した走りにつながった。
 終わってみれば、平均274W、区間ごとの上下動もほとんどないペース配分。
 自分の基本となるペースがわかった。

【すぐにできること】
一定ペースで走るためのペースメーカーにすること。
私の場合、自転車歴がそこそこ長く、心拍計は以前からつけており、
またstravaによる(疑似だが)ワット表示で、大まかに自分のFTPはわかっていた。
往路の1時間でstravaのワット表示とのズレ(SGY-PM910HLの方が1割ほど高く表示されるようだ)と
自分がどの領域まで踏んだらどれくらいの時間でタレるのか、がわかった。
それがわかれば、ヒルクライム中に一定ペースを刻むのは容易だった。

そのときのログ。

【これからしようと思っていること】
・今まで私がしていた心拍とstravaパワーによる「疑似パワートレーニング」を、きちんと計算してする。

【その他】
・先述した「パワー表示が1割ほど高い」理由は、製品の特性なのか、
 私のペダリングの左右バランスが左の方が強いからなのかは不明。
 (利き脚が右なので、左の方が強いのはちょっと考えにくいが・・・)

・フレームにマグネットをつけ、ケイデンスを測る。
 これにより、garminなどGPSサイコンなら
 ホイールのマグネットと受信機は取り外しても差し支えない。
 (速度はGPSだけでも計測可能なため)
 私は速度の信頼性を高めるため、残した。

・上記のマグネット取り付け方法は2つあり、
 1つはスポンジのような台座のついたシール。
 はがれることはなさそうだが、しばらくは気をつけておこうと思う。
 また、いかにも安っぽい。
 もう1つは、フレームにタイラップ固定。
 こっちの方がよさげだが、私の場合クランクと干渉して付けられなかった。
 対応できるフレームは限られる模様。

・装着して最初にする「キャリブレーション(校正)」は簡単。
 左クランクを真下に向けて、garminの「キャリブレーション」を押すだけ。
 私のedge500はものの数秒で認識したが、古いgaiminはえらく時間がかかることもあるらしい(笑)

・店員さんによるstagesと比較したおすすめポイントは「信頼性」「防水がしっかりしている」「サポートが良い」だった。

・楽しい。
 勝負レースの英彦山CTTを前に、モチベーションが大きくアップした!

価格評価→★★★☆☆(まだファーストインプレッションなので)
評   価→★★★★★(いいものを買ったと思う。ひさしぶりの心躍る一品だ!)
<オプション>
年   式→2015
カタログ重量→ 22g




 
watasnow  2018-5-15 10:42
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Pioneer ペダリングモニターセンサー SGY-PM910H

そういえばパイオニアさんを前に入れていたので、使用感やトラブルに関する情報だけ書いておこうと思います。
左右セットのものと、左だけのものそれぞれを2台の自転車で運用しておりました。

チタンのロードバイクの左右計測タイプ



カーボン(ドグマ65.1)に片側計測タイプ


を使用してました。

サイコンはパイオニアCX500を2台で共用

ファームアップ等に必須でしたし、シクロスフィアの連携等も考えたらこのサイコンしか選択肢がない感はあります。


なお、チェーンリングの交換時に一度右センサー配線断線で、修理代25kってことをやってしまったことがありました。

センサーと本体を繋ぐケーブルが断線してた模様。
アウターチェーンリングを外したときでしょう。
公式動画を見つつやったんだけど、あの程度の作業で負荷がかかった記憶がないんですが、写真に示す部分がめっちゃふにゃふにゃなので、強度的にも強くはないんでしょう。(当然取り外した際におにぎりは吊られてプラプラ揺れてましたが・・・)

国内メーカーの製品で、サポートなどの面で有利なのは間違いないかと思います。
SRAMコンポに移行したので必然的に選択肢から外れましたが・・・

価格評価→?????
評   価→?????
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