購入価格 ¥227.06ポンド(約3万円、105左クランク込み)
馬鹿野郎!
「三が日には掃除をしてはならない」だの「お金を使ってはならない」だの「煮炊きをしてはならない」だの、マナー講師みたいな奴ばっかり出てきやがって!
そういうのは伝統を守ってるとは言わないんだよ!迷信に縛られているだけだ!悪い意味で!
何をするのか、しないのか、なんてのはなあ!
己の心の声に従えばいいのであって、己の心の声が聞こえないようではダメなんだよ!
己の心の声が聞こえないのであれば、自転車に乗ればよい。
自転車は、己の心の声を聞いたり、感覚を研ぎ澄ましたりするのに良いツールだ。
どうやらここは、俺の体験談を通して、人間が本来持っているはずの、身のまわりの物や、自然や、自分自身が発する声を聴くということがどういうことなのか、思い出してもらう必要があるようだな・・・
あれは今となってはいつのことだったかはっきりとは思い出せない、遠い昔のことだ。
俺は物心ついたころには、若い頃有名なクライマーだったというおじいちゃんに預けられ、
ふたごの兄弟であるたけしとともに自転車乗りとしての英才教育を受けていた。
当時、俺の住んでいた村の近くには筋肉隆々の自転車暴走集団が出没しており、悪行の限りを尽くして暴れまわっていた。
村人たちは、そんな奴らのことを「荒野の荒くれ」と呼んで恐れおののくのだった。
そして、ついにその日はおとずれた。
通称「沼」の周回コースで集団走行とインターバルトレーニングをしていた俺たちに、慌てた様子で駆けつけてきた村人が衝撃の事実を告げる。
村人A「つ、ついにこの村が荒野の荒くれたちに見つかったんです!奴らは村のすぐそばまで来てて!!」
村人B「ここは俺たちが食い止める!たけし、つよしを集団前方の安全なところへ!」
ウワァァァーーーッ!
村人AとBは俺たちの集団から下がるとしばらく粘った末、荒くれたちの集団に飲み込まれて見えなくなってしまった。
村人C「くそー!荒くれどもめ!ついに、つよしの居場所を突き止めたか!
もう少し時間があれば、つよしを立派なオールラウンダーに育てられたものをっ!」
おじいちゃん「どうやらついに来るべきときが来たようだな。
今まで黙っていたが、実はわしはお前の本当のおじいちゃんではなかったのだ。
詳しい話をしたいが時間がない!今は少しでも遠くまで逃げるのだ!」
たけし「いいか良く聞け!荒くれたちの狙いはおまえの命!
奴らはお前を怖れているのだ。お前には秘められた力がある。
いつの日か、どんな邪悪なアタックもつぶせるくらいに強くなるだろう。
しかし今のおまえはまだ弱い!逃げて生き延びるんだ!分かったなっ!」
そう言うと、たけしは青いウインドブレーカーを脱いだ。
するとその下からは、俺と同じ、マイヨ・グランペールが姿を現したのだ。
似た背格好に同じウェア。たけしは俺の身代わりになるつもりだ。
・・・たけし!
・・・
またあの夢だ。
しかし俺の枕元には夢ではない、昨日PBKから届いたばかりの「4iiii PRECISION POWERMETER (105 - 5800)」があった。
今日はこれを取り付けての初ライドだ!
デヤァァァーーーッ!
新春の白糸に俺の気合がこだまする。
俺はすでに LOOK 586 UD に装着した「Pioneer ペダリングモニターセンサー SGY-PM910HL」
(→
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=12480&forum=129&post_id=23501#forumpost23501)
を経験している。
よって、ほとんどのところで、特に新しいところというのはない。
パイオニア比で、ということで要点をまとめます。
【取り付け】
105左クランク(5800)にくっつけられた状態で到着。
先人たちの例にもれず、接着剤のはみ出し方に手作り感がにじむ。
5ミリのアーレンキーと、TL-FC16(クランクボルト取り外し工具)を使って交換。
パイオニア購入した時に「クランク交換って難しそう」って思って交換依頼したけど、何も難しいことはなかった。
【GARMIN EDGE500とのペアリング】
パイオニアと同じ。何の問題もなくあっさりと終了。
【使用感】
「Pioneer ペダリングモニターセンサー SGY-PM910HL」との比較。
▲電池が取れない
モニター用に最初から付属している電池はボロい、と思っているので、信頼のパナソニック製のものに交換・・・
しようとするも、電池がとれない。
つまようじを隙間につっこもうとしても入らず、断念。
本当に交換が必要になったときに、どうしよう?
ちなみに、モニター用に最初からついていた電池も、パナソニック製でした(笑)
▲フタがちゃちい
ツメがすぐ折れそう。また、軽い力でフタがとれるので、どっかに飛んでいっちゃわないか心配。
とりあえずビニールテープで押さえときました。これで飛んでいく不測の事態は避けられるだろう・・・
パイオニアは、実店舗の人が「耐久性と防水性で競合製品の中で頭ひとつ抜きん出ている」みたいなこと言ってたけど、こういうところにコストかけているんだろうな。
◎マグネットつけなくてもケイデンスが計測できる
これはパイオニア比で明らかなアドバンテージ!
◎実用上、何の不満もない使用感
しかもパイオニア比でお値段3分の1!
このあとの2つはどちらも「気のせい」レベルのことです。
1.50w~100wあたりの低パワー域が低く出る
高ケイデンスを意識してクルクル回している時など。
体感50~70wくらいかな?というところで30wくらいを指していて、「いや、いくらなんでももう少し」出てるやろ!?と思うことがある。
でも実はこっちの方が正確、という可能性もあり。
2.パイオニアよりも数値が細かく変動する(≒4iiiiの方が性能が良い?)
例えていうなら、パイオニアは「1.5秒ごとに数値を更新している、表示しているのは1.5秒間の平均」
であるのに対して、4iiiiは「1秒ごとに数値を更新している、表示しているのは1秒間の平均」みたいな感覚。
初ライドの時に私の感覚よりも細かく数値が変動するので「あれっ、イーブンペース走ってこんなに難しかったっけ?」って思った。
何回か使ってるうちに、気にならなくなった。
価格評価→★★★★★(「ちょっと高価なケイデンス計」みたいなお値段でパワーメーターが手に入る!)
評 価→★★★★★(作りのチャチさがあるが、それを補って余りあるコスパ)
あと、これは4iiiiというよりは「スマホアプリ版のSTRAVA」グッジョブ案件なんだけど、
GARMIN等のサイコンを通さなくても、ケイデンスとパワーをちゃんと記録してる。
(当然、ant+やブルートゥース対応のパワーメーターなら同じことができるはず)
走りながらスマホを見ている人は(ハンドル等に取り付けている人は別として)いないと思うが、
後から見ることはできる。
通勤はGARMINを取り付けず、スマホでログ取りだけしている私のような人には良い。