サイメン飯倉清氏の3部作。
内容としてはママチャリチューン動画になっています。
実際に子供を乗せて運用テスト前提ではなく、単に重量級のママチャリをどうチューンするか、みたいな印象でした。
VIDEO
子供乗せママチャリ サイメン流チューンを見てもろうか、前編
丸石の子供乗せ自転車、ふらっか~ずC2所見、改造計画編
ふらっか~ずの特徴・・・F24、R20インチ、で走行性能と後部低重心を両立、
ヘッドチューブが太い(コラムは1インチ)、アルミリム、スタンド連動ハンドルロック、超ワイド両立スタンド、
あと、何気に普通のサイズのチェーンやケーブル類が使えない程度にロングホイールベースなようです。
※ふらっか~ずも色々な車輪径の組み合わせのモデルがあり、その中でこれを選定したとのこと
見どころ
8:10 ガタコンガタコンw
10:40 25~26km/hは出したいですから(飯倉氏の脚力基準での話)
11:20 シートポストの短さとクランク(152mm)の短さに言及
13:00 後席チャイルドシートのシートベルトがパズルwww
まぁとにかく酷評していますw
子供乗せとか諸々の機能を無しに考えるとベースは3万円クラスのママチャリ(リヤの中フィン付きローラーブレーキは付いてないでしょうけど)ではありますが・・・
褒めてるのはフレームの剛性とか、後輪が20インチなので重たい方の子供を後ろに乗せると低重心なのが良い、
フロントは24インチだけど27インチよりは低重心だし、前輪は走行性能上大きいほうが良いので中間の24インチという選定はベターではないかという点ぐらいでしょうか。
ママチャリのメーカーの作りこみ方に対して、共感できる点は多くありました。
ここで叩いてる内容は多くのママチャリに対しても共通事項であったりします。
消費者の中心が自転車識者ではないので、メインターゲット層の要望を聞いては反映・・・というのを続けると、
やむなくこのような製品に進化してしまっているのもこれを見れば察することが出来ると思います。
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VIDEO
子供乗せママチャリ サイメン流チューンを見てもらおうか、苦闘編
ふらっかーず改造編、フレーム軽量化、インター8s(スプロケ14→16Tに強制変更)化、
BB・クランク変更(チェーンリング36→38→外装用50T)、シートポスト変更、フロント(DIY)Vブレーキ化、両立スタンド変更
見どころ
6:45 インター3→インター8にすると829gの重量増
10:20 ドリル、金ノコでフレーム軽量化する場合にメンテスタンドと万力でBBを固定して作業
12:15 前後の子供乗せの部品だけで7.7kgもある
14:05 リヤブレーキケーブルは3500mm、シフトケーブルはXTRの2100mm
16:40 チェーンケースの話
20:08 フロント(DIY)Vブレーキ化www
前回さんざんこき下ろした点について、改造コストが掛かりそうとか、やっても既に似たようなことはやったことあるしで興味が無さそうなところはスルーしていますw
で、かなり無茶をしています。どちらかというと素人の「やってみた動画系」に近いと思います。
ただ、チェーンケースをちゃんと付け直すのと、ロングリヤブレーキケーブルを確保しているあたりはさすがといったところです。
(自転車屋だとケーブルを任意長で作ったりしないんですかね?)
Vブレーキ化なんですが、Uボルトじゃなくて、
ダイヤコンペのフロントピストブレーキ用アダプター¥800
http://www.diacompe.co.jp/original5.html これを使えばスッキリ付くんじゃないですかね?
これってキット化できれば面白いんですけどね。
或いは、フロントにローラーブレーキが付くようになるブラケットとか?
というか、これだったらフロントもDIYでローラーブレーキにすれば良かったような気もしますが、"面白くない面倒"が発生することもありV案が勝ったっぽいです。
ただ、前回の動画で「ダメですよ、ママチャリのシートステーに適当な金具でキャリパーブレーキなんか付けたりしちゃ、そんなんじゃ全然効きません、やめましょう」
と言っていますが、
それは、柔いホムセン金物で付けている人に向けて言ってるのは間違いないと思いますが、
ダイヤコンペのピスト用リヤキャリパーブレーキキット等の"製品"で付けている人に対しても言っているのかわかりません。
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VIDEO
子供乗せママチャリ サイメン流チューンを見てもらおうか、後編
インター8の調子が悪く原因もワカランので使うのをやめて、希少なローラーブレーキカセットハブで外装化(7s、スプロケ11-30T)した、
外装化により外装用両立スタンドに変更、チェーン変更(ロングホイールベースなのでこれも2本を延長合体?
シートポストは240→350→400mmに変更
見どころ
5:00 ボスハブとカセットハブの違い
14:10 両立スタンドの話
15:40 シフター・ブレーキレバー直後にバナナを装着しワイヤー取り回し改善
19:00 20インチ50×11-30Tの使用感
ボスフリーのハブシャフトの曲がりは私も経験があります。
乗り方によっちゃ1000kmも持たないんじゃないでしょうか。
(そういえば私の場合だとシールドベアリングのハブにしてからは曲がってないな・・・)
外装化で両立スタンドが子供乗せ向けな頑丈なものでなくなってるのはツッコミどころです。
昭和インダストリーズのW-2AL 20Bでしょうか。
外装用20インチのワイドスタンドとなると選択肢もほとんど昭和かGPの二択になってしまいます。
(もう1つ超ワイドなのがあるんですが、自転車店が独自ルートで仕入れてるとかで詳細不明でした)
後ろ乗せは約2~6歳(体重20kgまでが目安)を想定しているので、
ここを弱体化するのは好みが分かれると思います。
20インチ50×11-30Tの使用感は、計算するとワイドレンジ化されていますが、主にハイギヤ側に拡大されています。
それでも27インチの内装3段並のトップギヤ。
元々はこの自転車も20インチ内装3段ながら27インチの外装6段と同じぐらいの総ギヤレシオであり、
どちらかといえば【小径にしては"走る"ギヤ比】で、私が乗るならギヤ比は変更なしにすると思います。
むしろ、本来なら子供乗せとしてはもっとローギヤでも良いぐらい。
動画内ではチェーンラインを合わせる時にアウターをインナー側に付けたことによる見た目をキレイにするためにアウター側に付けているDIXNAのラインガード(50Tより大きいから、214mm?)は3600円ぐらいと地味に高価な部品を付けたりしています。
見た目は非常に良くなるんですが、なかなか真似しようとは思いませんw
チューンで速くなった要因のほとんどは、サドルが適正ポジションになったのとクランク長が適正長さになった事にあるので、
一般人が手を出すのはそこまでにしたほうが良いと思います。
現実なところは5000円コースでも
Aコース・・・165mmの36Tクランクと350mmシートポスト
Bコース・・・170mmの32Tクランク+チェーン詰めと400mmシートポスト
こんな感じです。
・・・うん、普通ならこのぐらいでやめるところですねw
※170mmの36Tクランクの安価なものは現状入手困難っぽいです
チェーンリングやスプロケを大きくしたりするとチェーンの交換が必要で、
普通には売っていない電アシ用の126LのZ410RBとかを買わないといけないので若干高く付きます。
短くする場合にも標準外のチェーンだとクリップジョイントを入手性の良いKMCの安いので合わないと、
またパーツを探して取り寄せて・・・みたいなことになります。
中編(苦闘編)でフロントをVブレーキ化したのに経過がどうなったのかロクに触れていない件w
どうなったんでしょうか、「効きます、良い感じです」みたいな感じでサラッと済ませちゃってますけど、
フォークの傷付き具合とか。。。
評 価→★★★★★