サイクリストには有名な碓氷峠の中ほどにある「めがね橋」。正式名称を「碓氷第三橋梁」というらしい。国指定重要文化財であり、日本近代化遺産第一号とのこと。
碓氷線には全部で18の橋梁があったらしく(碓氷峠の途中にいくつか似たようなデザインの橋の残骸がある)、このめがね橋はその中で最大のもの。長さ91m、高さ31m。明治25年に約7ヶ月という短期間で造られたらしい。建設を急いだせいで、数百人単位の労働者が土砂崩れなどで亡くなったそうだ。また、この路線を走る機関車はトンネルの中に充満する煙のせいで、窒息死する車掌や運転手もいたという。
そんなにまでして造った碓氷線も今では利用されていないのだから、死んだ人がちょっと可哀想になる。
さて、碓氷峠をストイックに攻める向きにはこんな場所で止まっている余裕はないかもしれないが、のんびりと峠を越えて軽井沢に向かうとか、軽井沢から東京方面に帰っていくとか、そういう場合は小休止して眺めてみてはどうだろうか。
夜に来ると怖いような気もするが、昼はなかなか風情があって良い場所でした。
評 価→★★★★☆