茨城県のJR水戸駅から福島県のJR郡山駅を結ぶディーゼルのローカル線が水郡線です。
水郡線のJR西金駅から、奥久慈男体山という岩山の登山口までのせいぜい4kmのプチ登坂コースをご紹介します。新緑がまぶしいこの季節は、とても気持ちがいいですね。折りたたみ自転車でも楽勝でしょう。
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=6689ee952bab599b1fa9aa433ded6e7e(実はこの日、4月23日は久々に有給休暇で自宅から180kmほど走ったのですが)
赤石山脈、木曽山脈、飛騨山脈、八ヶ岳などに囲まれた長野県の長尺ヒルクライムとは全く趣が異なります。何と言っても終点にも民家があります。地元民の生活を目の当たりにしつつゆっくり上って行きます。地元の方とすれ違ったら挨拶は欠かせません。
あっという間に終点にたどり着きます。見上げれば奥久慈男体山の岩峰が屹立しています。もちろん、ここから歩いて登ってもよいのですが、鎖場などがあるのでご注意ください。
茶屋があります。この日は朝10時頃に着いてしまったのでまだ開店していませんでした。おそらく登山者が下山してくる11時過ぎからの営業でしょう。おじいさんとおばあさんが切り盛りしている茶屋です。ご高齢なので、この数年、立ち寄るときは「今年もお元気かな?」の気持ちです。
奥久慈男体山から南に目をやると、仏像のような自然の岩が目にとまります。陽が西に傾くとさらに仏像の風情が強くなるのですが、ちょっと時間が早すぎました。仏様なのか、神が宿るのか、地元の信仰を集めていることでしょう。どこかの国のように先住民族の聖地である岩山を勝手に削って、大統領の首を4つも並べるなどという、傍若無人の末の無残な岩山と比べて、奥久慈の岩嶺の何と見事な佇まいでしょう。
秋には紅葉も見事です。画像は2007年11月17日、奥久慈男体山の山頂からのものです。
風光明媚な久慈川に沿って走る列車での旅は風情があります。周囲を低山に囲まれ、この時期、新緑がまぶしい。いい季節になったものです。ETC利権を確たるものにするためのETC限定高速料金1000円などという天下の愚策に付き合わず、鉄道や県道・国道を利用した小さな旅は如何でしょうか。
評 価→★★★★★