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兵庫県道49号三田篠山線 美濃坂峠は、
[Cycling Courses] 兵庫県道308号線 母子ヒルクライム
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=14499&forum=124の反対側、篠山側にある坂。
南側は『母子ヒルクライム or 尼ン滝の坂』の名称が定着している為、本レビューでは北側について記述します。
【概要】
北摂界隈では、
[Cycling Courses] 兵庫県道507号線 大野山(猪名川天文台)
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=16192&forum=124を上れたら美濃坂峠もいけんじゃね?
とよく並べられるぐらいなので、北摂の中では激坂の部類に入ります。大野山より距離は短いですが、傾斜は凶悪。脚試しの坂です。
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小枕 ~ 美濃坂峠頂上
距離 4.4[km]
標高差 275[m]
平均勾配 6.25[%]
池の奥の小さな橋 ~ 頂上 (ガチ区間)
距離 1.9[km]
標高差 197.6[m]
平均勾配 10.4[%]
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※地名の読み方ですが、
・母子(もうし)
・大野山(おおやさん)
・美濃坂(みのさか)
となっています。
ご参考に。
【走行レポ】
国道372号線小枕交差点からスタート。
2018年11月現在、崖崩れの為4輪は通行止め中ですが2輪は通行可能ですのでアタックしました。
前半は田園風景の広がる緩い坂。
谷の奥にある池の手前からじわっと傾斜が増え始めます。
池の堤防の上まで来ると一旦緩みますが、池の横を通過し、小さな橋が現れた辺りから壁の様に一気に傾斜が増えます。
そりゃもう空母のスキージャンプ式甲板にツイストを加えた感じだw
この坂の面白い所と言えば、
ここのヘアピンと、
木が茂ってて何も見えない自称展望台(笑)の前のイン側の傾斜でしょうか。
景色は展望台から更に少し上った所から篠山市街がちょろっと見えるだけ。
写真では狂気(狂喜?)の傾斜角ですが、コーナーの幾つかが階段の踊り場のように傾斜が緩むような構造になっているので、一瞬脚を休めてまた上ってを繰り返す事が出来ます。また、コーナーアウト側とイン側の勾配差が大きいので無理をせず外側を回るという選択肢もある。
恐ろしい見た目とは裏腹に、黙々と頑張れば案外攻略可能だ。
頂上はこんなとこ。
東屋と古い石碑があり、石碑には永沢寺と中野村の案内が刻まれている。
中野村は現在存在しませんが、調べてみたところ母子の坂を下り切った辺りの昔の地名だそうだ。
こんなちょくちょく崩れる崖みたいな斜面に作られた道ですが、昔も今も国道176号線と並んで三田と篠山を結ぶ主要道路なのである。
ちなみに崩れた個所ですが、
こんな感じで道幅が細くなったなりにちゃんと通れるようになってます。
下を見ると、山の傾斜と消失した路面とガードレールぶらーんのせいで遠近感が狂ってて面白い。
他にも何か所か崩れてたり、尖った落石が転がってたり、路肩にトゲのある植物が生えてたり落ちてたりするので通行の際はご注意ください。
【総評】
勾配がちょくちょく緩むので見た目ほどきつくはありませんが、斜度自体は結構凶悪な激坂。見た目のインパクト抜群な傾斜が次々現れるので、修行用にも激坂観光にも良い坂です。篠山市街から三田・猪名川方面に抜ける単なるショートカットとしても便利。崖崩れと交通規制には要注意。
最後に交通量に関してですが、崖崩れしてなければ蕎麦と茶で有名な母子と篠山市街を観光目的で往復する車や、激坂ネタを楽しむ単車乗りの方々が行き交うので結構な台数が通ります。タイトコーナーと強い傾斜の連続なので飛ばす人はあまり居ませんが、視界が良いとは言えないコーナーも多いので一応お気を付けください。
価格評価→★★★★★(通行無料)
評 価→★★★★★(脚試しの坂)