なんだか前評判があまり聞こえてこず、しかも台風来襲というビミョーなシチュエーションで迎えた、ASO(アモリ・スポルト・オルガニザシオン:ツール・ド・フランス等の主催団体)がさいたま市などと共済で、国外で初開催したロードレース。
私自身も、それからたぶん主催のさいたま市さえも想定していなかった、大変な盛り上がりのレースイベントでした。
出場選手をゼッケン番号で二分割したポイントレース(2.7km×8周)の開催中は台風名残りの雨が降っていましたが、本番のクリテリウムレースの開始時間には青空が見えるほどに。
風が吹き肌寒い中でしたが、熱気あふれるレース&イベントで、とても楽しい午後になりました。
速報的に、コース沿い(最前列に陣取ることができました!!)から撮影した写真でご報告。
会場となった新都心は新しく作られたまち、まちとしての「匂い」「味わい」は物足りない
Presented byスバルのマビックカーが眩しい!
モトはフランスから持ち込んだバイクと日本のバイクが混在、でも本格的!
中継ヘリも飛んだ
われらがアラシロも参戦、ヨハン・ジェヌと言葉を交わしつつ走る
途中でお役ご免となったか、終盤はペースを落として凱旋走行してました
沿道からはひときわ熱い声援が飛んだ!!
最終盤、プロトンから少し抜け出した3つのスペシャルジャージ揃い踏み(判りにくいですが、マイヨ・ヴェール着用のサガンの後ろに、マイヨ・ジョーヌ着用のフルームが居ます)
本気のゴールスプリントに向けてのトレイン、駆け引きが見たかったが・・・
キッテルは不発。
各写真でお分かりのとおり、歩道沿いを観客が埋め尽くす大変な賑わいでした。自転車乗りばかりかと思いきや、普段自転車とは縁のなさそうな人たち、家族連れも多く見かけられ、自転車乗りの楽しみというよりも、スポーツ自転車文化を広く知ってもらうきっかけになったのではないでしょうか。関連イベントではスーパーアリーナでの自転車関連のイベント展示、駅直結の広場での地場産品のブースなどがあって、小さいながらもよくオーガナイズされていた感じを受けました。
一方で、当初の観戦規制については、安全に振りすぎ&人手を過小評価しすぎの感がありました。歩道の通行を確保するための立ち止まり規制を広い範囲でかける予定だったようですが、駅近くに設定されたスタート&フィニッシュライン付近は早くから場所取り合戦。あまりの観客の多さに規制は機能しきれず、レースエリア全域に人垣ができていたようでした。
それでも大混乱にはならないのは日本人の規律性の高さか。
私はサイクルロードレース初観戦でしたが、とても楽しく観られました。
ちょっと残念に感じられたのが、日本人選手に対する自分自身の知識の無さ。海外チームのエースクラスのライダーは見て判るのですが、半数を占める日本チームのライダーは、ライダー自身も「飲まれてしまって」いる感じもあって、もう全然判らない(苦笑
そんな中、単独で逃げを追い一人気を吐いた福島晋一はスゴい!
残念ながら逃げをキャッチして見せ場を作った時点で力尽きたか、プロトンへ戻っていきましたが、現役最後のレースにかける思いが伝わってきて、心を打たれました。
日本のレースシーン全体も、ファンが盛り上げていかないといけないな、と殊勝な事を言って、おしまい。
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