皆さんこんにちは。サイクルベース名無し管理人です。今年も11/4〜6、東京の幕張メッセで開催されたCYCLE MODE international 2011に行ってきました。既にmarcoさんが昨年に続きファーストレビューを投稿してくださいました。皆様ぜひご一読ください。
[名所名物] CYCLE MODE international 2011
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8991&forum=124&post_id=15429#forumpost15429サイクルモードについては昨年頃からレビューも寄せられるようになり、あえてサイトの特集記事にする必要はもはやないような気もしますが、せっかく毎年続けているので今年も軽くご紹介させていただきます。地方在住の方のご参考になればと思います。また、他にもサイクルモードに行ってみたという方、ぜひレビューの投稿をお待ちしております。大阪会場のレビューも歓迎です(ちなみに「名所名物」レビューは今月の月間賞の対象でもありますヨ!)
では早速見ていきましょう。会場の様子です。 入ってすぐ見えるのがコルナゴ (Colnago) のブース。例年コルナゴのブースは豪華な感じですが今年は「噴水」が復活していました。コルナゴは今年から新城選手の所属するユーロップカーに機材供給していますが、新城選手いらしてましたね。写真家の砂田弓弦氏を交えトークショー。
次はケルビム (CHERUBIM) のブース。いきなりですが、今年のサイクルモードで最も輝いていたのがこのケルビムのタイムトライアルバイクだったように私は思います。昨年に続き独創的で意欲的なコンセプトモデルです。ここ数年のサイクルモードで感じるのは「テーマやメッセージの不在」です。ただなんとなく毎年やっている見本市だから、今年もやろう。という感じがあるのですが、そんな中ケルビムのブースは異質です。この自転車はどうだ。今年俺は、こういうのを作ったぞ。さあ見てくれ。これが俺の答えだ・・・! というビルダー氏の意思を感じます。今年のサイクルモードは、この自転車を見られただけでも良かったと私は思いました。
次、デローザ (DE ROSA)。これはミラニーノという自転車ですが、印象に残りました。スターメーアーチャーの内装変速ハブでベルトドライブです。なかなかかっこ良い自転車です。
キャットアイ (CATEYE) のブースでは「キャットアイサイコンの歴史」を見ることが出来ました。またキャットアイのブースはデザインセンスが良かったですね。訪問者も多かったように思います。特に力を入れて紹介していたのがGPS内蔵カメラの「INOU」。これはデモを見ていておもしろかったです。パソコンにGPSログと静止画・動画を取り込み、INOU Atlas上でGoogle Map等と組み合わせていろいろ表示できるようでした。これはちょっと使ってみたいと思いました。そう思わせるということは、優れたプレゼンテーションだったということですね。
次、シマノ (SHIMANO) のブース。青くてかっこいいサポートカーです。今年のシマノが力を入れていたのはDi2。すごいインスタレーションです。この内側に電動デュラエースや電動アルテグラがありました。他にも「シマノコンポの歴史」がわかる展示もありなかなかじっくり見ることができました。
話題の電動アルテグラですが、会場の多くのバイクに装着されていました。価格もぐっと抑えられたので今後ユーザーが爆発的に増えそうな気もします。ストレスフリーで正確な変速、メンテナンスも簡単なDi2。再来年の今頃は105あたりにも搭載!?
タックス (Tacx) のブースもかなり良かったです。Virtual Realityのデモです。ロードレース、MTBレースなど様々なレース・コースを選択でき、ハンドリングも反映されます。これは見ていてやはり試してみたくなる内容でした。Tacxのバーチャルトレーニング対応ローラー台については、774Dさんによる「Tacx T1930 I-Magic Multi Player VR Trainer」レビュー(
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6155&forum=101)が衝撃的でしたが、なんだかさらに進歩しているようで驚きました。
ハンドルが動いてちゃんと操舵できます。コースはバンクも選べます。
アルマイト依存症患者のための憩いのスペースも完備。提供はトムソン (Thomson) とクリスキング (Chris King)。
ブルックス (BROOKS)からはカラフルなサドルが。おしゃれで品の良い街乗り自転車が組めそうです。
ルック (LOOK)のブース。一時グラフィックが迷走した感のあるLOOKですが、今年展示しているモデルはどれもかっこ良くちょっと購買意欲をそそられました。
試乗コーナーは今年も大人気。普段なかなか乗る機会のない自転車に乗れます。試乗する方は皆さんマイヘルメットを持って行きましょう。
カーキャリアのINNOのブース。CBNにはカーキャリアのレビューはあまりないのですが、先日のyureiBanchoさんによる「NA387 スリムフォーク サイクルキャリア」(
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8960&forum=88)を読んだばかりだったのでじっくり見てきました。
トレック (TREK) はProject Oneの宣伝に力を入れていました。カラーリングをカスタマイズできるサービスですが、仕上がりはかなりきれいですよね。
ウィリエール (Wilier) 、エヴァディオ (Avedio) 、ラピエール (Lapierre) のブースで目立っていたバイクを一枚づつ。エヴァディオの塗装は本当にきれいです。
サーベロ (Cervelo) のブースも大人気でした。これはトル・フースホフト使用のバイク。サーベロはとんがった感じのデザインで良いですね。CBNでも人気度がかなり高くなっているような気がします。
これは女性受けを狙ったバイク。ていうか女性受けを狙いすぎていてわけのわからないことになっているような気も(汗)
marcoさんのレビューでも紹介されていた「ハンドメイドの魔術師」コーナーでは女性ビルダーの手によるこんな自転車も。美しいですね。gan well ブランドでした。
アンカー (ANCHOR) は「ANCHOR博物館」のようなクローズドブースがあり、名車をじっくり眺めることができました。
今年は「変わり種パーツ・独創的な発明品」の類が少ない印象を受けましたが、この高圧対応フットポンプはなかなか良さそうな製品でした。足で入れる空気入れには「Panaracer フットポンプ」(nanamiさんによるレビューあり:
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=2707&forum=91)もありますが、高圧対応していないようなので出たら売れるかも。
カンパニョーロ (Campagnolo) ではBullet(ブレット)というカーボンクリンチャーホイールが目立ちました。アルミホイール用ブレーキシューが使えるタイプですね。サイクリングロードなどではまだあまり見かけませんが、どんな感じなんでしょう。お持ちの方、レビューお待ちしております。
カンパの電動コンポのプロトタイプも。昨年も展示されていましたがなかなか製品化されません。リリースにこれだけ時間がかかっていることを考えると、コストや技術の面でまだ問題があるということなのでしょうか。
このぶっといタイヤはサーリー (Surly) の自転車です。いや〜おもしろいですね。どんな乗り味なんでしょう。楽しそうな自転車です。
宇都宮ブリッツェンやスキルシマノの選手を招待したタイムトライアルイベントもありました。選手達はややナーバスに見えましたが、それでもびっくりするほど速い!
これは千葉県からやってきたゆるキャラです。非常に素晴らしいデザインと質感で、ぜひ中に入って使用感を試してみたいと思わせるキャラでした。
さて、全てのブランドの製品を紹介することはできませんでしたが、雰囲気だけでも味わっていただけましたでしょうか。個人的な感想は、はじめのほうにも書きましたが、「サイクルモードは全体的に、年を重ねるにつれやや漫然としたイベントになってきてはいないか」というものでした。何かこう、今年はこういうテーマでやるぞ! とか、今年俺達はこういうものを作った。みんな見て行ってくれ! という意気込みのようなものが、もう少しあるといいのかな、という気がしました。ただ、例外も多く、たとえば今回紹介したCAT EYEのように、「私たちはこういうおもしろいものを作ってみた」という意気込みが感じられるブースもありました。ケルビム然り、Tacx然り。そういう熱いブースと、参加することに意義があるのです、というちょっと冷めたブースとの対比も目立ちました。
各ブランドのブースは昨年よりやや小さくなったような気もしますが、逆に極端に貧弱なブースというものも見かけなくなりました。出展スタイルが標準化されてきたような印象を受けます。また、昨年同様、キャノンデール (Cannondale) やジャイアント (Giant) 、スペシャライズド (Specialized) といったいくつかのビッグブランドの出展がありませんでした。サイクルモードに出展してもブランドの認知度向上にはあまり貢献しないという判断が働いているのでしょうか。そういう外資系らしい事情はさておき、ちょっと寂しい感じはします。
ぜひ皆さんの印象も教えてください! サイクルモードのレビューは歓迎です。大阪会場のレビューもお待ちしています!