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2009-12-15 [特集] サイクルモード2009


 
admin  2009-12-15 0:27
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2009-12-15 [特集] サイクルモード2009

皆さんこんにちは。サイクルベース名無し管理人です。12/12(土)、東京の幕張メッセで開催されたCYCLE MODE international 2009に行ってみました。その模様を特集としてざっと紹介します。

※この特集記事はあくまで見にいけなかった方や地方在住の方のための簡単な紹介になります。サイクルモードについてレビューを投稿されたい方も、ご遠慮なくどうぞ。投稿お待ちしています!! 場所はサイクリングコース・峠・名所名物・レースが適当かもしれません。

最初からアレですが、今年のサイクルモードは例年に比べて出展ブースが少なく、ぱっとしない印象を受けました。また、多くのブースがスペースを十分に使用していないように見えましたし、展示もあまりコストをかけていないように見えました。コルナゴもピナレロも昨年のような成金趣味炸裂なインスタレーションではありませんでした。不況の影響でしょうか。

二階の入り口から全体を見下ろしたところです。デローザは去年もこのあたりでしたよね。



デローザのブースは去年と似たような雰囲気。新型IDOLや新型MERAKなどがメインかな。二台とも名前だけ同じで全然違う自転車になってるような・・・個人的に気になったのはこのTitanio。この模様はケルティック・ノットですね。デローザにケルト風のモチーフというのはちょっと妙な組み合わせのように思えました。



EDDY MERCKXの自転車はスッキリしたデザインで好きです。ありそうでないカラーリング。もし今年もご本人が来ていて、手を握られて目を見つめられて「買ってくれないか?」と言われたら「はい買います」と即答してしまいそうな感じです。水色のとかきれい。



カンパニョーロのブースは去年と同じく、やる気ゼロな感じでした。というか、ハコが去年と全く同じです(シマノもある程度そう。予算がなかったのかも)。カンパニョーロ・ジャパンはサポートがすごくいいけれど、マーケティングが上手ではないですね。黙ってても売れるんだろうけど。



Campagnolo Bora Oneのハブ。Bora Ultra Twoと違うのはこのハブがカーボンでなくアルミであること、セラミックベアリング非搭載である点。それだけで販売価格が15万円くらい違うのでお得です。海外のショップでは16万円で販売中のところも。国内だと22万円くらいのようです。はやくWiggleが扱ってくれないかな。Bora Oneの登場は、たぶん不況によるものでしょう。いくら自転車バブルでも、37万円のホイールはそんなに売れないんでしょうね。Bora Oneが16万円なら、Zipp 404は10万円くらいまで落ちてくれないかな。ハブの羽根ロゴはかわいいなあ。



ロゴのシールは好みが分かれると思います。個人的にはちょっと主張しすぎかな。いや、これはこれでいいんですけど、日本の風景の中ではなじまないような気がします。ヨーロッパの街中で見るなら、これくらい力強くても違和感ないでしょう。



LOOKの新作ペダル、Keo Blade Cardonの実物がありました。板バネが良さそう。これはきっと来年たくさんのレビューが上がりそうな予感がします(でも、高いからそうでもないかな?)



LOOKモンドリアン。綺麗ですね。LOOKは昨年あたりからデザインが迷走してきているように思うのですが、不思議なものでだんだん目が慣れてきました。ロゴは旧タイプのほうが好きです。右は586。



これはちょっとビックリ。PINA。中国で売りたいんでしょうか? (中国だと発音しやすい名前にしないとあんまり売れないらしい) ピナレロ、日本では大人気ですよね。イタリアらしい派手さがあるからでしょう。



ビバンダム二連発。ロードに乗るビバンダムの目がイッてます。こんなのビバンダムじゃない。でも嫌いじゃないけど。



BROOKSのサドル、こうやってたくさんあると壮観。うっとりします。



デダッチャイ(Dedacciai)がフレームを出すんですね。というか、ヨーロッパでは前からカーボンフレームを出していますが、本格的に日本進出。インターマックスが扱うようです。デダっ子としては気になるアイテム。かっこいいですよね。



日本ではまだまだマイナーですが、台湾の雑誌ではよく広告が出ているCKTことカーボン・ナレッヂ・チーム。東京のライトサイクルが取り扱うようです。ライトサイクルはミニベロのEQUINOXとか、VELLUMとか、台湾メーカーとのパイプが厚いようですね。ショップレベルでこういうことをしているのは、偉いですね。



ドッペルゲンガーのブースは、オレンジ大好き753さんが狂い死にしそうなほどオレンジだらけ。なんだかサコッシュらしきものを無料配布していたらしく、持っていた人をよく見かけましたがもうなくなってました。残念。かっこいいバッグだったな。



FONDRIESTからもカーボンフレームがたくさん出ているんですねぇ。フォンドリエスト氏本人と思しき方がサイン会を開いていました。



これはちょっとヤなものを見てしまった。CATEYEのCC-AT200Wというモデル。「アドベンチャー」という名前。斜度と標高がわかる。ただし心拍とケイデンスは測定できないみたい。良いところはストラーダと同じクリックテック仕様なところ。ヒルクライマーに売れそう。



西薗良太選手が所属する東大自転車部競技班をスポンサードしているエヴァディオ。質実剛健なイメージとは裏腹に思いっきり色仕掛けなブースでした。



今年から日米で自転車の発売を開始するUSポスタル。このブースの良かったところは、かっこいいサコッシュを300円で販売していたところ。デローザのサコッシュは2000円だったので(高っ!!)、好感度高し。残念だったのが店員さん。「これはなんとSORAが付いてるんですよ。9 speedなんですよ。そのうえクロモリなのに11kg未満と、それはもう軽いんですよ。ぜひ持ってみてください!!」

で、持ってみたら勿論私のクロモリロードとは比較にならないほど重いし、しかもよく見ると8 speedと書いてあった。あと、最初私を見た瞬間に「お兄さんピストバイクあるよ?」と聞いてきたのも不愉快だったが、300円の素敵なサコッシュに免じて赦すことにした。



世界の三ヶ島ペタル、ブースは実に質素。



ケルビムのブース。コンセプトモデルだと思いますが、この鉄のサドル意外に座りやすいのでは? ケルビムはこういうコンセプトモデルを出品しているところが偉いと思いました。アメリカの展示会に持っていったものとはいえ、サイクルモードの中でこういう方向で展示をしているところは本当に少ないです。ほとんどのブースは、「倉庫から集めてきました、並べてみました、乗りたかったら乗ってください。以上ですありがとうございました」という感じ(それでも楽しめるからいいけどさ!)



今年、サイクル各誌でもたまに紹介されていた木製の自転車。重量7kg、200万円。



日本のメーカーとして少しプレゼンスを上げつつあるBOMA。「俺のホイールはボーラじゃない。ボーマだぜ」と自慢する人が出てくるようになるといいですね。頑張れ日本のメーカー。



BMCのフタバ商会のブースにはDELTA 7の実機が。なんだかさっぱりわからないけど、すごそうなものですね。メリットとかデメリットとか、そういう議論をする自転車じゃないのかも。空気抵抗的に不利になったりしないのかな。デザイン的にはすごいです。すごいけど、やっぱり意図が不明な自転車です。




MUSEEUW(ムセーウ)のブースではおもしろいデモをやっていました。カーボンフレーム、FLAX(?)という素材のフレーム、二種類に同じ負荷をかけて、振動を計測。見た感じ、カーボンフレームがもうありえないくらいズッコンバッコン振動していて騒音もすごい。FLAXというフレームはそれに比べて静か。これ本当に同じ条件なの? と訝ってしまうほど差は明らか。もしあれが公正なデモなら、このFLAXというフレーム、振動吸収性という面ではものすごいフレームなのではと思いました。



有名人もあちこちに。今中大介氏とシャ乱Qのまことさん。まことさんは痩せていて、乗り込んでそう。デダッチャイのフレームを売りこんでました。ドロンジョーヌさんはたぶんはじめてご本人を見ましたが、綺麗な方でした。そしてCBNにもファンが多い石田ゆうすけ氏。岩田編集長とのトークには大勢の人が集まり盛り上がってました。石田氏はサイクルスポーツに「ぼくの細道」を連載していますが、たまに自転車に乗る氏の後姿の写真などは、セルフタイマーを使用して撮影しているのだそうです。そのためタイミングが難しく、靴がトークリップに入ってない状態で写ったりすると、岩田編集長からダメ出しが入るんだそうです。「こっちは一人で大変なんだよ!!」みたいなことをおっしゃっていました。二人のマイクはなぜかフェンダーのギターアンプに。石田氏の自転車はリアにキャラダイスのバッグが積まれ、かっこよかったなぁ。

あと、砂田弓弦さんがいらっしゃったので私はサインをもらってきました。鈴木雷太さんも見かけました。



BMCの新作、SLR01。なんだかかっこいいですね。気になるメーカーです。



今年もMAVICカーは健在。サコッシュ欲しかったなあ・・・
磁石式ペダルEZ Rideの展示も。販売に力を入れていました。



YAMAHAの電動自転車。コンセプトモデル。重そうに見えるけど、斬新な雰囲気。サイクルモードにはもっとこういう意欲的なコンセプトマシンが多く出展されてもいいような気がします。なんだか、「このイベントは何のために開催されているんだろう?」と思うことが多かったです。



ポラールの新作、CS500が展示されていました。これ、驚きました。デカイんです。あんまりデカくて欲しくなりました。欲しい理由が「大きいから」っていうのもヘンですが・・・インパクト大。これ、売れるかも。



ユニコのブースでは驚愕の事実が・・・RX-6とFX-5は、実は水生生物でありユニコは「製造」しているのではなく「養殖」していた! と思ったら、単に防水性のデモでした。なんだかユル系の会社だなあ(そこが好きだぜユニ子)



注目度が一気に高まってきたグラファイト・デザインの試乗マシン。残念ながら乗る時間がありませんでしたが、どうなんでしょう。デザインと色はほんといい感じだと思います。



ところで下の写真を見て、何かちょっとヘンだなと思いませんか。左の写真、コンクリートの露出が多いですよね。私の予想では、コンクリートの部分一杯まで展示する権利があったのではないか? しかしコストの関係で小規模なものにしたのでは? というものです。実際は違うのかもしれませんが。右の写真は、夕方の17:40分頃のものです。閉場は18:00ですが、もう人がまばらになっています。もしかして不況の影響でしょうか。



と、駆け足で見てきましたが、以上今年のサイクルモードでした。

・・・ちょっと今年は盛り上がりに欠けていたような気がするのは私だけでしょうか。GIANTも、TIMEもCINELLIも展示なし。「えっなんであのメーカーの展示がないの?」というのが多かったように思います。台湾の自転車メーカーから来ている人もぐっと減っていたような気がします。

それに何より、サイクルモードって何のためにやるの? 何を目的としているの? 何か伝えたいんですか? 何をどう売りたいんですか? 何がしたいんですか? という印象を強く持ちました。まあ、それは一昨年から同じですし、私としてはこれだけ多くの自転車を見て回れるので楽しいことは楽しいですが、なんだかボヤーっとした印象のイベントでした。

「自転車業界の未来とか日本の自転車新興とか実はあんまり考えてませんがとりあえず秋には2010年モデルも出るし来年たくさん買ってもらえるようにがんばって倉庫から出してきて並べてみました」というブースが多いこと多いこと。でも、マヴィックやシマノやエリートなど、おもしろそうなイベントをやっているところもあり、そういう会社は偉いなあと思いました。ビギナー向け試乗前レッスンとかやっているTOPEAKなんかも本当に偉い。

そうそう、今年はコルナゴのバブリー噴水とかニセパンテオンとかもなかったし、やっぱり不況の影響なんでしょうか。

いや、不況とはいえ、自転車に乗る人・自転車を買う人は増えているはず。だとすると、もし日本の自転車業界が儲かっていないのなら、単に企業努力が足りないのが原因なのではないでしょうか。

そういえば「肉まき」という食べ物がおいしかった。おにぎりの海苔にあたる部分が豚肉になっているような食べ物。私は350円の「チーズ肉まき」というのものをはじめて食べました。

その「肉まき」は、とても優しい、ほっとするような「日本の味」でした。簡単に食べられて、そこそこおいしくて、ファストフードとしては高くも安くもなく、素晴らしく良いものではないけれど、決して悪くない。でも、食べているとなんだか少しぼんやりしてくる、そんな食べ物。

その「肉まき」はCYCLE MODE International 2009に雰囲気がよく似ていました。

ところで大阪はどうだったのでしょうか。やはり昨年より盛り上がりに欠けたのでしょうか。また、私は12/14(土)に東京会場を訪れたのですが、もしかすると日曜日はもっと盛り上がっていたのかもしれません。もし他にもいろいろおもしろいものを見かけた方、ぜひこちらまでレビューを楽しみにしています。

私自身の評価は、以下のような感じです。

価格評価→★★★★☆ 決して高くはないと思います(入場料当日1200円)。
評   価→★★★☆☆ 規模の大きさで救われてはいるが、工夫がゼロで実に凡庸なイベント。このままでは来場者減少は必至。
<オプション>
年   式→2009





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