Q1. あなたのパンク頻度を教えてください | たまにパンクする(1年に1〜2度) | 40 % (301) | 滅多にパンクしない(数年に1度) | 34 % (261) | パンクしたことがない | 13 % (102) | 頻繁にパンクする(3ヶ月に1度以上) | 11 % (84) | 投票数: 748 投票者数: 748 | | 皆さんこんにちは! 今回もアンケートへのご協力ありがとうございました。設問数は10問、回答結果による分岐込みの本格アンケート(笑)でしたが、かなり多くの方が正確に回答してくださいました。数字の辻褄があっていない部分もありますが、十分に分析が可能な誤差にとどまっています。
最初の設問から興味深い結果が出ました。乱暴に言ってしまうと七割以上の人が「最後にパンクしたのいつだっけー? 去年?」みたいな頻度でしかパンクしていないようです。パンクはきっと忘れた頃にやってくるんですね。 |
さて、今回のアンケートはサイクルベース名無しのレビュワー専用掲示板・BAR TAPEで、「パンクと体重と空気圧には看過できない重大な因果関係が存在するのではないか?」という話題があったため、これは是非多くの人に聞いて確かめてみたい、ということで始めてみました。回答者母数は700人以上だったので、インターネットでのアンケートとはいえ結果の統計的安定性はとても高いと思います。
では本題に入りましょう。以下が結果です。これは表をまとめて眺めたほうがわかりやすいです。Q2, Q3, Q4の3つ - グループA(頻繁にパンクするグループ)と、Q5, Q6, Q7の3つ - グループ B(滅多にパンクしない・パンクしたことがないグループ)を見比べてみてください。
グループA:頻繁にパンクするグループ Q2. 「頻繁にパンクする」と答えた方にお聞きします。あなたの体重は? | 60-64kg | 24 % (58) | 65-69kg | 16 % (38) | 55-59kg | 14 % (35) | 70-74kg | 14 % (35) | 80kg以上 | 11 % (27) | 75-79kg | 10 % (24) | 50-54kg | 5 % (14) | 45-49kg | 2 % (5) | 45kg以下 | 0 % (1) | 投票数: 237 投票者数: 237 | | Q3.「頻繁にパンクする」と答えた方にお聞きします。メインのタイヤの種類は? | クリンチャー | 82 %(126) | チューブラー | 13 % (20) | チューブレス | 3 % (6) | 投票数: 152 投票者数: 152 | | Q4.「頻繁にパンクする」と答えた方にお聞きします。普段の空気圧は?(以下、メーカー推奨空気圧範囲内で) | やや高め | 38 % (45) | 普通 | 27 % (32) | 高め | 26 % (31) | やや低め | 5 % (6) | 低め | 1 % (2) | 投票数: 116 投票者数: 116 | |
グループB:滅多にパンクしない・パンクしたことがないグループ Q5.「滅多にパンクしない・パンクしたことがない」と答えた方にお聞きします。あなたの体重は? | 60-64kg | 25 % (95) | 55-59kg | 18 % (67) | 80kg以上 | 13 % (51) | 65-69kg | 13 % (50) | 70-74kg | 10 % (39) | 75-79kg | 7 % (27) | 50-54kg | 7 % (26) | 45-49kg | 3 % (11) | 45kg以下 | 0 % (0) | 投票数: 366 投票者数: 366 | | Q6.「滅多にパンクしない・パンクしたことがない」と答えた方にお聞きします。メインのタイヤの種類は? | クリンチャー | 84 % (273) | チューブラー | 8 % (27) | チューブレス | 6 % (22) | 投票数: 322 投票者数: 322 | | Q7.「滅多にパンクしない・パンクしたことがない」と答えた方にお聞きします。普段の空気圧は?(以下、メーカー推奨空気圧範囲内で) | 普通 | 33 % (108) | やや高め | 28 % (93) | 高め | 23 % (77) | やや低め | 11 % (38) | 低め | 2 % (7) | 投票数: 323 投票者数: 323 | |
はい、ここまで。上の二つのグループによる回答結果を見比べてみましたね。そうですね、もうわかりましたね! パンクと体重と空気圧の相関関係は・・・
ほとんどない!! ということが判明した、言ってもよいと思います。
恐らく多くの方の仮説はこうだったと思います。
「体重が重いとタイヤと地面の接地面が増えてパンクしやすくなるのでは?」
「空気圧が低いとパンクしやすくなるのでは?」
「チューブラーはパンクのリスクが少ないのではないか?」
今回のアンケート結果で、上の仮説は全て見事に覆されました(笑) と言ってもいいでしょう。いや、理屈では上の仮説はアリだと思うのですが、なぜか今回、数字で裏付けることができなかったということです。
ではこのアンケートは無駄だったのか? とんでもありません。こういう仮説は、検証してみることが大事だと思います。パンクと体重と空気圧管理とのあいだには、特に因果関係はなさそうだ、という発見は大きい収穫だったと思います。
じゃあなぜ私たちはパンクするのでしょう。これはもう運というしかないような気がします。勿論、パンクのリスクが高そうな場所を避けて通行したり、パンクを誘発する可能性の高い物体を避けつつ走行する、障害物の上をやむなく通行する際は抜重するといった基本的な心掛けは大事です。しかしそれでもパンクしてしまう場合は、もう運というしかないでしょう。
Q8. 皆さんパンク修理は得意ですか? | 普通にできる | 76 % (432) | かなり得意 | 10 % (62) | どちらかというと苦手 | 10 % (61) | 自分で修理できない | 1 % (11) | 投票数: 566 投票者数: 566 | | それでは何割くらいの方がパンク修理できるのかというと・・・さすがCBN訪問者の皆様は優秀ですね、8割以上の方が問題なくパンク修理できるようです。これはパンクの頻度を考えると注目すべき数字だと思います。というのも、パンクしないとパンク修理を実践できないわけで、年に一度か二度しかパンクしないというのであればやり方を忘れてしまうという方も多いのではないでしょうか。特にここ2〜3年でスポーツ自転車に乗り始めたという方ならそうでしょう。 |
Q9. パンク修理が簡単なタイヤはどれだと思いますか?(複数回答可) | クリンチャー | 82 % (402) | チューブラー(タイヤ交換でも可) | 11 % (55) | チューブレス | 6 % (32) | 投票数: 489 投票者数: 456 | | 次は「どのタイプのタイヤがパンク修理しやすいのか」を見ていきます。クリンチャーと答えた方が圧倒的に多いです。これはクリンチャー使用者が多いからこういう数字が出ているような気もしますが、クリンチャーのパンク修理は「最も体力を使わない」という意味では、いちばん修理しやすいと言っても良いような気がします。チューブラータイヤはリムからタイヤをはがすのに力が要る場合がありますよね。
しかし、CBNのBBSで、GlennGouldさんとprincoさんから素敵なTipsの紹介がありました! チューブラタイヤをリムセメントで固定されている方はバルブの反対側の一部にセメントを塗らないようにして、MIYATA TTP-1などのテープで固定している方はやはりバルブの反対側2cm程度、テープを貼らないようにして、パンク時はそこにタイヤレバーを突っ込んでタイヤ剥がしの糸口を掴む、という手法です。これは素晴らしいTipsですねぇ! 律儀に全周にセメントやテープを貼っている方はぜひやってみてください。 |
Q10. 過去に経験したパンクの「種類」は?(複数回答可) | 異物(ガラス、釘など)の突き刺しによる穿孔 | 40 % (452) | スネークバイト(リム打ちパンク) | 19 % (211) | チューブ噛み(WO) | 14 % (162) | サイドカット | 9 % (104) | リムテープのずれ・破損 | 7 % (87) | その他 | 7 % (87) | 投票数: 1103 投票者数: 577 | | パンク原因としては、やはり何か踏んだりというのが多いようです。次いでリム打ちパンク。グレーチングや穴ボコに落っこちてしまってホイールをガンッ!!とぶつけてしまった時に起こるアレです。気になるのは「チューブ噛み」でしょうか。ラテックス系のチューブはうまくタイヤの中に収まらないこともありますし、収まったと思ってもねじれていることもあります。自宅での作業の場合はシッカロールをまぶしたりすることで予防可能ですが、屋外ではうまくいかない場合もあると思います。
自転車に乗っている限りいつか必ずパンクはしますし、パンク修理の技術は習得すべきですが、習熟できるほどの頻度でパンクするわけではない、というなかなか悩ましいサイクリストの姿が見えてくるようなアンケート結果となりました。私も、そういえばここ一年ほどパンクしていません。
では皆様、今回もご協力ありがとうございました! また次回お会いしましょう・・・
パンッ!!
えっなに今の音!?
[管理人@サイクルベース名無し] |