皆さんアンケートへのご協力ありがとうございました!
今回のアンケートは昨年の5月に実施した「ロードバイクブランドアンケート」と同じ内容のものです。
2008年の結果と2009年の結果を比較してどのような違いがあるか、結果が楽しみですね。
なお、昨年のブランドアンケートの結果は
こちらです。
質問は昨年と同じ、全部で以下の3つでした。
あなたが「現在所有している」ロードバイク(フレーム)のブランドを教えてください(複数選択可)(投票者数=1000人)
「いつかは買いたい」ロードバイク(フレーム)のブランドを全て挙げてください(複数選択可)(投票者数=701人)
あなたが「次に買う予定」のロードバイク(フレーム)のブランドはどれですか(あえて一つだけ選択)(投票者数=631人)
以下の説明は、昨年のアンケート結果分析でも使用したものです。結果の数字を読み解く際に、参考にされてみてください。
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さて、この3つの質問を同時にお尋ねすることで、たいへん大雑把ではあるのですが、以下のことがわかるはずです。
1. 皆さんが現在所有しているロードバイク。現在の市場のシェア。または実質的なメーカー人気度。ここでは「現在所有バイク」と呼びます。
2. 皆さんが現在所有してはいないけれど、いつかは欲しいと考えている「憧れのバイク」。非常に良い評判が立っていて、実際に買うお金があるかどうか、購入に踏み切るかどうかは別としても、いつかは乗ってみたいなと思わせるバイク。ここでは「憧れのバイク」と呼びます。
3. 皆さんが次に買う予定のバイク。これは現在所有しているバイクよりも、少し良いものになるはずです(あるいは、現在のバイクに100%満足している場合は同じものを選ぶかもしれません)。ただし、「憧れのバイク」は多くの場合、それはもうフレームだけで50万円とか100万円とかしてしまうこともあるわけで、誰もがおいそれと購入できるものではありません。そこで「ある程度は現実的な選択」へと落ち着くわけです。これを「次期購入意向バイク」と呼ぶことにします。
また、他にもわかることがあります。「憧れのバイク」のトップ5は、恐らく数年のスパンであまり変動しないかもしれません。「憧れのブランド」はあまり大きく変動しないものです。では、多くの人が「次に買うバイク」として検討しているブランドはどうでしょうか。これは必ずしも、「本当に欲しいのは○○だけれど、お金がないのでこれにする」という妥協的な選択ではない可能性があります。場合によっては「いま注目されているブランド、いま熱いブランド、いまキテるかもしれないブランド」である可能性があるのです。
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ではさっそく、以下の表を見てみましょう。「現在所有バイク」「憧れのバイク」「次期購入意向バイク」のトップ10を人気順に並べ替えてみました。さて、注目の結果は如何に!? 2008年の結果と並べてみましょう!
薄いグリーンの網掛けは、昨年の順位に変動がないことを意味しています。薄いピンクの網掛けは、今年新たにトップ5にランクインしたブランドです。
現在所有バイクの順位にそれほど変化がないのは自然ですが、買い換えた、あるいは新規に自転車を購入した、という方でBIANCHIを選ばれた方が多かったことが読み取れますね。BIANCHIのロードバイクはTiagra組みで10万円強、105組みでも13~15万円で買えるようですから、コストパフォーマンスが高いですよね。それでいてパンターニを髣髴とさせるあの見た目。過去一年間はちょっとしたBIANCHIイヤーだったのかもしれません。VIA NIRONEかっこいいもんNE!
そして「憧れのバイク」。上位4ブランドに大きな変動はないものの、ANCHORが新たにランクイン。ANCHOR人気はすごいですね。ぜひANCHORの魅力が伝わるような完成車・フレームレビューをもっともっと読みたいものです。このANCHOR人気には昨年も驚きましたが、今年も驚きました。本当に根強い人気です。サイクリングロードでもよく見かけるようになりましたが、この人気の秘密は何なんでしょう。私はレースに出ないのでわからないのですが、レース会場でのANCHOR率は高いと聞いたことがあります。私がよく走るサイクリングロードでもANCHORに乗った速いお兄さんがいて、カッコイイな~といつも思います。
「次期購入意向バイク」は大きい変動がありました。まずORBEAのランクイン。何か盛り上がりつつあるのでしょうか。ORBEA・TIME・COLNAGOともに昨年は次期購入意向の5位~10位以内にランクインしていました。「高価だった憧れのORBEA・TIME・COLNAGOが買える値段になってきた」あるいは「給料が上がったから今年は買える!」ということを意味しているのでしょうか? ・・・いやいや、空前の円高は終わってしまいましたし、サブプライム・ショック以降の不景気で昇給が止まってしまった会社も多いはず。それとも、昨年から着々と貯金をしてきたあなた、今年は買うぞ! と思っていますか? だとしたらおめでとうございます!!
ORBEAならOrcaを買う人が多いのかな? TIMEは少しお手頃価格になってきたし・・・等々、妄想するのが楽しい結果となりました。
ビッグネームで頑張らなくてはならないのは、SPECIALIZEDでしょうか。「憧れのブランド」にも、「次期購入意向ブランド」にも、上位にランクインしていません。TREKとPINARELLOも順位を落としています。しかし、SPECIALIZEDはむしろMTBで人気があるのかもしれませんし、どのブランドが好まれるかは国によっても全く違うと思います。結局は自分が好きなメーカーのバイクに乗ればいいのです。
私は最近、六本木のTREKストア(東京)と外苑前近くのSPECIALIZEDショップ(東京)に立ち寄ってみたのですが、ちょっと不思議な感じを受けました。どちらのショップも、何かこう、本気で商売をしているようには見えませんでした。店内は小奇麗で、親切な店員さんがいて、雰囲気は悪くないのですが、何かあんまり楽しめない。品揃えがすごいわけでもない。価格も安くない。小物が充実しているわけでもない。・・・もしこれらが「コンセプトショップ」で、小売で儲ける必要はなくてブランドのPRができれば赤字でもいい、ということなら別にいいんでしょうけど、「こんなんだと赤字でつぶれちゃわないんだろうか」と余計な心配をしてしまいます。実際、銀座(東京)と軽井沢(長野)にあったキャノンデールショップはどちらも消えてしまいました! 外資系のマスプロサイクリングメーカーはどうもお金の使い方がヘタなんじゃないでしょうか。まあ、うまくいかなかった時の撤退の素早さには見習うところもありますけど!
さて、こうしたブランドランキングはある意味全く役に立ちません。ショップで「これだ!」と思える気に入ったバイクと出会えたなら、他人の意見など構わずそれを買って乗るのが楽しいでしょう。ただ、二台目の選択や乗換えの際には、こうしたランキングが多少参考になるかもしれません。他人とは一風違うものに乗りたい、などという方もいるでしょう。そんなあなた、次期購入意向で23位のCHERUBIMや、憧れのバイクで13位に入っているAMANDAなど、日本の人気ハンドメイドフレームビルダーでオーダーしてみるなんていうのも良いかもしれませんヨ!
ハンドメイドのフレーム購入を考えている方は、最近実施した
日本のフレームビルダー特集も読んでみてくださいね。
以下の表は人気順に並べた今回のアンケート結果です。
さて、今回のアンケートは如何でしたでしょうか。
このアンケートは毎年同じ時期に実施していければいいなと思っています。5年くらい続けると、いろいろなことが読み取れておもしろいと思いますよ。
皆様、いつもアンケートへのご協力ありがとうございます!!
[管理人@サイクルベース名無し]