皆さんこんにちは、サイクルベース名無し管理人です。この度もアンケートへのご協力ありがとうございました!
今回の特集は「電動デュラエースの購入意向」でした。なかなかおもしろい結果が出ました。シマノ製品のファースト・ロットは一般に敬遠される傾向があるようですが、それに加え史上初の電動システムとなれば、買い控えムードになるのも当然の結果でしょう。
では全結果をドン。
しかしながら約5年後までには、37%の方が「電デュラを使用している自分」の姿がイメージできるようです。そうですねぇ、5年後にはもしかすると自動車もハイブリッドを飛び越して完全電動になっているかもしれませんし、電デュラくらいはあたりまえになっているかもしれませんね。
このニューテクノロジーについて懸念されている最大の要素はやはり「信頼性」のようです。ブレーキと違い、シフティングはライダーの生死を分けることにはならないとしても、勝敗を分けるレースでは100%確実な動作が求められることになるでしょう。ホビーライダーにしても、自宅までの残り距離が峠を含む100kmという時に、万一ギアがアウター・トップで固定されたら余裕で死ねますよね。「機械式でも100%確実に動作するわけではないのに、100%なんで酷な数字じゃないの?」と思われるかもしれませんが、ただでさえ「電気がなければ動かない」かつ「機械式より優れているはず」という色目で迎えられる史上初の電動変速システムは、機械式以上の信頼性と精度を誇らなければ見向きもされなくなってしまうのではないでしょうか。
個人的にはワイヤレスのほうが見た目もスッキリしていて良さそうですが、通信を無線にするとそれだけで電力消費も大きいでしょうからまだまだ先の話になりそうです。
また、一部で期待されている機能が、電子制御ならではの「高度なモード設定」。例えば、高回転ペダリングの基礎とされているケイデンス90rpmを常に維持できるように、最適なギア比を自動的に設定してくれたりといった機能です。技術的にはそれほど難しくないでしょうから、恐らく数年後には搭載されているような気がします。
私の場合、自転車の駆動に電力を持ち込むこと自体に抵抗があるので、その点こそが最大のバリアになりそうです。つまり、電動デュラエースの最大の売りである「電動」という部分そのものに対して違和感があるので、購入までのハードルがかなり高いのです。とはいえ、人は時代の流れには抗えない部分もあります。あなたの周りにも、ワープロやパソコンなんて絶対に使わないぞ、電子メールなんか書かないぞ、と豪語していた方はいませんか。世紀の発明というのは多くの場合、強い抵抗に合います。この電動デュラエースも今回のアンケート結果を見るとまだまだ機械式には敵いそうにありませんが、それはこの製品の段違いの斬新さの現れなのかもしれません。5年後の私たちは、ひょっとすると現在とはかなり異なったサイクルライフを送っているかもしれませんYO!
さて、サイクルベース名無しではアンケートテーマを常時募集しています。アイデアのある方はinfoあっとcbnanashi.netまでお気軽にご連絡ください。
皆様、あらためてご協力ありがとうございました。