皆さんアンケートへのご協力ありがとうございました!
今回は「みなさんについての特集」でした。
cbnanashi.netを訪れる一日のユニークユーザ数は現在、約4,000人となっています。平均ページビューは50,000pv/dayくらいあるようです。一年前と比較すると100倍の大きさになってしまいました。
この4,000人がどのような人々でどのようなコンテンツに興味があるのかを知りたい! というお便りをいただきました。確かに、たとえば私がリカンベント乗りだとします。しかしリカンベント関連のレビューがほとんどないので、投稿しても役に立たないのかなと思ってしまうかもしれません。でも、リカンベント情報を待っている人がいたらもったいないですよね。そんなわけでcbnanashiのユーザー層を調べてみようということになりました。
ところで、今回のアンケート結果は「日本のサイクリストの傾向や属性」では全くありません。サイクリストにはインターネットをあまり使用しない人もいるでしょうし、インターネットを使用することはあってもcbnanashi.netを見にこない人が大多数です。今回のアンケート結果は、「cbnanashi.netという結構マニアックなサイクルパーツ・レビューサイトのユーザーで、なおかつ積極的に情報を発信したいと考えているコアなユーザー層」についての情報であるということが言えます。今回は平均で500人程度から回答がありました。これはcbnanash.netの一日の訪問者の8%程度の方々ですが、この8%の方々が「ブームにのせられ、メディアに騙されることをよしとしない、物言う賢い消費者」であることは疑いの余地のないところでしょう。
さて、まずそんな賢い方々は普段どのようなサイクル雑誌を読んでいるのかを見てみましょう。
「買ってでも読みたい」と思う自転車雑誌を一つだけ選んでください(投票者数: 597人)
「買ってでも読みたい本はない」という声がなんと半数近くを占めています。これは絶大かつ圧倒的な拒否、いわゆる一つのNOです。サイクル雑誌編集に携わる方々にはこの現実を直視していただきたいものです。私も実は、どのサイクル雑誌も立ち読みでいいかなと思っています。しかしついつい買ってしまいます。そろそろ買うのをやめようと思うこともあるのですが、なかなかやめられません。毎月三冊買ってしまいます。
その三冊とは、funride・CYCLE SPORTS・Bicycle Clubです。皆さんも、サイクル雑誌といえばこの三冊を思い浮かべることでしょう。今回のアンケートでは、お金を払ってでも読みたい雑誌のナンバーワンにfunrideが選ばれました。二番目がCYCLE SPORTS、三番目がBicycle Club。恐らく、「売れている順」はこの通りなのではないでしょうか。では、いちばん「内容が充実している」のがfunrideなのかというと、たぶんそんなことはないでしょう。内容がゼロでもマーケティングが上手ならモノは意外と売れることがあります。ところでcbnanashi.netでは、
AstorPiazzolla氏という大変優れたレビュワーの方による瞠目の「CYCLE SPORTS評」をほぼ毎月読むことができます。これは我々にとって大変幸福なことですが、雑誌「CYCLE SPORTS」は果たしてまったくダメな雑誌でしょうか。恐らく、そんなこともありますまい。というのも、箸にも棒にもかからないものは多くの場合、批評の対象にさえならないからです。その意味で、雑誌「CYCLE SPORTS」は仮に売れ行きナンバーワンではないとしても、逆説的ではありますが、内容については一定の期待を寄せられているということが言えるのではないでしょうか。
次点のCICLISSIMOは月刊ではありませんが、独自の写真が多く、インターネットでは得られない情報を得られるという意味では価値ある雑誌であるように思います。皆さん既にご存知のように、funrideにもCYCLE SPORTSにもBicycle Clubにもかなり怪しいライターが精度の低い文章をたくさん書いていますが、砂田弓弦氏撮影の写真は、文章ではなく写真なので嘘やごまかしがありません。情報として大変貴重なものです。CICLISSIMOというムック本はその意味で「お金を払って買うに値する」ものなのかもしれませんね。
自転車関連雑誌は当たれば儲かるのでしょう、雨後の筍さながらにというか、二匹目のドジョウ狙いというか、いかにも小金稼ぎが目的の雑誌がいくつかあるようです。自分が愛用してもいないし、サイズも合っていないDE ROSA KING 3(BORA ULTRA付き)に跨って自転車雑誌の表紙を飾っている歌手などは大変滑稽に見えますが、本当に滑稽なのはそうした雑誌をつい買ってしまった自分自身だったりします。
あなたが普段乗っている自転車を全て選んでください(投票者数: 625人)
あなたが最もよく乗る自転車を選んでください(投票者数: 484人)
予想はしていましたが、ロードバイクに乗られる方が多いですね。
「ロード>クロスバイク>MTB>小径車」という順番でしょうか。とはいえリカンベント・トライク乗りの方や、ツーリング派の方もいらっしゃるようです。私は
ken氏のツーリング関連用品のレビューが大好きなのですが、そちら方面のレビューの充実も期待したいところです。
ところで私の記憶が定かであれば、10年位前はロードバイクよりMTBのほうが遥かに人気があったような気がします。私は当時、東京の多摩湖や狭山湖、奥多摩までそれほど遠くない場所に住んでいたこともあり、中古で購入したスペシャライズドのロックホッパーでダートコースやグラヴェル、シングルトラックを走るのがメインでしたが、引越しをしてからは荒川や江戸川が近くなってしまったのでロードバイクをメインに乗るようになりました。居住地によって乗る自転車の種類も変わってきますよね。
あなたの性別を教えてください(投票者数: 485人)
なんと女性は1%でした。とはいえまあ皆さん予想されていた数字ではないでしょうか。
それより興味深かったのが、
あなたの大体の年齢を教えてください(投票者数: 507人)
30代前半を中心として、実にきれいな「逆くの字」型になっていますね。これは何を意味するのでしょうか? たぶん自由になるお金が多いというのが一つ。いまどきの30代前半は結婚をしていない人も多いでしょうし、子供がいる人も多くないかもしれません。で、良い自転車を買う。また、自転車のようなエンデュランス・スポーツは30代からますます楽しくなってくるところもあります。お腹が出てくるのもこのくらいの年齢でしょう。
30代以下の合計が33%しかないのは、逆に言えば、自転車というスポーツは「お金がかかる」ものというイメージがあるのかもしれませんし(機材を使用するスポーツとしては確かに少し高額かもしれません)、また、体力が有り余っている30代以下の人々は、一日に5時間も6時間もサドルに乗ることより、他に楽しいことがあるのかもしれません。
50代以上の方が1%おられるというのも嬉しい驚きでした。
あなたの居住エリアを教えてください(投票者数: 537人)
関東に偏りました。cbnanashi.netのユーザには関東在住者が多いのかもしれません。本当は地域毎にどの自転車に乗っているかなどのデータが取れるとおもしろいのですが、このサイトの簡単アンケートではなかなかそこまでやるのは大変です。
ただ、今回のアンケートで全国のかなり広い地域にcbnanashi.netのユーザがいることがはっきりわかりましたから、たとえば「サイクリングロードのレビュー」のようなものもこのサイトでは価値ある情報になっていくのではないでしょうか。ローカルなアイテムについてのレビューもおもしろいと思います。
さて、今回のアンケートは如何でしたでしょうか。
近日中に第11回アンケートを実施しますので、ご期待ください。
また、アンケートのテーマも常時募集していますので、アイデアのある方はinfoあっとcbnanashi.netまでお気軽にご連絡ください。
皆様、あらためてご協力ありがとうございました。