いつもミニアンケートにご協力いただき、ありがとうございます。
今回は過去最高の協力率でした。
「とにかくシマノに何か一言言いたい」という苛立ったユーザーが多かったのでしょうか?
また、協力率が高いだけでなく、皆さんまじめに答えてくれているようで嬉しく思いました。
というのも、日本のシェアを考えればカンパニョーロよりシマノのアンケートへの参加率が高くなるのが普通です。
また、「使用者限定」でお願いしているカーボンパーツに関するアンケートへの参加率は、他のアンケートよりも低くなるのが当然です。
さて、各アンケートの投票者数の比率を見ると、まさにそのようになっています。
つまり、「サイクルベース名無し」のアンケート結果は非常に信頼性が高いと言えるのです。なぜなら正直に回答されているのですから。
皆さんありがとうございます。
それでは早速アンケートの結果を読み解いていきましょう。
「おねがいシマノ!」 (投票者数=346人)
シマノはデザインに問題アリ、という結果となりました。
特に「カブトガニそっくり」といわれているクランクの評判があまり良くありません。
シマノはまずクランクのデザインから改良してみてはいかがでしょうか。
また、「Dura Aceグレードのコンパクトクランクを出してほしい」という意見が多かったのが印象的です。
一方「カーボンを多用してでも軽量化してほしい」というユーザはそれほど多くないようです。
銀色に輝く「冷間鍛造アルミ」のボディはシマノの魅力、シマノのアイデンディティとして定着しているのかもしれません。
以前に実施した「フレームについてのアンケート」でも、「鉄」が根強い支持を得ていたので、無理にカーボンに走る必要はなさそうです。
STIの形状は好みが分かれるところですが、不満を感じている人が意外に多いですね。
クランクは「自転車の顔」とも呼ばれます。このデザインを改善するだけでも、シマノの人気はさらに上昇することでしょう。
R&Dの方々、これをご覧になっていたらぜひ参考にされてください。
STIは、日本人の手には大きすぎるという意見もよく耳にします。こちらもさらなる実態調査と改善を望みたいところです。
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「おねがいカンパニョーロ!」(投票者数=214人)
やはり価格がネックになっている、また、パーツのアベイラビリティを改善してほしいという意見が多かったカンパニョーロ。
外車などに特有の問題があるようです。
カンパニョーロジャパンが設立されてから、スモールパーツの流通は少し良くなったと聞きますが、
実際にはショップでワイヤーセットが売っていなかったりすることもありますよね。
プロショップで、シマノSTI用ケーブルやXTRのケーブルがないなんてことはほとんどありません。
170mm以下のクランクサイズがないのを悔やんでいる方も多いようです。
日本ではレコードが売れているのですからなんとか対応してほしいものです。
なお、有名なラチェットの爆音や、ストッピングパワーが弱くともコントロール性能の高いブレーキは、
カンパニョーロの良い点として捉えられているようです。個人的にもあの音はなくなってほしくないと思います。
私は実売25万円以下くらいで買えるような「ボーラ・ウルトラ廉価版」が欲しかったのですが、統計的にはあまり需要がないようですね。
お金を貯めてボーラを買うしかないようです。
RDは高価なので、シマノを見習ってプーリーくらいベアリングにしてほしいですよね
(体感できるほどの効果が得られるかどうかは別問題ですが)。
チェーンやスプロケットなどの消耗品も値下げしてくれるとありがたいものです。
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「教えて!コンパクトクランク」(投票者数=323人)
コンパクトクランクの人気の高さにあらためて驚かされました。
登りより平地で使用している・使用したいという方が多いのは、単純にこのサイトを見ているユーザーでヒルクライムメインの方が少ないからでしょうか?
ランス・アームストロングの登場以降、高ケイデンスで「回す」ペダリングが主流になってきています。
約半数のユーザーがコンパクトクランクを使用、または使用を希望しているのですから、
シマノにはなおさらデュラエースグレードのコンパクトクランクを出してほしいものですね。
53x11が踏めなければ漢ではない・・・・って、そんなギア、坂道で踏めるか!(怒)
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「教えて!カーボン(使用者限定)」(投票者数=135人)
今回はかなり貴重なユーザーの声を聞くことができました。
「カーボン製品の耐久性についてほとんど問題を感じない」というユーザーが半数以上を占める一方で、
トラブルを経験されているユーザーも結構います。
「カーボンフレームはヘタる」という定性的な意見を雑誌やインターネットでよく見かけますが、
この数を見ると信頼できる感想だと思います。
どのようにヘタるかは不明ですが、また、何年経過すると、あるいはどのくらいの距離を乗るとヘタるのかは不明ですが、
とにかく「ヘタる」ものであるようです。
クラックがいちばん入りやすいのはフレームのようですが、これは面積の大きさを考えると仕方ないところでしょう(確率的に)。
怖いのはハンドルです。フォークやホイールよりもトラブる可能性は高い?
統計学的には、投票者数135人における4%と2%の開きには有意差はないという結果になりましたが、注意したいところです。
カーボンハンドルを購入する場合は耐久性にお墨付きがあるものを買いましょう。
また、トルク管理ミスで壊してしまっている人が相当いるようですね。
このサイトにもいくつかトルクレンチのレビューがあるので、ツール選びの参考にされてみてください。
[クリックで拡大・縮小します]このパーツレビューサイトをご覧になっているメーカーの開発者やメーカー関係者も少なくないことと思います。
ユーザーの声には厳しいところもあるとは思いますが、ぜひ多少なりとも製品開発に取り入れていただけると嬉しく思います。
それでは皆様、あらためてご協力ありがとうございました。