購入価格 ¥3300
120mm 6degと、130mm 6degを購入。
通販だし、ポジションがちゃんと出るかわからなかったから2サイズ買ってみた。
フルカーボンステムはこれが初めて。
アルミにカーボンラップを施したステム、リッチーWCSカーボンステム
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6131&forum=11は過去に使っていたが、使用感はアルミとほぼ変わらなかった。
ところで薮から棒だが、カーボンステムのメリットってなんだろう。
軽量高剛性?振動吸収性?それとも見た目?
残念ながらカーボンステムは、同価格帯はおろか下の価格帯のアルミステムよりずっと重い。
例外はアルミにカーボン巻きのステムで、これはそこそこ軽いようだ。
思うに、ステムは100mm前後のパイプの両端にクランプというカーボンで作るには厳しい構造があるため、思うように作れないのだろう。
例えばアルミなら直接ネジを切れるが、カーボンはそれができない。
EC70はバレルナットを挿入しているが、これが結構な重量増に繋がっている。
ネジ類だけで41gある。ちなみにボルトとワッシャーは鉄。8の字形状のナットは磁石に僅かにくっついた。バレルナットはおそらくチタン。
振動吸収性は、正直よくわからなかった。手に伝わる振動は、ステムよりむしろタイヤ、ホイール、そしてフロントフォークの影響が支配的だと思う。
剛性は悪くない。少なくとも全力でダンシングしたり、ダウンヒルでバイクを左右に振り回しても不安のないレベル。
でも、ちゃんとしたメーカーのちゃんとしたステムは一定以上の剛性を持っているので、別にカーボンならではという訳でもない。
カベンディッシュが使ってるような、ブロック状のカーボンステムははっきりと硬いようだが。
さて、となるとこのステムの存在意義はただひとつ。
「見た目」、である。
このステム側面の流れるような造形を見て欲しい。およそ性能に影響があるとは思えないし、
ハンドルをクランプする幅が狭まってむしろデメリットが見え隠れするが、なんとも優雅ではないか。
だが、それをぶち壊す野暮ったいステムキャップ。アルミ製ですごく重い。30gもある。
文句ある奴はカーボンステムキャップのEC90ステムを買えということか。
(2011年ラインナップではEC90SLとなり、形状も大きく変わりカッコ良くなった)
散々悪態を付いたが、以下は使用感。予め言うと・・・やっぱりタコだった。
まず取り付け前に気づいたコレ。
中国製、である。いわゆる中華カーボンか…いやそんなことは今回はどうでもいい。
ひとこと言いたい。「そんな場所にシール貼るな」
フォークコラムとステムが接する大事な部分である。ここの精度がよろしくないときちんと固定できない。
そんな場所にシールを貼らないでEASTONさん・・・
シールを剥がし、パーツクリーナーでノリを除去し、カーボン用コンパウンドを薄く塗っていざ取り付け。
スタックハイトが40mm弱(実測39.8mm)と薄いので、コラムスペーサーを追加しないとヘッドを適切に予圧できないかもしれない。
なんで低くするんだ。剛性面で不利じゃん。何よりステム交換が面倒じゃん。
ハンドルはEASTON EC90AERO。安心の同メーカー組み合わせ。
ずれる、割れる等のトラブルも心配ないだろう、と思いながらハンドルクランプ。
2本締めは経験上ハンドルが回りやすいので嫌いなのだが、まぁ大丈夫だろう・・・
ボルトがM6なので、割らない程度に強めに締めておく。ステムとステムキャップの隙間も一定。もちろんコンパウンドも塗布している。うん、いい仕事だ。
そして試走。ハンドルとステムをカーボンで揃えると乗車時の見た目が豪華になって気分も盛り上がる。
おっと赤信号、ブレーキをかけると
ずるっ
危うく落車するところだった。
これ以上締めたらヤバいんじゃないかな?と不安がよぎったが、イライラしてガン締め。
体感、ホローテックIIクランクの左クランクのボルトくらい締めてやった。
以後トラブルは無いもののなんとなく不安。
だが、同じ2本締めのITMミレニアムステムが軽い締め付けで十分に固定できたのを思うと、EC70ステムの評価も厳しくなる。
だが、アルミにはなしえないあの造形は良いものだ。うん。(ホメるところがここしかない)
価格評価→★★★★★ すごい安い。
評 価→★★★☆☆ 星1つにしてやりたいけどカッコイイから3つw
実測重量 164g(120mm), 170g(130mm)