購入価格 ¥37499(税込)
◆購入動機
数年前、ブロンプトンの純正バッグのラインナップにバックパックタイプ(Backpack 14L)が追加されました。
普段バイクから降りて歩き回る事も多い自分にとっては魅力的だったのですが、既に手持ちのブロンプトン用バッグが3種類あるので、とりあえずスルーする事に。
その後、バッグメーカーのフライターグ社とブロンプトンのコラボモデル(F748 COLTRANE)が発売されました。
このバッグは、車体装着時は横、バックパックとして背負う時は縦向きとする事で、ハンドルとの干渉を避けつつ20Lの大容量も実現した魅力的な製品だったのですが、入手性の低さと5万円を大きく超える価格の高さに躊躇してしまい、これもスルーする事になりました…
そんな中、ブロンプトンから防水タイプのバックパックが発売され、試しに店頭で触ったところ、想像以上の大容量で見た目も気に入ったので思い切って購入しました。
色は私が買ったグレーの他に、販売店が限られるコッパーもあるようです。
◆製品概要
ロールトップ形の防水バックパック(容量17L)で、内部の空気抜き用ダイヤルも備えられています。
ポケット類は外側前面に1個、内部の背面に2個が備わっています。
外側のポケットは約34cm×高さ24cm程度あり、小さめのタブレット程度なら余裕で入る大きさです。(写真)
内部の2個のポケットは、ひとつがPCスリーブのような感じで、もうひとつがメッシュ素材になっています。(写真)
バッグ本体は前述のフライターグコラボモデルと同じく、バイク装着時に横向き、背負う時は縦向きとする構造です。
肩掛けのストラップは、バイク装着時に巻き込んだり邪魔にならないよう、背面にマグネットで固定する仕掛けになっているので、安心して使用できます。(この構造もフライターグとほぼ同じ)
(↑ストラップ固定時)
(↑マグネット部分)
こうしたバックパックは、ストラップの長さ調整後に端の部分が余って邪魔になる事が多いですが、本製品はその点も考慮されており、余った端部分は畳んでスッキリ固定できるようになっています。(下写真)
余談ですが、前面のブロンプトンロゴは面ファスナーで外れるようになっており、好みによって縦横の向きを変える事ができます。
◆使用感
公称容量は17Lとなっていますが、体感的には最低20Lくらいはある感覚です。
普段使いでは余裕を持って使う事が多く、日常の荷物+ちょっとした買い物くらいならば十分対応できます。
軽い旅行も余裕でこなせそうです。
ストラップは背面に固定しやすく、それでいて背負う時は引っ張ればすぐに外れてくれるので快適です。
背面にフレームがある事や、ストラップが収まりを重視して華奢な作りになっている事もあり、バックパックとして背負った時のフィット感はイマイチではありますが、1日中背負い続けるような物ではないので、特にストレスは感じません。
実際使っていると、【ブロンプトンバッグなのに背負える。しかも余裕ある容量で防水】というメリットは絶大で、特に輪行時に自動改札を通る際や、バイクを降りて歩き回る場面等、通常の肩掛けタイプのブロンプトンバッグにはない圧倒的な取り回しの良さを見せつけてくれますし、大きな買い物の予定がない限り容量不足を感じる事もなく、雨に降られる事が多い普段使いでもガンガン使えます。
◆気になるところ
バイク装着時は横向き、バックパック時は縦向きになるのは、ブロンプトンへの装着とバックパックとしての大容量を両立させるために仕方ない構造ではありますが、使用状況によって荷物の向きが90度変わってしまうので荷崩れしやすく、パッキングには結構気を使います。
荷物をパンパンに詰め込んでいる時はあまり気になりませんが、内部にある程度余裕がある状態だと、自転車装着とバックパック使用を繰り返すうちに、中身はどんどんグチャグチャになっていきます。
特に、弁当等、常に上向きにしておく必要がある物を入れる時は、ついうっかり向きを変えてしまわないように細心の注意が必要です。
もうひとつ気になる点は、バイク装着時の荷物へのアクセスが非常に悪い点です。
縦長のロールトップタイプで、開口部から底面まで約65cmと深く、元々荷物へのアクセスがしにくい上に、バイク装着時はそれが横向きになるわけで、ちょっと止まって荷物を出し入れするのはかなり面倒です。
頻繁に出し入れしたい物はフロントポケットに入れれば良いのですが、マチがないのであまり厚みがある物は入れられません。
走行中、頻繁に荷物の出し入れをする方は、フロントポケットの容量に満足できるかしっかり見極めた方がいいと思います。
◆まとめ
バイクを降りて歩く際に便利なバックパックタイプ、そこそこの大容量、そして防水性も備えており、普段使いでの取り回しの良さが光ります。
特にブロンプトンを降りて歩き回る機会が多い方や輪行で自動改札を通る機会が多い方は、メリットを最大に生かす事ができるでしょう。
ただ、状況によって荷物の向きが90度変わってしまったり、車体装着時に荷物へのアクセスがしにくかったりと弱点も目立つので、「迷ったらとりあえずこれを買っておけ!」的な、万人向けの製品ではないです。
あくまでもバイクを降りた時の取り回しの良さが長所であり、車体に装着して使う時間が長くなるロングライドには不向きかもしれません。
【背負えるブロンプトン用バッグ】と考えると、ブロンプトン用バッグとしての使い心地の悪さが気になってしまうと思いますが、【ブロンプトンに固定できるバックパック】と考えるのならば、かなり使い勝手の良い製品だと思います。
価格評価→★★★☆☆(冷静に考えると高いが、背負える&防水という付加価値があるのでまあ納得)
評 価→★★★★☆(特に輪行や街歩きが多い人にはハマるバッグだと思う)
<オプション>
年 式→2023
カタログ重量→?g(実測重量 1.7kg)