購入価格 14800円 (定価は29500円)
俺「いっけなーい!遅刻遅刻!」
白糸のふもとの農協に野太い声がこだまする。
俺、つよし。どこにでもいる普通の辻斬り、謎の初老の男!
ある日通勤の途中にエクストリーム通勤で雪山アタックしたからもう大変!
路面は凍結して乗れないし、寒さで意識は朦朧とするし・・・
一体俺、これからどうなっちゃうの~?
どうやらここは、俺の体験談を通して、雪山をナメてはいけないことを
わかってもらわなければならない流れのようだな・・・
あれは俺が天気予報を見ていたときのことだ。
謎のえいさくさん「今日の福岡の天気は曇り時々雪、山間部では積雪と路面の凍結に注意してください」
馬鹿な・・・しかしここから見える範囲では、脊振山系に雪化粧はない。
そして長期予報によると、来週末にはさらに強力なカンパが訪れ、今度こそ福岡というか九州全体が氷の世界に覆われるというのだ。
どうやらここは、多少エクストリームではあるが、今日走っておかなければならない流れのようだな・・・
俺「デヤァァァーーーッ!! 」
まるで樹齢5000年のバオバブの木を悪魔が引き抜いて大地に逆さまに突っ込んだような、
堂々としていて力強く大地に根を張っているかのようなバルクアップされた脚が力強くペダルを踏みしめてゆく。
マヴィック インフェルノジャケットを装備した俺に、寒さは敵ではない。
平地では冬の定番・パールイズミ ウィンドブレークジャケット(3500-BL)と同等の防寒・防風性能をもち、
ヒルクライム時など体温が上がりすぎるときはClima Ventが効果を発揮、不要なヒートアップから体を守ってくれる。
その日も山岳TTを2本終え、ふれあいの里のベンチに座りながらツキイチで金魚の糞のように
俺の後ろをついてきた後輩チームメイトと会話していた。
金魚の糞「2本なんてすごいですね!どんなメニューを組んでるんですか?」
俺「ガハハハハハ!まあ俺のメニューは一般人では恐らくこれ以上まで追い込むことはほぼ不可能っていうレベルだろうな!!
筋肉を鍛えるためには、完璧なメニューをこなしていくこと、それを繰り返すしかないからな!」
そのときである、どこからともなく現れた道端でヤマメを焼いていた謎の初老の男の
丸太のような腕から放たれる豪腕パンチが俺の顎を的確に捉え、俺の体は宙に舞った。
謎の初老の男「馬鹿野郎!お前はそんな気持ちでトレーニングをしていたのか!!
トレーニングというのはなぁ!工場の単純作業とは違うんだよ!!
設定したメニューを完遂する強靭な意思は確かに必要だが、それ以上に筋肉に対する愛情がないと駄目なんだよ!!」
俺は薄れ行く意識の中、年末年始に見た正月番組のある一場面が頭をよぎった。
それは、ある筋肉芸人が限界に挑戦して己の肉体を練磨する番組で、
そのお笑い芸人は壁にぶち当たると必ず己の筋肉と会話を交わしていたのだ。
俺は悟った。
自転車乗りにとって筋肉はかけがえのない大切なパートナーだ。
そのパートナーと意思の疎通を怠っては、トレーニングの効果が上がらないばかりか、
いつか手痛いしっぺ返しを食うことになるだろう。
------------------------------------------------【要点をまとめます】------------------------------------------------
比較対象は冬の定番、パールイズミ ウィンドブレークジャケット(3500-BL)。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5820&forum=107&post_id=15726#forumpost15726前方にウインドブレーク素材を配置し、内側下半分はフリース、上半分は中綿・・・のようだが薄いので中綿のような特殊素材か?
公式WEBページによると今は廃版のよう。
後継はコスミック エリート サーモジャケット(25920円)だろうか?
MAVICのウェアは商品が細分化され過ぎている気もする。
「cold ride +」のタグは「非常に寒い(-15度から8度まで)環境下でのライディングに適した保温性能を持っています」
を意味するが、福岡では-15度の環境は試しようがない。
平地で5度以下、山頂で0度前後、30分程度の上りと下りを含む環境で使うことが多い。
その場合、インフェルノジャケットの下はアンダーアーマー(コールドギア)1枚でOKである。
なお、バラクラバ(薄い防寒用の覆面)が付属しており、使わない時は
襟の内側のボタンにくっつけて収納しておくことが可能だが、
あまりにも不審なのと、頭のでかさも手伝って頭部への圧迫感が気になるので
着用して外出したことはない。
◎サイズ
ジャパンサイズM(USAサイズだとXS)を購入。
MAVIC公式WEBページによると
胸囲 88-92
ウエスト 76-80 が適合範囲。
私は身長170cm、体重60kg、チェスト91cm、ウエスト73cm、リーチ174cm。
数値的にはウエストがやや余ることになるが、体感的にはジャストフィットである。
写真を見るとやや手首の部分が余っているように見えるが、これはグローブとの隙間を覆う部分が2枚重ねになっており(伝われ)、
これでいいのである。
◎充分な暖かさ
普段は3500-BLと同等。
後述するが、汗をためにくい分だけ、ヒルクライム後の下りなどでは明らかにインフェルノジャケットが暖かい。
◎様々な機能
「Clima Vent」
わきの下と腕の部分にジッパーがあり、開閉することで体温調節をしたり内部の汗の感想を促したりできる。
こんなところを開けるくらいで本当に空気が流れるのかしらん?とあなどるなかれ。
意外と効果があるし、かといって流れ過ぎて急激に寒くなりすぎることもない、絶妙なさじ加減なのである。
これのおかげで、中強度のときに汗がたまりにくくなっているのが実感できる。
なお、高強度になると前フルオープンにするので、あまり関係がない。
【あって嬉しい度 ★★★★☆】
「Ergo Zip」
前面ジッパーが斜めになっている。
わりとどうでもいい。
【あって嬉しい度 ★☆☆☆☆】
「Ergo Cuff」
グローブとジャケット手首部分の隙間を埋める覆い。
あのスースーする不快な寒さを防ぐ。
よいのだが、グローブを着脱した後など、整えるのがちょっと面倒。
【あって嬉しい度 ★★★★☆】
○耐久性
2シーズン目。
ゴムの伸び、縫製のほつれ、生地の痛み、フリースのへたりなどなく、新品同様である。
まだ2シーズン目、そんなに傷んでなくて当然なので○ひとつとしておく。
◎高い収容力
バックポケットは2つ、その外側を大きな袋が覆っているような形状。
2つのバックポケットは普通なのだが、その周囲の大きな袋が秀逸。かなり詰め込める。
スマートホン、クリートカバー、ウィンドブレーカー、カイロ2つ、軍手、おにぎり2個ほどの補給食を
収容して走りに行くことが多い。
かなりの量だと思うが、変なつっぱり感など無いのは配置に工夫があるからか。
なお胸にも小さなポケット(ファスナーつき)があり、
鍵など走行中取り出す必要がなく小型軽量で絶対に落としたくない物はこちらに入れるのが吉。
冬にこそ、高い収容力が有り難いことに気付かせてもらった。
▲欠点
見当たらない。
極めて優秀と言っていいだろう。
強いて言えば、定価で買うならば高価なところか
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価格評価→★★★★★(満足。半額だったし。定価なら★マイナス1。)
評 価→★★★★★(これで不満が出ることはないだろうという出来)
年 式→2014