購入価格 ¥10000位
ワイヤー式のブレーキレバーで油圧ディスクブレーキを動作させる装置です。(「装置」というほどの大げさな物ではありませんが)
上の写真だと「何じゃ、こりゃ」という感じでしょうが、つまりこういうことです。
22.2mm径のバー(MTBのハンドルバーを切った物)にレバー部を短く切った油圧ディスク用のブレーキレバーを装着し、それをTNIのカーボンメーターステーを二つ利用してドロップハンドルに固定しています。22.2mm径のバーにはワイヤーが通る穴を開けてワイヤーで油圧ブレーキレバーを引っ張っています。
22.2mm径のバーのワイヤーが入る穴にはM5のメネジを切ってアジャストネジをねじ込んでいます。
コンマ何ミリのワイヤーアジャストがレバーの遊び量などに大きな影響を及ぼしますのでアジャストネジはあったほうが良いと思います。
油圧レバーとインナーワイヤーの接続方法はレバーにワイヤーの通る穴を開けてそこにワイヤーを通し、ワイヤーの先に留め具を付けるという方法をとりました。
留め具は下の写真のようなカンチブレーキに使うチドリを加工して小さくした物を用いています。
油圧レバーのどこをワイヤーで引っ張るかが制動力やブレーキタッチに大きく影響するので、非常に重要だと思います。私はレバーの支点から約30mmの位置を引いています、これが最適な数値かどうかは全くわかりませんが今のところ特に不都合は無いのでこれでしばらく様子をみようと思います。製作時にはよくテストをして自分好みのブレーキフィーリングになる位置を見つけることが肝要かと思われます。下はテスト中の光景。(なぜか夜)
この装置を以前レビューさせていただいた「SCOTT SUB30 2009」に装着し、
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8881&forum=49舗装路を走ってみました。部品構成は以下のとおりです。
ロード用デュアルコントロールレバー:ST-5600(105)
油圧ブレーキレバー:BL-M665(SLX)
キャリパー:前BRM-585(LX) 後BRM-601(HONE)
ローター:SM-RT61
パッド:シマノ純正レジンパッド
キャリパーが前後バラバラでしかも今は売ってないような古い物を使っていますが手持ちの部品を使用したためにたまたまこうなっただけで特に理由があっての選択ではありません。油圧ブレーキレバーはブレーキホースの取り回しを考慮した結果、両方とも左用を使っています。
使用感は部品構成やセッティングによってかなり変わってくると思うのですが今回私が製作した物に関して言うと、制動力はやはりメカディスクに比べて少し上がったように感じました。しかしガツンッと効く感じではなくコントロール性も十分ありつつ制動力もアップした感じです。油圧ディスクということでカチッとしたブレーキタッチを期待しましたがやはりワイヤーを介して油圧レバーを引いているためかそんなに「カチッと感」はありません。
とにかく22.2mm径のバーに油圧ディスク用のレバーを付けて、そのバーでアウターを受け、ワイヤーで油圧レバーを引っ張るというのがこの装置の全てと言っていいと思いますので、あと油圧レバーに何を使うか、レバーの配置をどうするか、ハンドルバーにこの装置をどう固定するかなどは製作者の好みに応じて好きなようにアレンジすれば良いと思います。
これでなんとかロード用デュアルコントロールレバーで油圧ディスクが使えるようになりましたがぶっちゃけ重量や空気抵抗の増加などのデメリットを考えるとまじめに自転車の性能アップを目指してやるような物ではないと思います。ウケ狙いの人とか(←オレ、オレ)、常に油圧ディスクを使っていないと動機、息切れ、めまいがして手が震えて幻覚まで見えてしまうというような油圧ディスク依存症の方などに良いのではないでしょうか。(笑)
使用した工具は下の写真に写っている電動ドリル、ドリルスタンド、他にハンドルーター、ヤスリ、金のこなどです。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
<オプション>
年 式→
実測重量 g←計り忘れました、スイマセン。