購入価格 ¥トゥーストラップの購入価格
予備のチューブラタイヤをサドルに固定する方法はいくつかあると思いますが、私がン十年間やり続けている方法を以下に紹介します。ごく普通の方法です。
(今更、という気がしないでもないですが・・・)
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〇〇ストラップを準備する
ペダル用のストラップです。今でも扱いがあるようです。三ヶ島とか加島サドルとか。懐かしいクリストフのストラップはZefalが扱っているようです。
画像のストラップはスギノのsugino75です。金具側はストラップを通して噛むようになっています。30年以上前のモノですが、さすがに錆が少々・・・
〇〇ストラップをサドルレールに通す
ストラップをサドルのレールに、こんな風に通します。
左の画像のように通してストラップ先端部を金具で噛んでから、右画像のようにストラップを下に引っ張ってクセを付けます。クセを付けるというか、使いこんでいるのでクセがついてしまっています。なお、金具の位置ですが、レール外側の、レールにかなり近い位置がベストです。理由はあとでわかります。
〇〇チューブラタイヤを畳む
よく空気を抜いてコンパクトに畳みます。最初の画像を参照してください。なお、サドルへの固定方法によって、畳み方も異なってきます。
※ここで注意!
もし、リムセメントでリムに貼り付ける方式を採用している場合は、サドルに固定する予備タイヤは、リムから剥がした中古品(つまり、リムセメントがタイヤ側にも残留付着している)を使うか、もしくは、新品タイヤのリム接着面にリムセメントを予め適量塗布しておく必要があります。中古タイヤのセメント残留付着量が不足している場合も適量を追加塗布します。この「適量」を間違えると危険な事態になりかねないので、「適量」が良くわからない方は、ショップや、チューブラタイヤ百戦錬磨の友人知人先輩にご相談ください。ショップに相談すると 「リムにセメント塗ってください」と言われて終了の可能性もあるとは思いますが。
※ここで注意!
新品チューブラタイヤはあらかじめリムに嵌めて数日ほど放置して伸ばしておくことがほぼ、必須です。こうすることで、現場で簡単に嵌めることが出来、かつセンターも一発で出ます。
〇〇ストラップを締め上げる
畳んだタイヤを、さきほどクセを付けたストラップに通します。下の左端の画像です。ストラップがタイヤの上を通過していないことに注意してください。つまり、タイヤにストラップをまいて締め付けるのではなく、「ストラップ」と「サドル裏面」の間に挟み込みます。
タイヤを通したらストラップを締め上げます。ストラップ先端を下に引き下げるようにして締め上げることになるので、金具の位置が最初の位置から下にずれ落ちてきます。締め上げ完了時に金具の位置が、タイヤの真下になっていればOKです。しっかり締めた場合に金具が真下に来るようにするためには、締める前の金具の初期位置の設定が重要となります。最後に、ストラップを金具のスリットに通します。私は右端の画像のように先端部のみ通しています。
※ここで注意!
この固定方法の場合、本当にしっかり締め上げないと、走行中にタイヤがずれてイライラします。こんなに締め上げて大丈夫か?という感じで締めます。チューブが痛むのではないか、という気がしないでもないのですが、30数年間、無事でしたので大丈夫でしょう。
というわけで出来上がり。前から見るとシートポストにタイヤが隠れている感じになるとよろしいかと思います。
〇〇タイヤレバーを一本、忘れずに
タイヤレバーを一本、必ず携行します。コレが無いとリムセメントで強固に貼り付いたタイヤをリムから剥がすことが出来ません。例えば氷点下10℃でタイヤレバーが無いとしたら、全くのお手上げです。なお、おすすめはマルニのタイヤレバーです。リムの鳩目めがけてこじ開けやすい先端形状が便利です。クリンチャ―用として高評価のタイヤレバーは概して不向きです。
こんな風にタイヤレバーをゴムバンドで挟むのもアリですが、荒れた道で落としやすいのでゴムのテンションは高めに!
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なお、リムセメントをリムに塗ってちゃんとタイヤを貼り付けなくてもいいのか!?というご意見があろうかと思いますが、出先のパンクなどでのタイヤ交換はあくまでもその場しのぎと言うことになります。したがって、無理な走りは禁物です。
・・・ところが、ロードに乗って36年ほど経ちますが、その間、出先で嵌めた予備タイヤがリムから外れることが無いどころか、ずれることすらなく、走行に全く何の問題もなかったことをこっそりお伝えさせていただきます。パンク時の復帰作業が簡単確実で爆速なのもチューブラタイヤのメリットです。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★