購入価格: ¥149 (税込) ※ビバホームで購入。1個46円のものを3つ使用。
『塩ビ管(継ぎ手)を繋ぎ合わせた自作工具。スムーズに作業できてコストパフォーマンスは抜群』
■2度目のクラウンレースの取り付け
フォークにクラウンレース(下玉押し)を圧入するには、クラウンレースインストーラーという専用工具を用いる。クラウンレースインストーラーは3,500円前後で購入することができるが、何度も使わない工具に費用をかけたくないのが正直なところだ。
GIANT FIXER Rではフォークにクラウンレース、コグ(固定ギア)の順に通し、少しずつ均等に叩いて圧入した。ここの方法でも、作業上も実際の走行でも全く問題は生じていない。
だが、クラウンレースインストーラーのように均等に力をかけて圧入すれば、もっとスムーズに取り付けられたはずだ。そこで、GIANT SEEK R3のヘッドパーツ交換では、他の方と同じように塩ビ管を使って圧入することにした。
この方法でも大きな問題はなかった。
■継ぎ手を3つ繋ぎ合わせたクラウンレースインストーラー
前回は内径30mmの塩ビ管が見つからずに他の方法で圧入することになってしまった。だから今回は、圧入に使えそうな塩ビ管を探し回った。私が見つけたのは「TS継ぎ手ソケット TS-S25」というものだ。内径約32mm、全長約87mmのものだ。
これを3つ接着して繋げ、ガムテープで補強して、クラウンレースインストーラーにした。接着だけでも良かったのだが、ハンマーの衝撃でなるべく塩ビ管がずれないように補強することにした。
継ぎ手を4つ購入したが、実際に使ったのは3つだった。
■数秒で作業終了
フォークを下から手で支えて持ち上げ、塩ビ管をウッドハンマーでガンガン叩いたら、簡単にクラウンレースを圧入することができた。作業時間はほんの数秒で、クラウンレースが斜めになることもなかった。塩ビ管はいきなり強く叩くのではなく、少しずつ叩く力を強くしていった方が安全に作業できると思う。
左: 手でフォークを支えるのは、以前どこかのメーカーサイトで見た方法。
右: 塩ビ管の直径に対して大きめのウッドハンマーの方が均等に力をかけやすい。
■約150円で出来る自作工具
「TS継ぎ手ソケット TS-S25」は1個46円で購入できた。つまり、クラウンレースインストーラーを作るのには、3つで149円しかかからなかった。この塩ビ管の内径は1-1/8インチのコラムに対して少し大きめだが、作業上は全く問題はなかった。
こんなにスムーズに作業できるなら、前回もこの方法を用いれば良かった。こんなに簡単にクラウンレースを取り付けられると、専用工具は必要ないのでは?と思ってしまう。コストパフォーマンスは抜群なので、ヘッドパーツの交換に挑戦するならおすすめだ。
※カーボンフォークにおける作業性は不明
圧入後のクラウンレース。
価格評価→★★★★★ (ホームセンターで安く買える。コストパフォーマンスが高い)
評 価→★★★★★ (自作工具にもかかわらずスムーズに作業できる)