購入価格 ¥0(無料機能版のみのレビュー)
https://www.komoot.com/サイクリングとハイキング向けのルートプランニング・シェアツールです。
StravaやGarminよりもレジャー向けに機能を全振りしています。
個人的に特筆すべきだと思う機能は以下です。
-道の舗装タイプが表示される(アスファルト、石畳、グラベルなど)
-ルート上に観光・絶景スポットや水飲み場、スーパー、ホテル、自転車店などが表示できる
-他の人のルートが見られる(ビジュアル重視)
スマートフォンアプリでも同様のルートプラン機能が使えるので、欧州でツーリングをする方や来たるPBP参加予定の方にもおすすめです。
(水飲み場等の表示だけならOpen Street Map系アプリでも同様の機能があると思うので、他のおすすめアプリがあったらぜひ教えてください)
まずは登録。
登録すると、Stravaのようなフィードが出てきます。
右上のRoute plannerからルートを作成、またはおすすめルートをコピーしてカスタマイズすることもできます。
ここでは新しいルートを作っていきます。
私はアスファルト至上主義のロード乗りなので、左の緑色のエリアに並んだアクティビティの種類で「Road Cycling」を選択します。
赤いポチポチは他の人が走った自転車やハイキングのコース情報です。
左上の検索ボックスをクリックすると、地名や住所を入力するのに加えて、地図上にポイントを表示することができます。
いろいろありますが、おすすめは
-Natural Sights(絶景ポイント)
-Parks(公園、ベンチと水がある可能性)
-Accomodation(宿。決めてない場合)
-Train Stations and Bus Stops(電車離脱したい場合)
-Public Water Fountains(公共の水飲み場。これめっちゃ大事!!)
-Shops(スーパー。補給に)
くらいでしょうか。
例として、私が全力でおすすめするコースのひとつをご紹介します。
シエナを起点として、イタリア一美しいとされる村Buoncoventoを通り、ワインの名産地Montalcinoを6kmくらい軽くヒルクライムして、
終着点はこれまた絶景の村San Quirico d'Orcia、60kmののんびり観光コースです。
まずは駅を選んで、グレーの「Start Here」をクリック。
地図上のアイコンをクリックすると、アイコンがそのままコースに反映されるので、グラフィカルにわかりやすいです。
それでは南に向かいましょう。
30kmくらい下ったところにあるBuoncoventoをルートに追加。
ルーティングのポイントは、地点間の距離をあまり長くしすぎないこと。50km以上距離があるとうまくいかないようです。
こんな感じになりました。
左に表示された2本のバーはそれぞれ、
上:州道(イタリア語でSS)、県道(イタリア語でSP)、ただの道など。車の交通量が変わってきます。
下:道路の舗装の種類。これは100%アスファルト。石畳、グラベルなどが表示されます。
今回はアクティビティの種類としてRoad Cyclingを選択したのでアスファルトが優先的に選択されますが、ものによってはグラベルが表示されることもあります。
できれば道路の舗装の種類を地図上で表示してほしいところですが、そこまではいかないようです。
検索ボックス上の右側のボタンをクリックすると、標高プロファイルを表示できます。
Buoncoventoをズームしましょう。ここには公共の水飲み場があるようです。
補給を考えて、念のためにクリックしてルートに含めます。
(標高プロファイルをONにするのを忘れていました)
同じ感じで全行程をぽちぽち追加し終わった結果がこれ(1枚目の画像と同じです。見栄えのためにスタート地点を変更しました)。
プロファイル下のバーは、左のバーと同じく、道の種類と舗装。
BuoncoventoとMontalcinoの中ではPaved(アスファルトではないがコンクリや石などで舗装されている)になっていますが、
町中なのでここは無理せず押して歩くのが吉です。
ちなみに公共の水飲み場ですが、我が家の近くで実地確認したところ、必ずしも正しいというわけではなさそうですが、まるきり無いよりは1000倍助かるというものです。
この水飲み場、今まで飲んでお腹を壊したことはないのでご安心を。ただし水の冷たさやお味はまちまちです。
見たところ、山中の湧き水もマークされていました。これは本当に冷たくて最高の水だった。
完成したルートはサマリで表示されます。嫌でもワクワクが募りますね!
さて、このルートをサイコンにエクスポートしたいところですが、そのためには地域をアンロックする必要があります。
最初の地域(この場合はシエナ周辺)は無料ですが、例えばトスカーナ州全体となると8.99ユーロ、全世界では30ユーロ程度かかります。
なので私は使用したことがありません(もし使用したことのある方がいたら、レポートをお願いします)
同様に、スマートフォンでナビゲーションを使用するのにも地域のアンロックが必要です。
ただ、ルートプランナーの画面本体はスマートフォンでも表示されるので、ツーリング中に補給が必要になったとか、水が欲しいだとか、
修理が必要になったなんてときは、アプリから周辺を一気に見られるのが便利です。
それでは私はどうしているかというと、このコースを手動でGarmin Connectに写し取ってエクスポートしています。
面倒ですが、道タイプや水飲み場などの表示機能はGarminのルーティングツールにはないので、Komootは計画オンリーと割り切って使っています。
下はGarmin Connectのルートプランナー。水アイコンを追加したけど、正直全部やっていくのはめんどくさい。
価格評価→★★★★★(無料だもんね)
評 価→★★★★☆(不満はあるけど仕方ない!)