自転車の社会的地位と自転車乗りの人権momochi_gyugund 2013-11-30 21:53 5536 hits momochi_gyugundさんのすべての写真 フォトギャラリーTOP 馬鹿野郎! 「12月1日から自転車に関する法律が変わる」だと? 今までも、そしてこれからも、自転車は「車道左側を」「自動車と同方向に走行」なんだよ! ここまで自転車の社会的地位が低い現状では、どうやら現状を正しく認識できている人は少ないだろう。 どうやら俺の体験談を用いて、具体的に説明しなければならない流れのようだな・・・ あれは、俺が初任校に赴任して間もなくのことだった。 大学時代、野球をやっていた俺は社会人になって仕事が忙しく、野球を断念せざるを得なくなった。 そこで、せめて体格だけでも維持しようと通勤を自転車通勤にしたうえ、 部活の朝練をしている生徒たちにまじって走り込みや筋トレをするのが日課になっていた。 そんなある日のことだ。 あれは俺が職場で昼休みにプロテインを飲んでいたときのことだ。 どこからともなく現れた謎の校長が、おもむろに俺のほうに猛スピードで向かってきて剛腕パンチで俺を殴り飛ばした。 俺の体は轟音とともに宙を舞い壁にたたきつけられ、薄れ行く意識のなか校長の声が聞こえた。 校長「この糞馬鹿野郎が!学校でステロイドを飲むとは何事だ! パンパンに怒張して血管の浮き出た大腿四頭筋など、 お前の体つきはどうやら普通じゃないと以前から思っていたんだ! 今度俺の学校でステロイドなんて飲んだらクビだ!」 意識が回復してから、俺は一所懸命にプロテインとステロイドの違い、トレーニング、超回復、ドーピング、アームストロング、スクール水着・・・ さまざまなことを説明した。 その結果、校長はしぶしぶ俺がプロテインを飲むことを許可した。 そんな事件があってから数日後、女性教諭を中心になんだか俺を避けている雰囲気が感じられ、 どうやら俺にまつわる変なうわさが流れているようだということはうすうす感づいていた。 そして決定的な事件が起きた。 職場の俺の机の引き出しから、ピンクレンジャーの全身タイツが発見されたのである。 同僚たちの未練未酌のない非難と中傷の言葉が職員室にこだまする。 「やっぱりね。あのうわさは妙に信憑性があると思っていたのよ」 「どうやら夜の職員室で夜な夜ななにをしていたようね・・・」 「そういえばこの前、すし屋で『やわらかいナリ!』を連呼していたわ」 「わかるわ」 ば、馬鹿野郎・・・!! これはただの宴会グッズで、今度の忘年会の余興の・・・!! それに最後のは、単なる商品名じゃないか・・・!! とにかく、女性教師たちの心ない言葉によって、俺の心は深く傷ついたのだった。 そんなある日、教務主任が二人で飲もうといって酒の席に俺を誘った。 教務主任は酔っ払うと変な目つきで俺の鍛え上げられた体を触りだした。 そしてその手が俺の大腿四頭筋と大腿四頭筋の間に・・・ そうなのだ。教務主任はあっちの趣味があり、先述のうわさとは俺もあっちの世界の住人ということであり、 うわさを真に受けた教務主任が俺に興味を持ったのだ。 翌日、教頭にこのセクハラについて訴えたところ、 教頭「プッ!男なのにセクハラ!?馬鹿なこと言ってないで、さっさと仕事しろ!」 といって、全く取り合ってもらえなかったのである。 それから間もなく、俺はその職場を去ることになる。 社会での自転車差別を痛感した俺は異動した先ではプロテインを飲むこともなく、 自転車通勤をしていることすら隠すようになった。 職場の人から「いい大腿四頭筋してるね、何か運動をしてるんですか?」と聞かれると、 「マントの中身を見せてやろうか?」と笑ってごまかす。 そんな寂しい毎日は、もうまっぴらだ! 俺は悟った。 自転車乗りの人権が守られ、自転車が社会的に認められない限り日本は真の先進国になれない。 自転車差別は確実に、そして根強く社会に根付いているのだ。 |