背筋を伸ばして、前にならえをした腕をそのままハンドルに下ろすManInside 2013-10-20 21:17 4397 hits ManInsideさんのすべての写真 フォトギャラリーTOP スイス・チューリッヒのグロスミュンスター大聖堂付近で採集した標本。ピカピカのマッドガードと実用的な荷台、高く伸びたクイルステムが素敵な、いかにも欧州然とした雰囲気の一台。 しかし私がこの自転車を眺めていて気になったのは、自転車そのものよりも、この自転車に乗車する際に発生すると思われるポジションのことだった。恐らくオーナー氏の身長は軽く180cmはあるはずだ。そしてハンドルの角度から推測すると、背筋をまっすぐ伸ばして、「前にならえ」をした腕をすっとこのハンドルに添えるようにして、乗車するのではないか。 ちょうどブルホーンバーを握る時のように、親指が上を向く。昔のイタリア映画などで、外国人がそういう姿勢で自転車に乗っているのを見たことがあるような気がする。勿論、体重の全てが尻に集中するので、私達スポーツサイクルファンにとっては不合理この上ないポジションであるようには見えるが、何ともいえない美しさを感じたりもするのだった。 |