FINISH LINE 三兄弟ManInside 2009-5-11 23:01 8400 hits ManInsideさんのすべての写真 フォトギャラリーTOP 世の中にはなぜこんなにたくさんの種類のチェーンオイルがあるのだろうか。FINISH LINEは以下の「ケミカル特集アンケート」で、サイクルベース名無し訪問者の50%が愛用中と答えたメジャーメーカー。 https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=4670&forum=114 しかしである。スポーツサイクル初心者がショップに行って、FINISH LINEだけでも四種類~五種類あると何を選んだらいいかわからなくなるのではないだろうか。勿論、自販機にある様々な缶ジュースと同様、隠れた市場の獲得のために微妙な差別化を図っているのかもしれないし、あるいはごくまっとうに、消費者からの意見を反映させるかたちで新商品の開発がなされ、自然な差別化が発生したのかもしれない。 きちんと差別化されているなら、まあ納得できる。たとえばこの写真の一番左側のDRYと、真ん中のWAXは全然違う。DRYの潤滑性能はなかなかで、すぐに真っ黒になるものの300kmくらいはもつ。WAXはチェーンがあまり汚れないかわり、20-30kmも乗ればチェーンから金属音が聞こえてくる。洗車する機会があまり持てない人はWAXを使うといいのかもしれない。安心して長距離を乗りたいならDRYでOK。 が、右側の「セラミック的に強化された」と銘打たれてあるROAD。これはよくわからない。潤滑性能はDRYに劣らないような気もするが、DRYと同程度またはそれ以上に真っ黒に汚れる。個人的にはあんまり違いがわからない。たぶんジョージアの缶コーヒーとBOSSの缶コーヒーの違いくらいしかないんじゃないだろうか。つまり、ほとんど違いはないのではないだろうか。どちらも不味い。どちらもなかなかの潤滑性能がある・・・ならどちらかでいいではないか! と文句を言いたくなることもある。 メーカーAが、自社の商品Aの利用者以外のユーザー層を獲得しようとして、商品Bを市場に投入する。この時、商品Bが新たなユーザーを獲得できず、商品Aのユーザーが商品Bを買うようになると、この現象は「カニバリズム」と呼ばれる。自社の新製品が既存商品の縄張りを食い荒してしまうのである。これは勿論、望ましいことではないが、商品開発においてアイデアが枯渇してしまったメーカーがよくやらかす失態である。 そんな商品が自転車業界にも増えてきたら、要注意である。コカコーラ・ライトとコカコーラ・ゼロの成分は100%同じで、外観だけが違うとのことだが、自転車業界にはそういう製品はあまり出てきてほしくないものである。 |