液化チタン配合 〜KURE Made For Speed チェーンルブ セミウェット〜LZPT2IB 2015-3-7 21:03 4868 hits LZPT2IBさんのすべての写真 フォトギャラリーTOP KURE 556で有名な呉工業は、”Made For Speed”シリーズという自転車専用のケミカルを出している。私がMade For Speedシリーズの中で使ったことがあるものは、チェーンルブ セミウェットだ。 チェーンルブ セミウェットは、スプレー後に成分が揮発すると粘度が増し、ドロッとグリスのような状態になる。水置換性による防錆効果があり、チェーンだけでなくパーツの可動部やボルトの頭などにも使える。WAKO'Sのチェーンルブやメンテルーブに性質が似ているが、KUREの方が汚れが付着しにくい。一方、耐久性ではWAKO'Sに若干劣り、シャリシャリした音鳴りが早めに出やすいように感じた。早めの注油がこのチェーンオイルを快適に使うコツだと思う。 さて、このチェーンルブ セミウェットには、チェーンルブドライとは異なる潤滑剤が配合されている。有機モリブデン、ボロン、そして、液化チタンの3つだ。これらは自動車のエンジンオイルの添加剤にも用いられるようで、チェーンの低フリクションと耐摩耗性に貢献しているようだ。ただ、このチェーンオイルは臭いがきつく、注油直後の数回は室内に臭いが充満する。AZ Blc-007 Bankにも似ているが、こちらの方が臭いが強めだ。もしかしたら潤滑剤のどれかが臭いの原因かもしれない。有機モリブデンなのか、ボロンなのか、それとも液化チタンなのか... 現在は防汚性よりも潤滑性を重視して他のオイルを使っているが、チェーンやパーツの可動部の注油を一つのオイルで済ませたい、または、チェーンをきれいな状態に保ちたいなら、KURE Made For Speed チェーンルブ セミウェットが選択肢に入ってくると思う。チェーンオイルは奥が深く、メーカーや製品によって使用感がガラリと変わる。私にとってチェーンルブ セミウェットは良い経験だった。 (参考) KURE Made For Speed チェーンルブ セミウェットのレビュー: https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11647&forum=83&post_id=20849#forumpost20849 |