YouTubeではないが、非常に見ごたえのある動画なので紹介しておきたい。なお、サイエンスチャンネルの規定により、動画への直接リンクができない。以下の方法で閲覧してほしい。
1. まず、
サイエンスチャンネルのトップページにアクセスする。
2. 左ペインの中段に"SEARCH 番組検索"があるので、「自転車ができるまで」と入力し、検索する。
3. 好みのプラグインで再生する。
この動画はいわゆるママチャリ・軽快車の製造工程を追った14分の番組である。どこがどう面白いというより、これだけの工程を経て製造される自転車が最終的に9800円とか12800円でホームセンターに並んでしまう現実に、改めて圧倒される。規模の経済恐るべしといったところか。
個人的には、バーハンドルを曲げるロボットや、自動スポーク通しマシン、自動フレ取り機といった設備に感心したが、塗装ムラが出ないよう回転式のフックにぶらさげたフレームにスプレーを吹きかける職人さんたちの淡々とした作業風景もすごいなあと思った。
勿論、目新しい設備や技術ではないのだろうが、改めてじっくり見ると、やっぱりすごい。
この流れ作業、眺めていると不思議と叙情的に見えてくる。最近、工場見学がはやっているらしいが、気持ちはよくわかる。おもしろいし、見とれてしまうし、和む。
これらの自転車の大部分が最終的に駅前駐輪場で朽ちていくことなどを想像すると、さらに余韻が増す。
大量生産される自転車についての良し悪しは別として、この動画はなかなか楽しめると思う。また、個々人にあわせてテーラリングされる「ハンドメイド・フレーム」やショップで組んでもらう自転車が、いわゆる軽快車やママチャリとは概念的に全く別のものであることも、あらためて痛感する。
町田のショップに、オーダーメイドしたフレームを105で組んでもらうとしたら、15万円くらいだろうか。
15万というのは、信じられないほど安い。
評 価→★★★★★