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10月20日土曜日。
今年で3回目の、Japan Cupクリテリウム。
JR宇都宮駅から西に向かう通称 「 大通り 」 に、1.55kmの周回(というか往復)コースを設定。県庁所在地のメインストリートを大胆に封鎖し20周回で争われた。
午後3時50分、スタート。
20周回中、スプリントポイントが3回。1回目がサクソバンク・ティンコフバンクの宮澤、2回目が日本ナショナルチームの窪木、3回目が宇都宮ブリッツェンの初山が獲った。何と、3回とも日本人選手。
数名の先頭集団を数秒遅れでメイン集団が追う展開が最後まで続いた。19周回目、メイン集団でリクイガス・キャノンデールのバッソが強力にサガンを牽く。集団の中で、今季で引退する宇都宮ブリッツェンのキャプテン、廣瀬も位置取りを整える。ここでガーミン・シャープのネイサン・ハース、サクソバンク・ティンコフバンクのラファル・マイカ、オリカ・グリーンエッジのウェズリー・サルツバーガーで形成されていた先頭3名がメイン集団に吸収された。が、最終周回の最初のターンで、ハースがグリップを失い落車。この影響でラインが消滅してしまった。
気がつけばスプリントでオリカ・グリーンエッジの別府が先頭を行くサクソバンク・ティンコフバンクのヤロスラフ・マリチャに鬼の形相で迫るが、惜しくも2位。そして、昼の「マキュアン友の会」というファン感謝イベントの走りを見た栗村氏が、マキュアンは本気で走る気が・・・風なことを言っていた割に、オリカ・グリーンエッジのロビー・マキュアンがいつの間にか3位。
ブリッツェンのキャプテン・廣瀬は11位、チームブリヂストン・アンカーの西薗は19位。緩めの展開はスタートから最初の折り返しまでのほんの束の間。選手たちはゴールまでしっかり魅せてくれた。
終了後すかさずブリッツェンの廣瀬選手に白戸太郎がインタビュー。廣瀬選手は少し泣いていた。今季は絶好調だっただけに、引退はちょっと惜しい気がする。
・・・そして夜、宇都宮ブリッツェンの増田成幸が来季、キャノンデール・プロサイクリングチームへ移籍することが、正式に明らかにされた。度重なる大怪我から復活してきた不死鳥、増田が、これまで日本人選手が経験したことのない強豪チームについに移籍だ。日本が誇る稀有のオールラウンダーである増田成幸。チーム内の厳しい競争を経てジロやツールの出場資格を勝ち取って大活躍してほしいものだ。
評 価→★★★★☆
年 式→2012
ところで、市街地でのクリテリウム。しかもロード世界選手権の街、宇都宮での開催。宇都宮が誇る最強チーム「宇都宮ブリッツェン」は、ギョーザとともに宇都宮名物としてすっかり世界に認知されているが、一体この日、ツールドフランス最終日のシャンゼリゼ通りかと見紛うこの街は、どうなったのか・・・!?
午後1時53分。警備会社の人に道を尋ねる自転車乗りの方。
「自転車はどこに停めればいいんですか?」
宇都宮を赤く染めろ、の大きな垂れ幕が宇都宮のアーケード商店街『オリオン通り』に。
左拳を突き上げる主将・廣瀬選手、カッコいいぜ!
333mバンクを君は何秒で走り抜けるのか!?というローラー台イベント。
ピストはgan well pro
オリオン通りにコルナゴやAvedioなどが展示されていた。これはコルナゴの良心、マスターXライト。
ATHENAの11速で組まれていた。
ペイントは相変わらず
新城ペイントのクルマも
広場には噂のイオンバイクのブースが
あ゙あ゙ーっ、ご当地ユニット『とちおとめ25』だ!
空中浮遊する瞬間を捉えた!
TV生中継スタンバイ中の栗村氏とサッシャ氏。
サッシャ氏は激安デジカメに向かってカメラ目線。
何ていい人なんだサッシャ氏
3時5分。大通りが封鎖された。
「わっ、早く空気入れろ!!」
もちろん、皇室の方々では御座いません
空撮部隊登場(なのか?)
3時49分。パレードランが終わって。。。
もうすぐスタートでマターリ
オスカープロのガールズ、『モデルガールズ』も応援するのだ
陽も傾き、いい雰囲気の中、選手は疾走した!
宴のあと、暗くなりかけた大通りを駅に向かう人々
* * * * *
Japan Cupの市街地クリテリウム。
翌日のJapan Cup Cycle Road Raceの前座っぽい感じも漂っていが、たいへん素晴らしいイベントであった。自分の隣にいた20歳過ぎと思われる若者二人は、岩手県から遥々、来てくれたという。ウレシイ。市街地で行われるプロのレース。思いがけず初めて観てしまったという人も多いわけで、
「えっ、ウッソー、速い!!」
という驚きの声もあったりした。
市街地でのクリテリウム。全く素晴らしいイベントである。