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【はじめに】
新潟港からのカーフェリーが発着する両津を起点にして、海岸、山(石名林道)、海岸、山(ドンデン線)を四角形を描いて走るコースです。山岳路は少し荒れていますが、車も少なく、風光明媚なコースです。そしてなにより、海岸線から登り始めるので、”登った感いっぱい”のコースです。
なお、ドンデン山のヒルクライムは、拙文が2012年版サイスポ付録「あなたが選んだベストロードを走ろう!」に掲載されていますのでそちらもご覧ください。
【コース概要】
・距離 :65.0km
・最大標高差 :856m
・上り平均勾配:6.3%
・獲得標高 :1,667m
・ルートラボ :
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=b1d26e8cc7163b77a1a3cd9ca0ad21dd【石名林道】
まず、両津の市街地から県道佐渡1周線を和木集落に向けて海岸沿いを走ります。道路はほぼフラットで、非常に走りやすいです。僕が走ったときには佐渡トライアスロンを間近に控えていたため、バイクコースの試走をしている人多くいました。
和木集落を過ぎたところから石名林道に入ります。入口は狭いですが、「石名天然杉入口」の看板で左折すれば問題ありません。
石名林道はまず和木川に沿って登っていきます。ところどころコンクリート舗装で荒れているところがあるのでロードバイクは注意が必要です。ちなみに写真の背景に写っている山の上まで登っていきます。
和木川を離れ山の斜面に沿って、つづら折れに登っていきます。路面はアスファルト舗装とコンクリート舗装のミックスで、コンクリート舗装の区間は急勾配です。距離は長くありませんが、10%を大きく超える区間も数カ所あります。
石名林道の最高点は、「石名天然杉遊歩道」という最近の佐渡市一押しの観光ポイントになっています。数10台止められる駐車場があり、トレッキングに来た方も多くいます。そこに、自転車でへろへろと登っていくのはとっても目立ちます。「自転車で下から登ってきたの!?」と声をかけられること必至です。
ということで、石名林道は車の往来がそれなりにあり、マイクロバスとすれ違うこともあります。注意は必要ですが、すれ違うスペースは問題ありません。
最高点からは、登りと同じような道のダウンヒルです。ところどころ木の間から山と海が一緒に見え、非常に美しい風景がご覧いただけます。
【ドンデン線】
ドンデン山へは外海府海岸から左折し、入川に沿って登っていきます。僕の写真では伝わりませんが、美しい渓谷の中を登っていくことができます。やがて、入川から離れ、山の斜面にそったつづら折れの道になります。こちらは、石名林道と違ってコンクリート舗装の劇坂はありません。
その代わり、芳しい物体が路面に落ちています。この物体は、登るにつれその頻度が増加していき、新鮮なものが多くなっていきます。「新鮮な牛ふんがあるということは、......」と思いながら登っていくと、いました”牛の群れ”。ドンデン山周辺は牧場になっていて、そこで放牧されている牛さんたちが道路に遊びに来ているようです。
牛さんたちの脇をドキドキしながら抜けていくと、ドンデン山の山頂に着きます。ドンデン山頂には、ドンデン山荘という佐渡市営のロッジがあり、宿泊や食事ができます。ちなみにここの職員さんに「自転車で登ってきました」といってもあまり感動されません。あまり珍しくはないようです。
佐渡は、島としてはあまりに大きく、島に来ている実感がしません。しかし、ここから下を見ると地図で見る佐渡の形がよくわかり、佐渡も島なのだということが認識されます。
ドンデン山荘からしばらくの間は、コンクリート舗装の激下りです。それも亀甲模様になっているので、ほとんどパヴェ状態で、自転車がはねまくります。ここを慎重に下るとやがて傾斜も緩く、道幅も広くなって、下りきると両津の市街地(ゴール)です。
【おわりに】
今回は酷暑の中を登りましたが、どちらも標高400mを過ぎると気温が明らかに下がります。登るのには快適でよいのですが、下りのために真夏でもウインドベスト or ブレーカーは必携です。
また、道が荒れていたり、牛が歩いていたりと、”ワイルド”です。ですが(だから)、美しい景色や達成感を味わうことができます。佐渡汽船の自転車無料キャンペーンもやっておりますので、ぜひ佐渡におこしくださいませ。
価格評価→★★☆☆☆ ←自転車無料でも佐渡汽船は高い
評 価→★★★★★ ←でも来る価値はあります