購入価格 上記
乗ってから半年ほど経ったので、今回は細部の写真も交えて追加レビューしたいと思います。
○ヘッド・フォーク部
変に凝っておらずシンプルな形状の下ワン1.5インチのテーパードヘッドはボリューム感があり、ダンシングやコーナリングのときでも高い安定性を与えてくれます。ヘッドパーツは標準でFSA製のものがインサートされています。
フォークは薄く作られたエアロ形状になっていますが、肩の部分の作りがしっかりしているため踏ん張りも効き、なおかつ路面追従性も高いです。また、制動力も安定しており、ブレーキングでビビる感じがなく安心感があります。
○リアセクション
がっしりとした見た目のリアセクションの作り。特にBBからエンド部分にかけては他のフレームと比べてみても圧倒的にボリューム感があります。
けれど、見た目に反して扱いやすい剛性になっており、大パワーをかけて踏んでみるとしっかりとパワーを受け止めてくれつつも、踏み負けてしまうということがないです。むしろパワーライダーだったら若干物足りなさを感じるかもしれません。
○シートチューブ集合部
トップチューブから流れるように繋がるシートステーは、見た目に美しい形状ですが性能的にどう関与しているかはいまいち体感できません。シートステーのブレーキ部分は一体型ではなくブリッジで接合されており、安定した制動力があります。
○その他の部分
↑トップチューブ・ダウンチューブのワイヤーは全て内蔵加工されています。
↑少し特殊なヤグラの形状ですが、慣れれば扱いにくくはないです。
改めてレビューしてみると、乗っているうちに若干剛性が少ないかなと思うようになってきました。
というのも、これを乗る前に乗っていたANCHOR RCS6
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8695&forum=49&post_id=16639#forumpost16639は剛性がかなり高く、それもあったかと思うのですが、このフレームに乗り始めたころは重いギアでトルクをかけて走るような乗り方をしていました。
しかし乗っているうちに、重いギアでトルクをかけて走るとパワーが逃げている感じを(特に登りで)覚え、段々乗っているうちに、そういう乗り方よりも少し軽めのギア・高めのケイデンスで乗ったほうがより進んでくれることが判明しました。
例えばダンシングで加速するときも、硬いフレームだと「ビュンビュン」と加速しますが、VIDEの場合は少し溜めてから「ミョンミョン」と加速していく感じです。そのため少しモタつきがあるものの、フレーム重量が軽くなおかつ重心が低いので軽快さはあります。
溜めるようなしなりは人によって好みが分かれると思いますが、乗り方によっては硬めのフレームよりもより推進力を感じられると思います。
なので、個人的にはパワーライダーよりもあまり脚力に自信の無い人や高ケイデンスで回すタイプの人におすすめのフレームです。良くも悪しくも見た目に裏切られるフレームなので、購入の選択肢に入れるときには少し注意が必要かなと思います。
価格評価→★★★★☆(変わらずコスパの良さはいいと思います。)
評 価→★★★★★(こちらも変わらず。基本性能は高いです。)
<オプション>
細かいところですが、塗装が少し剥げやすいようです。