購入価格 ¥80695円
追加レビュー。
上のレビューに購入動機からカスタマイズまで一通り記したcboardmanのフラットバー自転車(和称:クロスバイク) Hybrid TEAM
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=9773&forum=49乗り始めてから3年8か月ほどが経過し、走行距離は13400kmほどになっています。wiggleが推しているお手軽価格英国車、cboardmanの購入3年8か月後の顛末は如何に!?
□□ 雨天通勤はcboardmanの出番 □□
cboardmanは、ほとんど通勤でしか乗っていません。
現在、2台の古いロードと、このcboardmanの3台で自転車通勤を回していますが、cboardmanの役割は、
≪雨天通勤をより快適に≫
というわけで、これまでのcboardman通勤出走回数は344日。このうち、雨天もしくは路面WETでの走行回数は240日で、日数で数えると69%を占めます。(お陰で2台の古いロードはほとんど雨に濡れることもなく齢を重ねているのは狙い通り)
・・・というか、オンロードバイクとしては結構ハードな使い方をしていることになると思います。そんな使い方で、このお手軽価格英国車は一体、どうなったのか。。。
□□ BBからヘンな音が □□
実は、走行2200km辺りから、BB付近から異音が聴こえるようになりました。異音頻出で有名なBB30ではなくホローテックⅡ互換のBBなのに、です。右クランクが15時辺りからキコキコ...と。BBが緩んでいる風でもペダルでもない。緩めて組み直しても、何故か完全復旧しない。ヘンだなーと思ったのですが、ふと、
「なんで右BB側に1mmのスペーサが入っているんだろう?」
という疑問が。BBシェルと右BBの間に入っている1mmスペーサは、本当に必要なのかいな???というわけで、撤去してみたら呆気なく異音が解決。その後全く異音が出ず。一体、何だったのでしょう?? 何か夢でも見ていたような気分。
□□ でもBB交換 □□
BBはFSAのGossamer MegaExo (BB-6000)が装着されていましたが、7000kmを越えたあたりで軸受にガタが発生し始めました。ガタの発生個所は軸受の内外輪レースウェイと球の間。手でクランクを左右に捩じると、カタカタと動きます。しかし、走行中は全く何の音も出ないというのは実に立派(笑)。普通に走ることが出来ます。クランクの先端が±1mmほど振れてしまうほどカタカタでしたが、それでもクランクを触診しなければ気付くこともなかったでしょう。左チェンステイと左クランク先端内側のクリアランスは最初から結構スレスレだったのですが、さらにスレスレになってきた8300kmで、ほぼ互換性のある105のホローテックⅡに交換しました。タマタマの事象かも知れませんがMegaExoはちょっとなあ、という事件でした
□□ チェンやギヤ、変速系は特に問題なし □□
このお値段の自転車なので、チェンはお手頃なヤツかと思いますがKMC X10です。やたらと雨天走行が多い割に、特に問題なく動作し続けました。あまりの雨天走行頻度に心配になり、少々早めに6400kmで交換したのですが、なっ、何と0.3%しか伸びていないじゃないか。これには驚きました。交換時に新品と重ねてぶら下げてチェン全長で比較していますから、0.3%というのはかなり正確です。
なお、潤滑はCRC556系がメインです。ウエス小片で楽にゴシゴシ出来て、キレイになるのがCRC556系の美点。まあ、大きな声では言えませんが、どこぞの高価なチェンルブとかは100km以上走るとき以外は使いません。自転車系金属の接触潤滑には呉のチェンルブ(安いヤツ)かCRC556が私の好みです。雨天走行毎、または100km毎にこまめにゴシゴシやるのがポイント。ウエスでチェンを握ってクランクを50回ほど逆回転させればピッカピカ。至って簡単なことです。パーツクリーナーは半年に一回程度で十分。
スプロケは105ですが、特に問題なし。チェンとスプロケのしゅう動音も、キレイにしていればまずまずのレベルに収まります。
変速は多少モタツクようになってきましたが、調整ゼロで済んでいます。なかなかよろしいのではないでしょうか。
□□ 制動系 □□
Avidの安い油圧ブレーキを搭載していますが、通勤で普通に使う場面では快適です。雨天時のブレーキングによるディスク共振音はいただけませんが。ブレーキパッドは最近、2度目の交換となりました。なぜか前後パッドの減りがほとんど同じになってしまいます。オレは一体、どんなブレーキングしてるんだ?? ・ ・ ・ ブレーキ系はパッド交換以外は全くメンテしていませんが、ここまで気楽に使えるとは。作動油の交換はいつになることやら。
□□ ホイール □□
ごっつい割に、リアに少々フレが出てきました。修正したくなるレベルですが、敢えて放置して様子見中。この完成車価格ではさもありなん。まあ、こんなものでしょう。
□□ ハブ □□
雨天走行を繰り返して何と、10700kmまでグリスアップしなかったのですが、軸受の回転音がどうも、グリスがありそうな音がしていたもので。。。
で、開けてみたらちゃんとグリスが残っていました。問題なし。まだイケる。超高頻度雨天走行ですから、かなりひどい使い方をしているはずなのですが。全く、大したものです。台湾のFormula社製ハブです。
『雨天走行後はこまめにグリスアップを』
などという言説も一部に存在する自転車の世界ですが、それはよほどのダメパーツのための言説でしょう。私はそういうのは全く全然、微塵も意に介していませんし、そもそも、通常の軸受系パーツでそんなバカな話があるわけがない、と思っています。結論ありきではなく、本当に必要かどうか、自分の五感と脚で確認したいものですね。
□□ タイヤ □□
Vittoriaの廉価28CタイヤであるZaffiroがデフォルトで付いていました。これがやたらと長持ち。雨にもめげずリアは10200kmまで使いました。フロントは、まだ使用中(笑)。とにかく雨天走行が多いので、グレーチング上で翻弄されるような細々した滑りっぷりが最初は気になりましたが、すっかり慣れてしまいました。まあ、雨天時のお手頃価格タイヤは、こんなもんでしょう。
□□ サドル □□
アリオネ似の、恐らくはかなり低コストなサドル。滑りにくいサドルなのですが、ツルツルサドルが好きな私としては、交換したいパーツの最右翼(といいつつまだ交換していない)。それから、比較的柔らかいのですが、”コンフォート” な感じはしません。硬いサドルの代表『コンコール・ライト』では全く平気なのに、なぜかこのサドルで頑張って走ると左大殿筋あたりの上部内側がうっすらと痛くなってきます。
□□ フィット感 □□
ジオメトリの入念な事前検討と、購入後のステム交換などで、かなり自分の身体に合った状態で乗り続けていますが、それ故か、最初から違和感はありません。ただ、当初、結構イケてると思った175mmのクランク長が、もしかしたら多少、合っていない可能性があり、50kmほど走ったあとには、太ももにわずかに張りを感じます。172.5mmクランクのロードや小径車ではそんなことは一切ないのですが。ロードだったら迷わず172.5mmに交換ですが、この自転車ならあまり気にはなりません。
□□ まとめ □□
マドガード(後付け)+油圧ディスクブレーキのフラットバー快走車ということで、雨天時の自転車通勤が実に快適です。3年8か月ほどが経ちましたがcboardman HYBRID TEAM、良い買い物をしたな、というのが今の気持ちです。なかなか良い快走車、軽快車です。
そのせいというわけでもありませんが、雨天の自転車通勤中に、妙に晴れ晴れした気分になることがあります。自転車とは、不思議な乗り物です。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆(マドガード追加状態で)
年 式→2012
全くどうでもいい話ですが、クロスバイクという言葉がますます嫌いな今日この頃です。クロスバイクは入門バイク、とか、クロスバイクはロードをいきなり買うのが憚られるかたにピッタリ、みたいな風潮がこってりと日本を覆い尽くしています。ああ鬱陶しい(笑)。昨年あたりから例外が出始めましたが。
アルミ泥除け付きのこの『クロスバイク』で、シッティング登坂中、やむを得ずロードをちぎってしまうことも時々ありますが、まあ、同じ自転車なのだし、気兼ねなくマイペースで走りたいですね。。。