購入価格 £297.02(≒38,000円)@Wiggle
ポジション変更の為、40cm / 100mmをセール時に衝動買い。国内定価は¥71,400と冗談のような価格で手を出せない。四万円以下で買えたが、ステム一体型とはいえそれでもやや高い。
カンパのエルゴパワー(2007年頃の10sp)で使っているが、シャローに近い形状でレバーは遠くなり、手が大きい人でないと下ハンを握った状態でブレーキをかけるのは難しいだろう。私も手は小さいが、この点はわかっていて購入したので受け入れている。ただ、レバーは握りづらくても下ハン自体は握りやすく、私の場合は下ハン使用時間が増えた。
ブラケットやレバーへの手のかかりという点ではアナトミックのネオモルフェのほうが使いやすい。ちなみに同じ40cmでもネオモルフェの40cmよりもやや幅が狭い。ウィング部の形状は、見た感じはネオモルフェに似ているが、ネオモルフェよりやや太い。ネオモルフェのウィング部は平べったい棒状のような感じだが、Ram 3は下部が逆三角形に近いシェイプ。このせいか意外に握りやすい。しかしヒルクライムの場合、上ハンはもっと細いほうが良いと思った。
200kmほど平地で使用してみたが、ネオモルフェに比べると相当に固いハンドル。固いカーボンとはこういうものなのか、とヘンに感心した。ただ、カーボンだけあってガチガチのアルミハンドルのような上半身へのダメージはない。(私にとっては)微塵のしなりもないものの、疲れるかというとそうでもない。平地の巡航では非常に安心感がある。
ハンドル中央部に特徴的なサイコンマウント部があるが、突き出しが短く、最近主流のサイコンの一つであるGarmin Edge 500をセットするとやや前傾してしまう。その状態でも見づらくはないが、やや安定感に欠けるので私はサイコンをステム上に設置している。ステム上面は完全な平面なのでどんなサイコンでも設置しやすいと思う(勿論この場合、素敵なサイコンマウント部はただの飾りになってしまうのだが)。サイコンマウントにEdge 500が余裕で載らなかったのは惜しい。
ケーブルルーティング用の透明なパイプがあらかじめハンドル内に通してあるので、アウターケーブルをその中に通し、貫通後にパイプを外すという方法で比較的簡単にワイヤリングできる。ただこの透明パイプを間違って外してしまうと大変苦労するので気をつけたほうが良い(私は手違いで一つ外してしまった)。
重量について。ケーブルガイドとサイコンマウント用ラバーの重量が19g、ハンドル本体は実測で400g。Cinelli Neo Morphe (40cm) + Easton EC90 SL Road/90mm が実測で389gだったので非常に軽量というわけではない。
手の小さい人にはあまりおすすめできないし、ステムの角度や長さを変えることもできないのでポジションが固まっている人か、明確な意図を持った人向け。超ロングライドで使うにはやや固く、100km程度をガシガシと乗るのに向いていると感じる。ヒルクライムではなく平地向け。
自分の場合、立派なサイコンマウントは活躍していないが、ポジション・握り心地・使用感とも満足している。手が大きめの人にとっては、完璧なハンドルの一つではないだろうか。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★★☆
<オプション>
年 式→2012
実測重量→ 400g