[WO] Michelin Pro4 Service Course
購入価格 ¥2500(700x23C)
出た当初はご祝儀価格でしたが、1~2年で投売りになっていくのはプロシリーズの宿命でしょうか。 仕入れ値が安いのかなと勘ぐってしまいます。
2012年あたりの円高時に適当に4本ほど買いまして、パワーシリーズが出ているにも関わらずまだ 使い切っていません。 フリーダムの店長が「ミシュランは保管期限が短い」といったことを書いていましたが、本当にそう だと思います。素材が硬くなって使用開始直ぐに割れやすくなったり、ビードのブチルが溶解してきます。 プロ4SC以降についてはビード溶解はありませんけど。 だから買いすぎには要注意です。
性能自体はまぁまぁかなと言うところ。 正直言って転がりはさほど良くないです。当時のクリンチャーとしてはやや上位で、それでもシュワルベの アルトレモやGP4000Sには及びませんでしたし、現在のクリンチャーとは比較になりません。 体感では判断しづらいですが、ヒルクライムや平地TTでのタイムを取ったら少し伸びてこないです。 グリップは良いのですが、ミシュラン伝統の「浮き砂に弱い特性」が残っていて、路面に気をつけないと スリップダウンします。ロードインフォメーションもやや希薄な感じもします。
それでもこのタイヤには大きなメリットがあります。それは乗り心地がよくしなやかなこと。 4000Sから履き替えると、パンクしたのかと思うくらい乗り心地がいいです。 やや低圧で使った乗り心地重視のチューブラーより乗り心地がいいですね。 乗り心地がいいうえ、ホイールやフレームの剛性をほどよく吸収してくれます。 これが結構重要で、プロ4が出た当時の機材はムッチャクチャに硬かったのですが、それを 上手いこといなしてくれます。シャマルウルトラなんてガチガチ機材筆頭でしたが、このタイヤで なんとか使える感じになりました(それでもシャマルはイマイチなので使ってないけど)。
耐久性については大体3500kmといったところです。思ったよりは持ちます。 耐パンク性能はかなり低く、パスパス!っと貫通していきます。1本で3回の貫通を経験したのはこの タイヤだけですね。まあパンクなんて運なので、、パンクしなかった個体もあります。
そんな感じで、転がりはいいほうではないけど、キャラクターがしっかりしていていいタイヤです。 プロシリーズを見てて思いますが、タイヤってのはその時代を反映しているように思います。 グランツールで25Cが使われ始めたのも機材が過剛性だった随分前の時代からで、当時の評論では「機材 の硬さを緩和させるために25Cを履いているではないか」と言われていました。 実際にそうかもしれませんし、古いフレームには古い車輪、古い車輪には古いタイヤ、古い機材は古い 乗り方…といったように時代に合わせて行った方がマッチングがいいのは確かです。
価格評価→★★★★☆ 評 価→★★★★☆
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