SHIMANO PD-M785
購入価格 ¥5,912 (Amazon)
7ヶ月ほど使用 用途はXC的なトレイルライド(転倒、接触、泥・雪中走行他多数)
※外観 表面処理や軸のねじ切りなどはバリもなく非常に丁寧。締め付けが六角のみとなっているが、ペダルから突き出るくびれたシャフトが艶かしい。 半年ほど使用すると、当然ケージ側面を中心にかなり傷つくが、XTのロゴは少し窪んだ部分にあるため比較的ダメージは少ない。XTブランドに憧れた貧乏人としてはこれが地味に嬉しかったりする。
※性能 回転そのものはいたって平凡。思いっきり弾いても4回転ほどで止まる。しかし当然がたつきや緩みなどは見られず、不自然な抵抗も一切ない。 ビンディングの強さは最弱から5ノッチのあたりで、脱着は容易だが意に反して外れたことはない。 ペダル面の踏みごたえも十分。ケージの前後部分はビンディング時にソールと接するわけではないが、急な切り返しなどトレイルの難所でビンディングを解除して臨みたい場面で効果を発揮するヘタレには嬉しい仕様である。 泥抜けに関しては先のレビューにもあるように、粘土質のぬた場などではなかなかホールドできない場面もある。またこれは非常に特殊な状況ではあるが、冬場深い雪の中を走りシャーベット状の氷がガッチガチに詰まった際には、蹴ろうが叩こうが氷が抜けず、にっちもさっちもいかなくなった。いずれにせよ、決して泥はけが悪いわけではないものの、詰まるときは詰まるといった印象。 驚くべきはその耐久性で、トレイルで岩にぶつけたり泥水に浸かったりを繰り返して半年以上酷使したにもかかわらず、回転のスムーズさやビンディング機能などにもまったく衰えが見えない。おそらくダストシールがきちんと役割を果たしてくれているのだろうが、それにしても使用環境の過酷さを考えると素晴らしい精度だと思う。
※総評 回転部の精度や耐久性の高さは素晴らしく、レースなどにも出ない趣味のトレイルライドには十分すぎるペダル。M530という類似の廉価版もあるが、シールや回転部の質を考えるとこちらを強く勧めたい。
価格評価→★★★★☆(高いとは思わないが、安くはない) 評 価→★★★★☆ (泥抜けがさらに改良されれば文句無し)
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