購入価格 ¥本体19000円、NIKE クリップオン4500円
馬鹿野郎!!
サングラスをしていたら人相がわからないとか強面に見られて困るだと?
お前らは持って生まれた顔のせいでレッテルを貼られた俺の悲しみがわかるのか!!
どうやらあの地下鉄冤罪事件の真相を語るときが来たようだな・・・
あれは俺が地下鉄に乗っていたときのことだ。
目的の駅に到着したので、俺は席を立ち、降り口に向かった。
すると、駅員が声をかけてきた。
「お客様、恐れ入りますが、これはお客様が落とされたのではないですか?」
そう言う駅員の手には、この本が握られていた。
それを見ていたまわりの客たちがざわつきだす。
「やっぱりね」
「わかるわ」
「だからあんなピンク色の変なめがねをかけているのね」
馬鹿野郎!ちっ・・・違うナリ!
これはインナーフレームといって、近視の人がサングラスをかけるとき必須の・・・!
ピンク色なのは、ヒルクライム時にトンネルを通過するような状況でも、視界を失わないための・・・!!
しかし、俺のうろたえた様子は周囲には挙動不審に映ったようで、ますます容疑を深めてしまったようだ。
「思ったとおりね」
「わかるわ」
「言ってごらんなさい、『モエモエでござる』と」
乗客たちの言葉が未練見尺なく俺を責め立てる。
俺は駅員と目を合わせないように、ひったくるように本を奪うと、逃げるようにその場を離れた。
俺は地上までの階段を1段飛びで駆け上がりながら、ひとり涙した。
下がったまゆ毛と、やさしげなまなざしと、ふくよかな輪郭とがいけないのか・・・
階段を上り切り、地上に出た俺の目の前には、「ビックカメラ」があった。
おれは誘われるようにめがねコーナーに駆け込んだ。
さいわい、「BRIKO SPRINTER (ブリコ スプリンター 度付きインナーフレーム付き)」を購入したときと同じ店員さんがいたので、
・今回はとにかく見た目重視!
・インナーフレーム付きは必須条件だが、レンズ色はインナーフレームが外から見えにくいもの
という旨を伝えて、出された候補の中から一目ぼれしたのがこれ。
大き目のレンズがまぶしい太陽光をシャットアウトしてくれそうだし、
「汗をかいてもくもりにくい」というふれこみの「フライングレンズ」はフレーム上部とレンズに一部すき間が設けてあり、
ヒルクライム時のくもり防止によさそうだ。
そして。何より・・・見た目がいかつい感じでいいじゃないか。
デデン♪デンデン♪
ターミネーターのように肩をいからせて、意気揚々と帰宅の途についた俺。
その週末は、nike pursue(ナイキ パースー)を装着してのロングライドに出かけた。
要点をまとめます。
○見た目は満足。チームメイト談「ターミネーターっぽい」
○レンズが大きいので、虫の侵入に対する防御力が高い。
▲光学的な歪みは、私が所有する3つの度付きサングラスの中で最も大きい。
慣れるまでは、軽い頭痛に近いものを覚えた。
▲私の顔の形、とくにフレーム上部(額との境)部分の形状が相性悪く、大き目のすき間があいてしまう。
そのため、上目遣いになったときにまぶしい。
▲フレーム横(耳にかける部分)は針金のように自由に曲げて頭の形に合わせることが可能。
しかし、どう合わせても、こめかみあたりの痛みが解決しない。
▲重量が重め。しかもバランス的に前面が重いようで、ずり落ちてきやすい。
・・・要するに、私にとってはあまり良くなかったということである。
弱点のうち特に上のふたつは、自転車競技としては致命的である。
購入後、3年が経過。
今はほとんど使っていない。
価格評価→★★★★☆(見た目、質感、度付き対応を考えると悪くない)
評 価→★☆☆☆☆(しかし私には合わなかった)
<オプション>
年 式→2009
実測重量 44g