購入価格 ¥300(トレーニングルーム使用料)
スポーツジムなんかに置いてあるエアロバイクです。
希望小売価格は399,000円。
買う気はこれっぽっちもないが、やたらと豪気な値段設定してる気がするな。
画像はCATEYEの製品ページより転載。
LTトレーニングなるものをやってみようと思ったのですが、近所で実走すると信号待ち等で、
一定の心拍数を維持できないので、公営のトレーニング施設に行ってみました。
【外観】
まず見た目ですが、サドルがママチャリのように馬鹿でかくて、軟らかそうです。
スポーツタイプの自転車に乗らない人向けの製品っぽいな~。
ハンドルは心拍数を計測する部分が左右それぞれに二箇所あります。
サドルの高さは、変更可能ですが、シートポストに該当する部分に等間隔で穴が開けられており、
その穴へボルト(ネジ)を通すようになっています。
当然ながら、ミリ単位の微調整は不可能。
ペダルはフラットペダルに巨大なペダルストラップみたいなものがついています。
これも細かい調整は不可能。
【乗ってみた】
表示部分ですが、TVや風景映像が流れる機能は全く無し。
画面には、心拍数・ケイデンス・運動時間・ペダル負荷等が表示されるだけのシンプルというか、
ストイックというか、味気も色気もないもの。
負荷を上げて、目標心拍数の150前半まで漕ぎ続けます。
すると突然、ソフトウェアが異常を検知して強制終了!!
何が原因かと思ったら、心拍数が160を超えると、安全のために終了する仕様になっているらしい。
おいおい、心拍数のリミットが160って、どういうことよ。
そんなもん、ちょっと心肺に負荷をかけたらオーバーするわい。
しかも俺は心拍数150前半で運動したいんだから、160なんかすぐに到達するって。
これを設計した人間は、運動らしい運動したことあんのか?
まったく、なんという使えないものを作ってくれたんだか。
しかも製品ページには
「ハードなトレーニングをしっかりこなせる」
とか謳ってるし。
いったい、これのどの辺が「ハードなトレーニング」やねん。
責任者出てこーい!
それとも何か?
俺の使い方が間違っているのか。
確かに、まわりを見ると、のんびりと自転車漕ぎしている人ばかり。
その中で、俺だけが一人汗だくで、床にも汗をボタボタと垂らしながらペダリングしており、かなり
浮いた存在だ。
結局、心拍数が150に達すると、ハンドルの心拍数センサーから手を離して、足の回転を遅くして、
リミッターチェックにひっかからないようするハメに。
このやり方、すげーストレスがたまるんですけど。
係の人に、心拍数のリミッターはなんとかならんもんかと訊いたらそういう仕様なんでどうしようも
ないらしい。
その代わりに、耳たぶで心拍数を測るイヤーセンサーを貸してくれた。
イヤーセンサーの方が、心拍数が正確らしい。
正確だからといって、心拍数が160を超えないわけではないだろうがとりあえず、試してみた。
確かにイヤーセンサーにすると、ハンドルに比べて心拍数が10ぐらい低い気がする。
これはいったい?
指や手の平で測定する心拍数は、信用しちゃならんって事か。
これはこれで、ちょっとした発見である。
こういう運動器具で事故があると、会社やスポーツジムのダメージが大きいので、リミッターを設けるのは
仕方ないのかなと思います。
それは分かるのですが、制限を解除するモードも欲しいと思います。
話は変わるが長時間乗っていると、ママチャリのようなサドルがかなり不愉快です。
お尻にかいた汗が乾かずに、お尻全体が蒸れてきて、むず痒くなってきました。
着座位置を前にずらして、お尻とサドルの接触面を減らすと、サドルが柔らかすぎて漕ぎにくいし、
困ったもんだ。
ロードバイクとはポジション・ハンドル・サドル・ペダルと違うところだらけなので、バイクのトレーニング
というよりは、別種のトレーニングを行うつもりで使った方がよいでしょう。
【リミッターカット】
家に帰って、キャットアイのサイトから、マニュアルを参照してみた。
(買っていない製品のマニュアルが読めるキャットアイ社の姿勢はすばらしい)
心拍数のリミッターをカットする方法がありました。
エアロビクスモードにして、かつ年齢を詐称すればOK。
40歳近い私の年齢を入力すると、年齢ごとの心拍数リミットにひっかかるので年齢を20歳に詐称すれば
問題無し。
年齢詐称して、実践してみたら今度は心拍数が160を超えても問題ありませんでした。
しかし、別の問題が、20分か25分ぐらいで、運動が終了してしまった。
画面表示は継続して運動を続けられそうなんですが、ボタンを押しても継続になりませんでした。
もうちょっと使い方を勉強する必要がありそうです。
【まとめ】
心拍数の負荷を一定にするトレーニングにはどうにか使えますが、バイクの乗車技術向上には使えません。
価格評価→★★★★☆(300円で他のトレーニング施設も使えるなら)
評 価→★☆☆☆☆(自転車のトレーニングとしては使いにくい)
<オプション>
カタログ重量→48kg