購入価格: ¥6,949 (税込)
標準価格: ¥13,900 (税込)
『ポタリング等に向いているオシャレなSPDサンダル。足に風が当たって気持ちよい』
■半額で購入
幸運にもY’s Roadで半額くらいで購入することができた。多分、2013年6月時点で最安値だろう。個数限定で入荷したらしく、私のサイズはラストの一個だった。Y’s Roadで見た時はすぐに購入しなかったのだが、数日気になっていたので取り置きしてもらって購入した。
■カジュアルウェアに合わせやすい洗練されたデザイン
SHIMANOのSPDサンダルの2013年モデル。他のブランドのアウトドアサンダルを踏襲したようなデザインになっていて、SHIMANOにしてはオシャレなサンダルだと思う。攻めたデザインではないが、無難でどんな服装にも合わせやすい。
(差し色のブルーが夏らしく涼しそうな感じ。SHIMANOとSPDのロゴが控えめなのが良い)
このサンダルも他のSPDシューズ同様、SHIMANOらしいしっかりとした作りだ。硬くて厚いソールは耐久性も高そうだ。アッパーは本革が使われていて、このサンダルの質感の高さに貢献している。
私に合うサイズは39-40(24.5~25.2cm)で、大きくも小さくもないちょうど良いサイズだった。私が所有するSHIMANO SPDシューズ ツーリングモデル SH-MT22では、サイズが39だった。このサンダルは2つのサイズにまたがったサイズ構成のため、一つ上と下のサイズではかなり大きさが違うので、購入する時にはサイズを間違えないように注意したい。
■足先に風が当たる気持ち良さがSPDサンダル最大の魅力
実際に使ってみると、想像以上に涼しくて快適だった。つま先に風が当たるのがこんなに気持ちいいものだとは。アッパーの内側の素材にはメッシュ素材が使われているので、露出している素肌以外の部分でもさらっとして心地よい。
ステップイン、ステップアウトは、このサンダルでもとても快適に行うことができた。ロード・ツーリング用のPD-A600でも全く問題なく着脱できる。ソールの幅が広いおかげか、SH-MT22よりもペダルとの接触面積が大きく、安定感があり踏みやすいと思った。
■サンダルとは思えないほどしっかりとしたホールド感
このサンダルのホールド感はとても高く、二本の太いベルクロストラップのおかげで、速いペダリングでも足がソールの上(シューズの中?)で動くことはなかった。引き足でもぶれない。踵部分の側面には、本革の上にソールと同じ硬い素材が貼ってあって、踵をしっかりと包み込んで安定させフィット感を高めている。つま先のベルクロストラップは、きつく締めるとつま先の血流が悪くなって痺れてくるので、遊びのない程度にふんわりと締めた方が良いと思う。
■ソール剛性は低く、速い走行よりはゆっくりとしたサイクリング向き
SHIMANOのカタログによると、このサンダルはソール剛性4で、SHIMANOのシューズの中では剛性は低い方だ(CLICK’Rはソール剛性3、ロード・ツーリング用はソール剛性5)。使用した感じでは、SH-MT22よりもソール剛性は低い。
ソール剛性が低いので、ペダルを踏み込むと踵がわずかに沈み込む。その際、土踏まずのアーチがつぶれるので、いつもの巡航スピードでしばらく乗っていると土踏まずが少し疲れてしまった。SH-MT22ではここまで土踏まずが疲れたことはない。
次の日に試したところ、前日はペダルに踏み込む際に踵が沈み込んでいたらしく、その時に足底が広がって疲労していたようだ。ペダルが後方に傾かないようにしたらかなり疲労が軽減された。ペダリングに気をつければ、高いスピードにも対応させることはできそうな感じだった。
■違和感なく自然に歩ける
このサンダルはとても歩きやすく、SH-MT22よりも自然に歩行動作ができる。横幅の広いソールは安定感があって歩くのに良い。ソールの屈曲性は低いのだが、拇指球からつま先にかけて丸くなっているおかげで、歩行の身体後方への蹴り出しの際に転がって身体を前に押し出してくれる。これはPUMAのBODYTRAINなどのウォーキングシューズに見られる特徴と同じだ。コンバースのスニーカーはソールが平らに近いが屈曲性が高いので、身体後方に蹴り出す時に、足の指が曲がるのに合わせてシューズが変形するおかげで歩きやすいのだが、SPDシューズのソールを同様の屈曲性にすると、ペダリングロスが大きくなり、土踏まずが疲れてしまうだろう。乗りやすさと歩きやすさを両立した絶妙なバランスの剛性、屈曲性だと思う。
SH-MT22では、歩行時にクリートが地面に接触してカチャカチャと音を立てることがあったが、このサンダルで歩行しても、クリートが地面に当たることはほとんどなく、歩行中に気にならないのがうれしい。SH-MT22よりもクリートの位置がソールの奥にあり、クリートの地面への接触を回避している。
■最後に
急激に暑くなってきて、SPDサンダルを欲しいと思い始めたタイミングで、これを手に入れることができたのは本当にラッキーだった。ゆっくりとしたスピードであっても、SPDシューズは効率よく力が伝えられて楽に走行できるので、これを履く意味は大きい。これからは、主に夏場の川の土手でポタリングで大活躍してくれるだろう。カジュアルウェアで自転車に乗る人にはオススメの一足。
価格評価→★★★★★ (半額なら買いでしょう。定価でも納得できる完成度)
評 価→★★★★★ (のんびりとしたサイクリングに向いている。デザインが良い。歩きやすい)
<オプション>
年 式→2013年モデル
カタログ重量→864g (1ペア、カタログ値、39−40サイズ)
(カバーを着ければ、普通のサンダル?にもなる)