購入価格 ¥13200
パールイズミのウインドブレークタイツTXLサイズ。
何故かサイズ表示の割に寸足らずでトホホだったパールイズミの冬タイツにプラス4センチ長めのTLやTXLサイズが登場したのは5、6年前でした。今どき体型の若者たちの、
「これじゃ足首がスースーだぜ!」
という感想が多くパールイズミに届いていたのでしょう。
しかしあまり売れるものではないようで、TXLサイズのウィンドブレークタイツを扱う店舗がなかなか見つからず、通販サイトを徘徊してようやく発見し、事なきを得た次第。
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この冬タイツ。好評のブライトショーツの「ブライト」の名称を受け継ぐだけあって、パッドの具合も良く、使用感は良好です。
注)以下の画像で左が全て旧品の6000SMTウインドブレークタイツ、右が現行の6000-3Dですが、旧品は自分用に改造してジャストフィット化してあります。元々のオリジナル旧品はこの画像よりも太めのシルエットです。
左の旧タイプにはSMTパッド、右の現行品には3DNeoパッド
厚手の暖かい素材でできており、さらに前面に風を遮蔽する効果の高い生地が配置されるのは旧ウインドブレークタイツと同様ですが、生地パネル形状が変更されており、そのうえ、ややコンプレッション気味(というか普通)に仕上がっています。昔のウインドブレークタイツといえば、ちょっとブカブカでフィット感が悪く、なんだか妙な履き心地でとにかく違和感が大、という大層な代物で、
「なんだこりゃ、これが本当にパールイズミのタイツかいな!!?」
でしたが、現行品はそれとは全く別物のフィット感で、着心地は格段によくなっています。
しかし、前面のウインドブレーク素材が伸縮性に乏しいので、あまり普通に仕上げると、きつくて着用できない人も出てくるわけで、旧タイプのあの形状は、商品企画者が悩んだ末の結果だったのでしょう。使用者のサイズは身長180cm、体重はこの10年では65~71kg。最近は66kg前後で、太腿だけが立派、といういわゆる自転車体型(笑)です。旧タイプ品は恐らく、77~80kg位の方が着用すると、それなりにフィットするのではないか、という感じです。となると現行品は多分、太め体型の方にはキツイでしょう。
左の旧品は改造済でジャストフィット化されています~右が現行品
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ワタシ的にはフィット感が飛躍的に向上した現行品ですが、次の2点があと一歩。
まず、足首周りのフィット感。
腰からふくらはぎまではジャストいい感じですが、ここだけちょっと緩め。ここは自分で改造するのも手ではあります。
左の旧品は改造済でジャストフィット化されています~右が現行品
もう一つが、ひざ部の伸縮性。
ここは旧品では別ピースとなっており、ひざを曲げやすかったのですが、現行品では少々引っ張られるような感じがあります。まあ、それほど気にはなりませんが。
左の旧品のひざ部は明確な別ピースとなっていて楽です
というわけで全体的な印象として、ワタシ的には良い商品です。
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パールイズミの冬製品カタログには各製品の使用温度の目安が表示されていますが、このホッカホカのウインドブレークタイツは+5℃となっています。そしてさらに強力な0℃表示品もラインアップしているんですね。
「ええっ、マジですか? 私ならこんなに暖かいタイツだったら氷点下10℃でも大丈夫ですけど。。。」
というのが+5℃タイツを使っての率直な感想です。気温が5℃だったら普通のブライトタイツで済ませます。気温が5℃でウィンドブレークタイツを履いてそれなりの強度で走ったら、私の場合、お尻がしっとりして脚全体が暑くなってきます。気温が5℃ではレーパンでOKという人だっていますからねぇ。まあしかし、あまり低い温度表示をしてしまうと、国内では途端に市場が狭くなってしまうという問題があるのかも知れません。それに、中~高強度の走りではなく、低強度で走るサイクリングであれば、これは便利なアイテムです。最高気温が5℃程度の厳冬期の陽だまりサイクリングには最適です。
価格評価→★★★★☆(長い付き合いになるでしょうから・・・)
評 価→★★★★☆
年 式→2013