SPECIALIZED BG-FIT
購入価格 ¥ 21000
後日談。
「術後のサポートもします」とのことだったが、BGフィット初回から数えること二ヶ月余。 実は、この二ヶ月の間に、ポジションは元に戻ってしまっていた。 一度目のレビューの際に膝の違和感について言及していたが、 それはしばらくの慣らしを経た後でも消えることはなかった。 それどころか痛みに発展してしまったため、少しずつサドルを下げ、後ろに戻し・・・ としていたところ、結局もとのところに落ち着いてしまったのである。 しかも私のポジション探しの旅の常の例にもれず、 今回も元に戻した後の違和感が残ってしまった。 心を入れ替えて浮気相手と縁を切って正妻のもとに戻ってきたはいいものの、 そう簡単には私の不貞は許してもらえないようである。
というわけで、BG-FITは無意味だったか・・・ といえばそういうことになるのだが、色々と思うところはある。 ポジションについて、ここまで深く悩んだことは初めてだったからだ。 以下、悩んだ結果の現在の結論について記す。 あくまで個人的感想としてお付き合いいただければ幸いである。
----------------------------------------------------------------------------
【優先順位が高いもの】
・サドル高さ
・サドル後退幅
・クリート左右位置(Qファクター) Qファクターは個人の好みに過ぎず、わりとどうでもいいとする考えもあるようなので、話半分で聞いてください。 私の場合、これはけっこうシビア。 BGFITでの測定結果によると私の骨盤幅(サドルの坐骨で支えているところの幅)は 144ミリでけっこう広め(愛用しているSLRが「狭すぎる」との指摘を受けた)。 ゆえにクリート左右位置も広めがいいとのことだったのだが、 私の場合これを広めにとるとただでさえ内股気味の膝がさらに内に入ってしまい、膝に違和感が出る。
【優先順位が低いもの】 これは「どうでもいい」というわけではない。 ただし、最近気付いたのだが、これら「優先順位が低いもの」は比較的寛容に対応でき、 かつ「優先順位が高いもの」がベストポジションでない場合、動いて対応してくれるのである。 (例えば、サドルが高すぎる場合は腰がサドル前方にすべり出てくるし、 サドルが低すぎる場合は腰が後ろに下がろうとする、という具合である。) つまり、 「強度を上げると腰が前後に動く」場合は「サドル高がベストでない可能性」を、 「シューズの中で足が動きたがる」場合は「クリート位置がベストでない可能性」を疑うべきだ、ということがわかってきたのである。
・クリート角度 クリート角度に対しては、私の足はかなり寛容に対応する。 クリート角度は、Qファクターに依存して動いているように感じられる。 もう少しQファクターを狭くしたほうがいい場合には、自然とつま先は外側をむき、 足首の位置を内側に持ってくるように動いている。 反対に、もう少しQファクターを広くしたほうがいい場合には、自然とつま先は内側をむき、 足首の位置を内側に持ってくるように動いている。
・クリート前後位置 サドルが高すぎる場合は、クリートをもっと前に(浅目に)つけるように要求してくる。 反対にサドルが低すぎる場合は、クリートをもっと後ろに(深目に)つけるように要求してくる。
にしてみると、 サドル高さ≧サドル後退幅>Qファクター≧クリート前後位置≧クリート角度 ≧のところは便宜上優先順位を付けたが、実質は同時進行で、の意。
最後に。 「BGフィットってどうなの?」と訊かれたとしたら。
1.今のポジションを変えず複数年乗っている。 2.その期間、故障がない。 3.自転車に乗ることが楽しい。
この3点が当てはまる場合、ポジションを積極的に変える必要はないし、変えない方がいいとも言えると思う。 ロードに乗り始めて5年余。 今まで当たり前のようにそばにいてくれた「故障がないこと」のありがたみを今かみしめている。
価格評価→★☆☆☆☆ (私はよい結果を得られなかったので。) 評 価→★★★☆☆ (計測、客観的にフォームを見てもらう、などの経験は、プラスになるものではある。) <オプション> 年 式→2011
|