購入価格 ¥8126- (Wiggle)
MTB、泥系に強いUSパーツメーカー、クランクブラザーズのいわゆるSPD系ペダル。
クランクブラザーズのペダルといえば、やはり4面キャッチのシンプルなビンディングペダル「エッグビーター」が有名で、あれに両サイドに多少小さなケージが付いたものが「キャンディ」シリーズ。
上記でも書かれてる方が居るように、キャンディシリーズは、プラスチックのケージの1から数字が増えるごとにグレードが上がっていき、違いは主に重量。
細かなところで素材や製法も違ってるようだけど……
自分がチョイスしたキャンディ2は、シリーズの中では一番「ヘビーデューティー」(物は言いよう?)なモデルです。
カラーバリエーションも豊富で、USパーツらしくアルミの削り出しのゲージにアルマイトカラーが良いですね。
形は洗練されてるけど、こういうセンスはバタ臭くていいよね。
クリート1セットの他に、クリート高調整用のシムがついてきます。
■買った目的など
・主にシクロクロス用途で購入……なので、とにかく泥づまりなどに強くて、安定感のあるペダルを用意したかった。
今までSPDSL系ばかり使っていた自分には、MTBのキャッチ&リリースって、どうかなって感じだったので、中でもとりわけ、悪コンディションでの定評があるクランクブラザーズをチョイスしました。
エッグビーターと迷ったところもあるけれど、キャンディを選んだ理由は、やはりケージの有無。
SPD対応シューズは、SPDSL対応のものに比べると、ある程度歩行を考慮されたシューズが多く、ややしなやかなソールでは、踏面がないペダルだと、シューズが必要以上にしなってしまって、力が入れづらかったり、場合によっては足が痛くなったりしてしまうんですね。
(特に以前ナリーニの安物を履いてた時に、ソールが柔くて、ヒルクライム時に足の裏の痛みに悩んだことがありました……)
踏み込んで靴がしなった時に、受け止めてくれるケージがあるというのは、やはり「踏ん張れる」側面では有効なんじゃないかなとも。
■実際使ってみた感想
・まず、クリート高をちゃんとセッティングする必要があります。
つまり、シムをつけたり外したりして、ペダルのケージ部分とシューズのソールとの距離感を合わせてあげてから使います。
自分の場合シムを入れずに使ってみたところ、あまりにもキャッチできずに「なんだこれは!?」って面食らってしまったわけですが、自分のシューズ(GIROのPrivater-R)はソールがやや厚く、クリートそのままだと、奥まってしまって、きちんとキャッチされなかったんですね。
シムを入れて、再度クリート調整すると、快適にキャッチしてくれるようになりました。
キャッチ(ステップイン)のしやすさ、はとりわけ「わぁ!やりやすい!」ッて感じではないですが、奇をてらった感じもなく極普通の感じで、ストレスは感じないですね。
キャッチしてからは多少遊びがあり、多少動かすことが出来ます。
自分の場合、シクロクロス用途なので15度でのリリースで設定しましたが、まずまず良く外れてくれます。
……疲れてヘロヘロになってると上手く外れない時もありますが……
アルミケージというのもあり、ソールがきちんとコンタクトしてくれれば、かなりダイレクトなペダリングを見せてくれます。
普段使ってるTimeのペダルよりも全然ダイレクト感があり、どっちかといえばグイグイペダルを回す系のライドが良さそうですね。
一度MTBに付けてダウンヒルでも使いましたが、やっぱりダウンヒルで踏ん張ったりフットポジション選びたいなら、もうちょっとケージの大きいペダル……マレットやダブルショットとかの方が良さそうです。
シクロクロスということで、かなりラフに使ってますが、概ねいい感じに頑丈です。 少し砂や泥が入って、ビンディングゲージなんかは動きがやや渋いですが、使ってる分は全く違和感ありません。
もちろんペダルそのものの回転も安定してます。
ただ、ハイエンドモデルなんかになると、故障の話も聞くので、現場重視のガンガン使いたい人なら、2か3あたりが評判良さそうです。
■総括して
作りとしてはやや大味で、割と細かいことは気にしない人向けです。
物によって、やや個体差があるようで、けっこうビンディング部分の遊びが大きい人もいるようです。
実際使うと、結構ダイレクトな感じで、それ以外は割と普通の使い心地です。
泥はけがよく、レース後に泥が詰まっても、割と簡単に落とせますし、ラスペネなんか吹いてやりますと、レース中も泥が付き難くくてよいですね。
実際、シクロクロス会場では、こいつかエッグビーターかのチョイスが結構目立ちます。
安定した選択肢でしょう、オススメできます。
ソールが硬いレーシングなシューズを利用されてるなら、エッグビーターで良さそうですが、わりとソールがしなったり、踏ん張りがほしいという方なら、シム調整が必要ですがキャンディがお勧めです。
価格評価→★★★★☆(このキャンディ2はシリーズの中では非常にコスパの良いグレードだと思う)
評 価→★★★★☆(やや大味な作りは人を選びそうですが、それも含めて良さがわかれば良いものと感じるはず)
<オプション>
年 式→2016
カタログ重量→ 327g