鳥取大学 サイクリング部
大学のサイクリング部っていったいどんな活動をしているのか?あまり表に出てきません。せっかく在籍していたので、自転車に関する情報としてレビューさせていただきます。また、他の大学のサイクリング部と多少交流があったのでそこにも触れてレビューします。
さて。大学のサイクリング部(自転車競技部ではありません)の活動ですが、年間スケジュールを書くと
・4月 ・花見コンパ 新入生にサイクリングの魅力を知ってもらうコンパ。花見と言いつつも大抵散りか(中略)新入生がOBさんと直接触れ合う初の機会でもある。サイクリングや大学に関する様々な話が聞ける。 ・新歓サイクル 新入生に送る一泊二日のお試しサイクリング。寝食を共にすることでサークルの本質が見えてくるかも。名物の砂丘ローリングをします!
・5月 ・新歓コンパ 新入部員歓迎コンパ。新入部員に自己紹介をしてもらいます。そして成功するまで、恐ろしく不味い体に良い飲料物(例・ゴーヤ青汁+黒酢)を飲んでもらいます。アルハラはありません!!
・6月 ・大山オープン 山陰の名山、大山の山開きにキャンプ場までの約7キロをフリーラン。島根大学サイクリング部の人たちと一緒に夕飯を食べ、飲み、元気な人は山頂まで超登山。御来光を拝み、カップ麺を啜り、下山。そして露店でスイカを試食して帰路につく。
・7月 ・海岸コンパ 近場の海岸へ遊びに行きます。夜はバーベキューをして、浜辺でキャンプします。でも、よく雨が降って、飲み会だけになります。
・夏休み ・夏合宿 部員全員で走る公式的には初の長期旅行。梅雨明けの夏真っ盛り、知らない道を走る爽快感は格別。教えたり教えられたり、部の連帯感が一気に高まる。
・9月 ・報告会 夏休みに経験したことを、みんなで教えあいます。
・春or秋 ・合サイ 島根大学サイクリング部との合同サイクリング。鳥大と島大は仲がいいんです。最近は岡山大学や鳥取環境大学のサイクリング部も参加するようになりました。
・10月 ・耐久ラン 1日でなが~い距離を走ります。チェックポイントでは、OBさんがジュースや食料を用意してくださいます。 ・大山T.T. 大山で行う、タイムトライアル。OBさんもたくさん参加されます。 タイムトライアルといってもタイムを計るだけで実際は普通のヒルクライムです。
・11月 ・幹部交代コンパ 新しい幹部たちの門出を祝うコンパ。
・12月 ・クリスマスコンパ クリスマスの前にするコンパ。担当が考えたゲームをします。
・2月 ・追い出しコンパ 卒業されるOBさんを追い出すコンパ。
・春休み ・春合宿 1,2回生の絆を確固たるものにするためと言っても過言ではない合宿。3月の比較的暖かい場所にも拘らず、何故か雪が降る。冬が終わり、春に向けて鈍っていた体を慣れさせる意味合いも。
こんな感じです。大体、コンパと走行イベント(レース系とツアー系)です。これに加えて、通常練習があり、週3、月水金に大体30kmくらい走ります。それ以外は基本自由です。この傾向は大体どこの大学も同じようです。さてせっかく鳥取大学のサイクリング部のレビューなのでこれだけは他に負けない!という特徴あるところをかいつまんで書きます。
1.部員数と環境 実は鳥取大学サイクリング部は西日本でも有数の巨大なサイクリング部です。部員数は現役(1年から3年生)が30人程度、大学在籍のOB(4年生、留年、大学院生)は20年程度。合わせると50人程度います。これはかなり巨大です。近年他大学のサイクリング部は部員数の減少に悩んでいるようですが、鳥取は自転車文化(特にロードバイクとツーリング)が根付いてる県という事もあり、お世話になっているショップは入部時にツアー用バイクとバックを購入するお金を卒業するまで金利ゼロで肩代わりしてくれる制度があって、非常に入部しやすい環境がそろっています。またツアー用バイクだけでなく、ロードを購入するときもこの制度が使えます。また鳥取という自然に恵まれた環境は練習するには最適です(道が空いてて、車も少ない)。また、設立されてからかなりの年数(具体的には分からない)がたっているのでかなりのノウハウがある。特にツーリング系のノウハウはかなりきっちり教えてもらえる。凄い人は海外までツーリングに行っちゃうくらいです。
2.合宿 合宿は夏と春に行われますが、他大学とは少し異なっています。他大学は部員どうしの都合をあわせるため、部の中でいくつかのグループを作って、それぞれ別々に合宿に行くのですが、鳥取大学は全員参加で同じ場所で合宿します。そのため部員どうしのつながりが非常に強く、また先輩から様々な指導を受け、合宿ではご飯を毎食2合食べるなどツーリストとして成長することができるので立派なツーリストになります。ただ、今時ちょっと珍しいかもしれませんが、下級生には体育会系のしごきがあります。
3.耐久ラン 鳥取大学サイクリング部が誇る最強(最凶?最狂?)のイベントです。どちらかというとレース系なイベント(上位層は順位を競い、下位層は完走目的)です。ブルベにかなり近いです。他の大学にもあるのですが、鳥取大学はその中でも特に距離の長い耐久ランをしています。具体的に書くと 200kmコース(主に女子用、および耐久ラン中に脚きりにあった人たちが走るコース) 250kmコース(一般男子用コース、および主に下記の300kmコースで脚きりにあった人たちが走るコース) 300kmコース(猛者、ロードバイク使用者向けコース、基本的にこれが最強のコースになる) 400km?コース(たまに出てくるコース、担当者の頭がおかしい場合に登場、最強を超えて地獄が待っている) です。時期は10月下旬に行われることもあって寒いです。更に雨が降っても、風が強くても関係なく開催されます。そのため単純に体力だけでなく、地図を読む能力や適切な服装、および装備を選択できる能力と、自転車乗りに必要な総合能力が試されます。毎年、必ず峠越えが待っています(基本的に5つくらい、おかしいときは8つくらい出てくる)。ブルベと違うのはサポート体制があることです。チェックポイントが5つくらい設けてあって、そこで食事やメカニックサポート、休憩が行えます。ただし、それでも服装の選択をミスしたり、メカトラブルにあったり、天候が悪かったりしてリタイア者も出ることがあります。それくらい過酷なコース設定がなされます。そのため、このためにわざわざ、ツアー用バイクとは別にロードバイクを揃える人が後をたちません。それでも毎年、ほぼ全員完走するのが恐ろしいところ。近年では女子が300kmコースをクロスバイクをドロップ化したしたバイクで完走したりしています。
こんな感じです。あくまで私が在籍していた期間の話なので今は多少違うかもしれませんが、基本は昔から変わってないようです。大学に入ってからサイクリング部に入ろうと考えてる方に参考にしていただければ、また大学のサイクリング部がどのような活動をしているのかという点で参考になれば幸いです。公式ホームページもあるので、「鳥取大学サイクリング部」で検索してみていただければより、詳細な情報が分かります。
評 価→★★★★★(全国でも有数の良好な環境にあるサイクリング部だと思います) <オプション> 年 式→在籍2007~2011
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