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TEKTRO 926AL Mini-V


 
flare  2011-9-26 0:10
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TEKTRO 926AL Mini-V
購入価格 前後¥2500ほど

いわゆるミニVブレーキ。
このモデルは、その中でも一番アーム長、すなわちピボットからワイヤークランプ部までの距離が短い。
一般的なVブレーキはアーム長100mm程度。
代表的なミニV、TEKTRO RX5は85mmだが、926ALは80mmとダントツに短い。
もともとはBMX用の製品らしい。



わざわざこれを選んだのは、シクロクロスで使うため。
アームが短いのを探した理由は、泥づまりやホイールが振れた時のため、リムとパッドのクリアランスをなるべく確保したかったから。
また、出来る限りリニアなブレーキフィーリングが欲しかった。

この時、フロントブレーキをかけるとフォークが激しくバイブレーションを起こす問題に悩んでいた。
フロントフォークがしなり、ステム下コラムのアウター受けとカンチブレーキの間のワイヤーが張られる事が原因だと突き止めたため、アウター受けの必要ないブレーキ、すなわちミニVを試すことにしたという訳。


造りは簡素で、値段なり。5,6万の街乗りクロスバイクに装備されている程度のもの。
付属のパッドは一体型だし、ピボットもブレーキスタッドと直に褶動するもの。シマノのVブレーキみたいにすべり軸受が内蔵されていない。
まぁでも、市販の「シクロクロス用カンチブレーキ」も似たようなもんだ。片効き調整ボルトすらついていないものも多いし。
その点926ALは、プラスネジといえどちゃんと両側に片効き調整ボルトがついている。偉い。

ブレーキシューはVブレーキ用なので、手持ちの船に交換。
パッドはKOOLSTOP
http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8079&forum=23



以上の構成でのインプレッションになる。


まず、ブレーキタッチはキャリパーブレーキに比べるとグニグニ。VブレーキのMTBに乗っている人なら、あれと同じ感覚。
BR-R550のようなロープロファイルのカンチブレーキとそんなに変わらない。

効きは強烈。ブラケットポジションでも簡単にジャックナイフターンを決められる。
この辺のブレーキフィーリングもMTBでVブレーキを扱うのと同じ。
シクロクロスレースやトレイルで、周りが下ハンでブレーキを握りこむような激下りでもラクラクスピードコントロールできた。

さらに、私のシクロクロスではワイヤールーティングが自然になり、カンチブレーキの時みたいに変速バナナを駆使したワイヤリングをせずともスムーズな引きを実現できた。
シクロクロスのワイヤリングは各自ノウハウがあり、変速バナナの使用は当然。中にはステムに穴を開ける人までいる。
特にハンドルの低いポジションだとステム周りでフロントブレーキアウターの処理が大変になってしまうが、ミニVでは上ハンから直接ブレーキアームまでワイヤーを持っていけるので楽チンだった。

こんなに優秀なミニVブレーキだが、主流になりえない理由もいろいろある。
まず、そもそも選択肢が少ないこと。UCIのレギュレーションでディスクブレーキが解禁されて1年たつが、
まだシクロクロスはカンチブレーキ、という風習があり、積極的にミニVを作るメーカーがない。
レース向け製品となれば、テクトロがTRPブランドで販売しているクロス用ミニVが唯一ではないだろうか。

それに、リムとパッドのクリアランスはやはりカンチブレーキより狭くなってしまう。ロープロカンチより狭い。
泥の少ない関西シクロクロスではあまり気にならないのだが、泥区間ではリムとパッドの隙間、そしてトレッドとアーム間を渡るワイヤーの隙間に盛大に泥が詰まり、握りこぶし大の団子ができあがる。
泥が詰まれば自転車も走りも重くなる。ブレーキを引きずってるようなもの。

また、タイヤによってはアーム間のワイヤー周辺とトレッドが干渉する。
一昔前の700x34Cブロックタイヤは危険。リードパイプを引っ掛ける金具がトレッドに当たる。また、ワイヤーブーツは使用不可と思ったほうがいい。
写真はVittoria Randonneur 700x35C。スリックならこの程度まで問題ない。
今はレースでもタイヤ幅が33mm以下に制限されたので、干渉する心配はいらなくなった。

リードパイプの引っ掛かりを削っておかないとブレーキ開放できなくなるので注意。



もう手放せないくらいに便利だけど、それなりに工夫が必要だし、カンチにからの変更ではトレードオフもある。そんなブレーキ。

価格評価→★★★★☆ 特殊なパーツだけど安いのは有り難い
評   価→★★★★☆ 唯一無二だが、コストかけてもっとキッチリ造ったモノが欲しい
 
tukemonosan  2016-8-30 10:35
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TEKTRO 926AL Mini-V
購入価格 ¥1,290 (ヨドバシカメラオンライン)

 諸事情あって、フラットバーロードをドロハン化するために購入し、装着しました。
予想外にいいフィーリングだったので、レビューします。

 ドロップハンドルに換装するのだから、素直にキャリパーブレーキをつければ良かったのですが、やんぬるかな、フレームもフォークも非対応。そうなると、デュアルコントロールレバーで引くことのできるミニVブレーキレバーしか選択肢はありません。

 ミニVブレーキとVブレーキの差異として挙げられるのは、制動力の低さ、軽重、引き量ですが、引き量以外は遜色ありません。ああでも、軽さは手に持ってわかるくらい違いはありますね。

 晴れの日、雨の日ともに試してみましたが、きっちりとまります。セッティングによっては多少音鳴りがしますが、それはシューの問題になるのでここでは論じません。

 キャリパーブレーキと比べると、制動力は圧倒的に高いです。雨の夜に山岳地帯を走る羽目になったとき、キャリパーブレーキはなんて頼りないんだと思いましたが、(ミニ)Vブレーキは本当に頼もしい。減速するためではなく、まさに止まるためのブレーキです。



 デメリットとしては、リーチが小さいため、タイヤを取り出そうとするといちいちワイヤーを外さなければならない点です。これは結構大きいのですが、頻繁に輪行するわけでもないなら目をつぶることができますし、特殊なワイヤーアジャスターさえあればこのデメリットも克服できます。

 今回はフラットバーのドロップハンドル化という機会に触ることができましたが、自分でロングツーリング用の自転車をオーダーしようと思った時にはミニVブレーキを検討したいと思うくらい頼りになります。

 と、ミニVブレーキの特性を中心にしてしまいましたが、こんな値段の言っては悪いけれど「安物ブレーキ」でこれくらい「ミニVブレーキすごい!」と思ってしまえるこの製品は、馬鹿にできるものではないなあと思っています。こういうソリューションを提供してくれている Tektro というメーカーもすごいなあと思いました。いやはや、今回は完全に脱帽。



価格評価→★★★★☆(← キャリパーブレーキに比べたら安い)
評   価→★★★★★(← びっくりするくらい効く)
<オプション>
年   式→ 2016
カタログ重量→ 161g


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