購入価格 約¥43,000
一度使ってみたかった内装ギア。
OLD135mm、チェーンラインが41.8mmなので、クロスバイク用フレームに装着するのが本来の使い方であろうが、29erに付けてみた。
現物があれば、あるいはシマノに聞けば解ることだがホームページには載ってないので、念のためスポーク長が計算できるようハブの各寸法を・・・。
PCD92.6mm
フランジ間57.3mm(31.8mm/25.5mm)
スポーク穴2.6mm
1,671g
さすがに激重。
67アルテがスプロケ/209g+RD/189g+ハブ/354g=752gなので倍以上かぁ・・・。
ハブ軸を手で持って回してみるとかなり抵抗がある。
リム(STAN'S CREST)、スポーク(DT SWISS AEROLITE+ニップル×32)、ローター(MAGURA STORM SL 203mm)をつけて2,428g。
これにタイヤ、スプロケ、カセットジョイント(アウター受けの役割の樹脂製パーツ)が付く。
さて、何とか組み上がったので試走に行ってきました。
28T×18Tの組み合わせ。
駆動ロスがどの程度なのかちょっと解らないが、関係ない歯車いっぱい回してるぜーって言う感じは全然しない。
脚を止めてもラチェット音がないことや、チェーンが常にまっすぐなのでノイズが無く静かなのが爽快。
聞こえるのはタイヤのロードノイズだけ・・・。
ケイデンス80の時、7速・22.1km/h、8速・25km/hとなる。
1速だと9km/h、11速なら36.8km/h。
1速はスーパーローって感じ。
平地をのんびり行くときのトルク感が、大きく重いタイヤのジャイロ効果と相まって気持ちいい。
かなり重いリアホイール。
乗っているぶんにはそれほど気にならないが、担いだりするとリアが重くてバランスが悪い。
乗っていて気になったのは、漕ぎ出し時や脚を止めている状態から駆動し始めるとき、ぐにゃっとした踏み心地があること。
遊星ギアを介して伝達とフリーをコントロールしているのだろうからこうなるのだろう。
特に漕ぎ出し時、グイッと出たくても一瞬遅れて前に出る感じがペダルを踏み外したみたいで不快。
しかしこれは内装ギアの構造上、仕方ないことなんだろうと思う。
信号待ちの時などペダルにチョンチョンと体重を掛けると、正確には解らないけど軽いギアか重いギアくらいは踏み心地からから推測出来るが、Alfineの場合いつも一緒(軽いギアに入っている感じ)で、漕ぎ出してから「あイケネ、シフトダウンしなきゃ・・・」なんて事がある。
ロードなら停止前にシフトダウンしておくが、内装ギアは停止時にも変速出来るため、このあたりも慣れが必要か・・・。
あと、7速で駆動時、常時カラカラと異音がする。また変速が上手くいかなかったこともあった。
これについてサポートへ問い合わせたが、何件か同様の事例があるようで、まだシンクロにアタリが出ていない状態らしい。
異音が出る前後のギアをまんべんなく使うことでオイルが行き渡りシンクロ部分が馴染むことで治まることが多いようだ。
現在3~400km程度の走行距離だが、いまだに解消しない。
ホイールの着脱が面倒なのでは?と思ったが、QRでは無く15mm袋ナットなのが煩わしいくらいで、ロードと比べ凄く大変という訳でもないかな・・・。
※以下、新車完成までの顛末、失敗談です。ナガイヨー
使ってみたいパーツを集めて、お散歩用29erを組もうと思った。
4月からパーツ集め開始。
フレームはsingularのswift。
ブレーキが来なかったり、クランクが来なかったり、来たクランクが使えなかったり、365歩のマーチが脳内にエンドレスで流れ出す・・・。毎度のことです。
そしてまさかAlfineの納期が遅れ、最後に到着。7月予定が9月に。
ホイールが組みあがって、さて取り付けとなったがスプロケの取り付けで手間取った。
スナップリングで固定するのだが、これが手強い。
シマノのサポートに問い合わせても「取説には特に工具の指定は無いから、千枚通しかなんかで填まりません?」という回答。
いやいや絶対ムリ!
まぁ扱ったことが無ければ解るまい。
かたーいリングをかなりこじ開けないとはまりません。
仕方ないのでスナップリングプライヤーという工具を入手。
KNIPEX[4521-200]5,440円
無事填まりました。
あの苦労は何だったんだ。
今回はサムシフターで引こうと思って、Paul Thumbies、DuraAce SL-BS78バーエンドシフターなんかも用意して組んだが、これも使えず!
ワイヤーの巻き取り量が全然足りない!
サムシフター仕様では11速のうち、半分くらいしか使えない・・・。
Alfine11sは約54mmワイヤーを引く必要があるが、バーエンドシフターでは約27mmしか引けない。
8sのAlfineをトラベルエージェントを使ってSTIで引いているのは本で見たことがある。
11sをマイクロシフトで引いているのも最近発見。プーリーいじってるんだろうか?
今回はシンプルにしたいので、しょうがない、純正シフター使うか・・・。
クランクはSAINT FC-M810-2のインナーに28T(PCD64)をつけた。
この時のチェーンラインは大体42.5mm位。
(シマノに訊いたが明らかに違う数字を言ったので、現物が到着したとき自分で計った。)
Alfineクランク(FC-S500)がイマイチ好みじゃ無いし、チェーンステイに干渉するため使えなかったのだが、チェーンラインの合うクランクがなかなか無くて困った。
AlfineをMTBフレームで使う場合、このあたりが鬼門か・・・。
用意していたO.Symetricはもちろん、保険で買ったROTORの楕円も使えず・・・ヤレヤレ・・・。
シマノのサポートにはFC-S500クランクのチェーンライン(42.7mm)とハブのチェーンライン(41.8mm)が違うのは何故?という質問もしたが、あまり要領を得ない回答で「まぁ1mm以下だから気にすんなよ」ってことだろうと受け止めた。
大シマノ様のことですから、チェーンラインを揃えるよりも優先しなければならない事情があるんでしょう、きっと。
チェーンテンションの調整をエンド側で行うかBB側で行うか、フレームの選択にも悩んだ。
チェーンテンショナーを付けるとタイヤ交換等のメンテナンス性は向上するが、チェーンが暴れて落ちる確率は上がる。
私はシンプルな見た目にしたかったので、テンショナーは使わないということは決めていた。
油圧ディスクブレーキを使いたかったということもあり、エンド側でのテンション調整はシビアになりそうなので、エキセントリックBB仕様のものを選択、singularのswift( Lサイズ)にした。フレームは良いのにフォークの精度があまり良くない。
チェーンテンションを調整するためにBBの位置を変えなければいけないのはやはり無理がある。
私の場合、サドル後退量が大きくなりすぎて困った。
最初100mm以上にもなってしまい、さてどうしよう?と思っていたら最近は薄歯用の半コマチェーンなんてのがあるじゃないですか!
ガセットBLING SLINK CHAIN 3/32
これは軽量で、スーパーナローHGとほとんど同じ。
トライオール半コマチェーン3/32、KMC半コマチェーン等、調整用半コマなんてのもある。(8速用チェーンに使用可)
エンドの固定は15mm袋ナット。
携帯用にENGINEER モンキーポケットTWM-06(全長110mm/85g)も購入した。
指定トルクは30~45Nmだから、これはあくまでも出先での緊急用。
※この袋ナット、通常の工具を使ったが締め方が甘かったのか、3~400km走った時点で緩んでいた。
みなさまも日頃の点検をお忘れなきよう・・・。
Alfineを軸にシンプルな一台を組みたい、という思い付きではじめたのだがなかなか実現するのは難しい。
メリットは変速ミスが少ない、静か、掃除が簡単、見た目がシンプルくらい?
デメリットは重い、使用するフレームやパーツによっては適さないものが多い、故障したら修理が面倒そう、ってところ・・・。
海外で内装変速機は人気があるらしいが、国内ではイマイチなのが何となく理解できる。
そうまでして組み込む理由が「?」なのだ。
利便性を考えると、MTB等オフロード向きだと思うし品質的にも充分耐えうるはずだがチェーンライン41.8mmではMTBには使い辛い。
愚痴のようなことばかり書いたが、私は何故かとても気に入った。これは小径車を愛する感覚に似ているかも知れない。
最初の一台に勧めたりしないが、何台か持っていたら、一台くらいこのハブ付きがあっても楽しいかも。
お散歩用には最適。
そのうち、PMW製ディスク台座付きスライディングストドロエンドとシートステイスプリッターの付いたフレームをオーダーして、ベルトドライブ+Alfineにするつもり。
上の仕様で約12.5kg
最後まで読んで戴いてありがとうございます。
価格評価→★★★★☆(←高性能変速機だし・・・)
評 価→★★★★☆(←こればっかり乗って遊んでる)